ソウル=貝瀬秋彦
2015年8月10日22時56分
韓国大統領府関係者は10日、北京で9月3日に行われる「抗日戦争勝利70年」の記念行事への朴槿恵(パククネ)大統領の参加について、「慎重に検討している」と述べた。参加を求める中国と、韓国の参加を望んでいないとされる米国との間で難しい判断を迫られている。専門家や外交筋の間では、参加する可能性が高いとの見方が広がっている。
この関係者によると、日本の植民地時代に独立運動家らが上海に置いた大韓民国臨時政府の庁舎の改装が近く終わり、再開館式が行われる予定で、これを名分に訪中する可能性もある。
朴大統領の北京の行事への参加は、中国政府が再三にわたり要請してきた。中国は韓国の最大の貿易相手国であり、北朝鮮問題をめぐっても協力が必要なことから、韓国内では「参加すべきだ」との意見が出ている。一方で、米国が参加を懸念しているとみられることや、日本との関係を考慮しての慎重論もある。
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