★要旨
東方Projectは販売物への利用が禁止されている画像を複数のゲームに使用している疑いが極めて強いです。禁止されている画像とはビーエヌエヌの画像集"京染紙"のものです。使われているタイトルは少なくとも東方星蓮船・東方神霊廟・東方輝針城・・東方心綺楼・東方神秘録・東方紺珠伝・伊弉諾物質(musicCD) です。画像の出版社が法的対応を協議しています。
ZUNとその関係者が事情を説明し誠実に対応することを望みます。
結論はこうです。
東方Projectはゲーム会社"株式会社香霖堂"がサークル"上海アリス幻樂団"を通じて販売している大人気ビデオゲームです。弟分にあたるゲーム会社"有限会社SUNFISH"のサークル"黄昏フロンティア"のゲームも有名ですね。ニコニコ動画で知っている人も多いでしょう。近年任天堂ゲーム・ソニーPS4・アーケードゲームに次々進出しているそうです。同人発ゲームで商業的大成功を収めてます。海外でも人気だそうです。開発者ZUNがゲームのほとんどを一人で作っていることでも知られています。大手ゲームメイカー在職中に同人ゲームでヒットを飛ばし、タイトーから独立して成功した物語も有名です。
ゲーム業界内にもファンが多いです。いつかはZUNさんのようになろうと、独立を夢見て大手ゲーム会社で働くクリエイターも沢山いるでしょう。オリジナルゲームで成功することを夢見る大学生も沢山いるでしょう。かくいう私もゲーム製作を勉強している一人です。
きっかけは東方ではありません。先月ひとつのサントラが販売停止になったことでした。それはフリーゲームのむらさきとそのオリジナルサウンドトラックです。使用していた素材集の一部ソースを商用利用できないことが判明したのです。開発者はただちにフリーゲームの公開を停止しサウンドトラックの販売を停止をして画像差し替えを決断しました。
その時です。ふいに東方は何を使っているんだと思いました。あれだって和風画像を沢山使っています。ZUNが使っている画像集なら安心してゲームに使えるんじゃないかと。
東方ゲームのソースを調べたファンサイトからビーエヌエヌ社の京染紙が東方に使われているらしいと知りました。amazonの"京染紙"販売ページで、見たことありそうな画像が表紙の本だとわかります。いま予約販売中の東方紺珠伝、その表紙の画像と同じなんですね。
東方で使われているのは間違いないようです。
★京染紙の中身検索で許諾条件が明らかに
amazonで売られる本の中には、中身検索で読めるものがあります。どんなもんかと京染紙を覗いてみたところ巻末に利用条件が記載されてました。
びっくりしてしまいました。
"『京染紙』に掲載の意匠100点の著作権は株式会社長谷川松壽堂及び株式会社壽工藝に帰属しておりますので、無断使用転載の一切を禁じます。同時に本書に付属しました「100 royalty free jpeg files」CD-ROMに収録されました同紋様につきましては、使用の範囲を個人使用におけるroyalty freeと制限し、一切の商業使用を禁止いたします。"
これが'京染紙'の使用条件です。
これではゲームにとても使えません。個人使用に制限されています。商業使用を禁止とは商業ゲー・同人ゲー関係無く商行為に使えないということ。平たくいうと"売りもんにつかっちゃいけない"という意味。
本を取り寄せたらやっぱり同じことが書いてあります。この画像集はゲーム製作に使え無いんじゃないだろうか。。。
嫌な予感がしました。
★問い合わせてみた
するとビーエヌエヌからは、不正利用にあたる、法務と検討していく という内容の回答を頂きました。
長谷川松壽堂からは、ゲームに使われているとは知らなかった、許可を出したことはない、これからも出すつもりはない という内容の回答を頂きました。
長谷川松壽堂が許可を出していないので京都書院の文庫本など他の資料を利用した可能性もなくなりました。
東方Projectは商用利用禁止の画像を不正使用している可能性が極めて高いです。
東方は人気があるのか、ソース情報が沢山出てきます。東方星蓮船・東方神霊廟・伊弉諾物質(musicCD)に使われているのは間違いないようです。
タイトル画面の東方輝針城、CDケース表紙に使っている東方心綺楼・東方神秘録・東方紺珠伝も加えて少なくても7タイトルです。
使用例はCDケース表紙・ロード画面・タイトル画面・ゲーム画面・敵の攻撃画面、こんなわかりやすい使い方からマリサのマスタースパークエフェクトの小さなものまでありとあらゆる要素で使われています。
不正使用していた場合は何年にもわたる常習的な濫用 といっていいでしょう。
ゲーム製作のために美しい画像・かっこいい画像を得たいなら、ヒト・カネ・ジカンを投入しなければならないはずです。そうしないで違法行為を働いて作り続けたとすれば
恐ろしいことです。。。
信じられないことに心綺楼・神秘録・紺受伝では店頭の表紙に使われてます。
本当に信じられない。。。
違法行為をしていた場合、そういう紺受伝をコミックマーケットで売りつけようとしていることになります。
ZUNとその関係者が事情を説明し誠実に対応することを望みます。
話は終わりです。ここからはおまけです。
★なぜ起こってしまったのか
疑惑がもし本当なら常軌を逸した不正です。その場合、香霖堂の上海アリス幻樂団 SUNFISHの黄昏フロンティア二つのゲーム会社が会社ぐるみで行ったのでしょうか。それとも誰か一人、たとえばZUNの問題なのでしょうか。誰も版権のチェックをしなかったのでしょうか。
冷静に考えてみましょう。
大手ゲーム会社で教育を受けてクリエイターになったZUNがみえみえの不正を働くでしょうか。ZUNは会社後輩のプロヂューサー丹沢悠一さんと一緒に仕事し続けているそうです。会社後輩達と強い人間関係を維持し続けるZUNが情けない不正で泥を塗る真似をするでしょうか。
そもそもティームで作っているSUNFISH"黄昏フロンティア"のゲームでも使われているのはなぜでしょうか。黄昏の人びとは誰一人知らなかったのでしょうか。
謎は深いです。。。でも手がかりはあります。
ゲーム製作は分業が基本です。業務は多岐にわたり作品製作だけでは済まないからです。一人で作っていると言われる香霖堂の上海アリス幻樂団も例外ではありません。
実はZUNとは別に版権=著作権の管理、法務=法律業務を担当するメンバーがいるらしいのです。
ソニーPS4に東方を送り込む会社"メディアスケープ株式会社"を知っていますか。
そこの社員が株式会社香霖堂の版権・法務、つまり著作権の管理と法律業務もしているそうです。
★問題の与える悪影響は
東方に与える影響はさほどないと思います。サークルの活動を一度停止して画像をさしかえれば済みますから。おおごとになるのは他にも不正使用画像の疑いがある画像が沢山あったときです。京染紙だけじゃないのかもしれません。そうなったら大変でしょう。
と思っている若い人への悪影響です。
ばれなければ禁止されてても使っていいんだ。。。
コミックマーケットでこっそり売れば隠し通せるだろう。。。
そんな人たちが増えたら困ります。
★まとめ
東方Projectは不正に画像を使用している疑いが極めて強いです。
全貌を知る人物は香霖堂の著作権・法律担当者のメディアスケープ社員かもしれません。
間違った対応をすると同人ゲームの信用にクリティカルダメージを与えるかもしれません。
。。。まさか香霖堂・メディアスケープが事務所を移転させて逃亡、なんてないと思いますが。。。
今後の対応に注目です。
東方Projectが使う画像ソース・音源ソースそのほか。。。