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2015年8月11日
台北郊外の八仙水上楽園で、大勢の若者が集うカラーパウダーを使ったイベントの最中に爆発が起きてから、1カ月余りがたった。7日時点で依然226人が入院、うち122人が集中治療室(ICU)で治療を続けている。傷痕は一生残る可能性もあり、大きな苦しみを背負わされた被害者は、再起へ懸命に努力している。
「しっかり動かして」。7月末、台湾南部・台南の成大病院のICU病室。大きなガラス窓越しに家族の励ましを受けながら、ベッドに横たわる女子大生、林誼さん(20)は重いやけどを負った腕を上げ下げしていた。包帯や患者衣で全身が覆われ、露出しているのは赤く膨れた顔くらいだ。
兄の林緯さん(22)によると、誼さんは友達と遊ぶのが好きな明るい女性だった。6月27日夜、台北などに住む高校の同級生らとイベントに出かけ、爆発に巻き込まれた。爆発地点の近くにいた誼さんは逃げる途中に倒れ、手足にひどいやけどを負った。台湾南部から深夜に病院に駆け付けた緯さんは、妹だと一目で分からなかったという。
全身の90%にやけどを負い、大部分がやけどの深さが皮下組織に達する「3度」と診断された。今は容体は安定し、皮膚の移植手術を繰り返し受けている。放置すると関節の周りなどが収縮するため、痛みに耐えてリハビリに取り組む。
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