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 長崎は9日、70回目の原爆忌を迎える。長崎市の平和公園で開かれる平和祈念式典では、田上富久・長崎市長が平和宣言で、被爆や戦争の記憶を次世代に継承するよう呼びかける。一方、国会で審議中の安全保障関連法案については、慎重な審議を求める。

 節目の式典とあって、参列するのは過去最多の76カ国。イランなど19カ国が初めて参列する。米国からはオバマ政権で核軍縮・不拡散政策を担うゴットメラー国務次官やキャロライン・ケネディ駐日大使が参列する。

 原爆投下時刻の午前11時2分、参列者は犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げる。被爆者代表による「平和への誓い」は、長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄(すみてる)会長(86)が読み上げる。7月31日までの1年間に亡くなった被爆者は3373人で、死没者名簿に記された人は16万8767人。

 安倍晋三首相は6日の広島市での式典あいさつで、近年の歴代首相が言及してきた「非核三原則の堅持」について語らなかった。9日の長崎市での式典あいさつでは非核三原則に言及する方針を7日の衆院予算委員会で示している。

 8日夜、犠牲者の追悼や平和への願いを込めて市民が手作りしたキャンドル5千個以上をともす「平和の灯(ともしび)」が平和公園であった。やわらかな明かりに包まれながら、参加者が祈りを捧げた。(力丸祥子)