進学塾合宿:340人から預かったはずが…スマホなど紛失

毎日新聞 2015年08月10日 21時00分(最終更新 08月10日 21時15分)

 大手進学塾「早稲田アカデミー」(東京都豊島区)が長野県山ノ内町の志賀高原で開いている夏合宿で、中学3年生約340人から預かったスマートフォンと携帯電話計約100台や財布などの貴重品を紛失していたことが10日、分かった。同塾は9日、県警中野署に被害届を提出。同署は窃盗事件とみて捜査している。

 同塾によると、合宿は8日から4泊5日で実施。初日に講師が生徒から貴重品を集め、約50袋に入れて宿泊先ホテルのロビー脇に仕切ったスペースで保管していた。9日午前2時ごろには袋はあったが、午前7時になくなっていることに気付いた。ホテルは塾の貸し切りで、玄関は無施錠だった。生徒には土産代として現金3000円程度を持参するよう指示していたという。

 塾の担当者は「数人が相部屋のため、子ども同士の盗難やトラブルを防ぐ目的で貴重品を集めた」と説明。「重大な責任を感じている」と謝罪した。

 同塾の夏合宿は「日本最大規模」として知られる。今月上旬から志賀高原や苗場(新潟県湯沢町)のホテルに分泊し、小学4年〜高校3年の約1万2000人が勉強しているという。【巽賢司、稲垣衆史】

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