市川美亜子
2015年8月9日01時09分
猛暑が和らいだ8日の夕暮れ時、「おばあちゃんの原宿」東京・巣鴨に、プラカードを持った人たちが集まってきた。参加者は次第に増えて100人を超えたが、木陰に座って水筒のお茶を飲んだり、「どこから来たの」とおしゃべりをしたりと、国会前の喧騒(けんそう)とはほど遠い。
主催したのは60~70代の「OLDs(オールズ)」。大学名誉教授の高橋正明さん(70)は「どうせ世の中は変わらない」とふて寝の日々を送っていた6月、学生団体「SEALDs(シールズ)」のデモを見た。「感動なんてもんじゃない。ケツを蹴飛ばされた」
好きでもないSNSを使って声をかけ、「若者が渋谷なら、巣鴨で」と7月半ばから土曜に駅前に立つ。団体名は、若い彼らへのオマージュ(賛辞)だ。
残り:132文字/本文:458文字
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!