韓国開発研究院(KDI)は6日に発表した「8月の経済動向」で、中東呼吸器症候群(MERS)で大きく落ち込んだ民間消費が7月から緩やかに回復しているとの見方を示した。韓国経済はMERSのマイナス影響からは脱しつつあるが、成長の勢いは依然弱いのが現状だ。
MERSの感染が拡大した6月には、宿泊・飲食店業(9.9%減)、芸術・スポーツ・レジャー業(8.6%減)、卸小売業(1.6%減)などが大きな打撃を受けたが、7月からは百貨店、量販店の売り上げがかなり回復するなど、MERSの影響から脱しつつある。
しかし、KDIは輸出の不振が続いている上、鉱工業生産、出荷水準が依然低調で、経済の全般的な回復は勢いが弱いと指摘した。KDIが先月実施したアンケート調査によると、専門家は今年通年の成長率を2.6%と予測した。