東京商工リサーチが10日に発表した7月の企業倒産件数は、前年同月比11%減の787件だった。4カ月連続で前年同月を下回り、7月としては1990年の482件以来、25年ぶりに800件を下回った。金融機関が取引先の返済猶予などに応じていることや、大手輸出企業を中心とした業績拡大で、景気が底上げされている影響が出ているという。
業種別に見ると、全10業種のうち建設業など7業種で件数が減った。倒産全体の2割を占める建設業は13カ月連続で前年同月を下回った。負債総額は7%減の1200億6800万円で、3カ月連続で減少した。
東京商工リサーチ、倒産件数