小野甲太郎
2015年8月9日16時51分
自民党の高村正彦副総裁は9日、安全保障関連法案で核兵器の輸送が法律上は可能という政府の見解が問題視されていることについて、「核弾頭を運ばないのは日本人の常識。やるわけがない」と述べ、政策的な判断として輸送はしないと強調した。
松江市内での同法案に関する党の研修会で講演した。高村氏は「『非核三原則』をもつ日本が米国のために核弾頭を運ぶことはあり得ない。また、米国が日本の船に核弾頭を運ばせることもあり得ない。あり得ない無意味な議論をして不安をかき立てるのはやめてもらいたい」と語った。
研修会では出席者から、礒崎陽輔首相補佐官が「法的安定性は関係ない」と発言したり、武藤貴也衆院議員が安保関連法案の反対デモをしている学生団体を「自分中心」と批判したりした問題について「党におごりがある」と批判の声がでた。これに対し高村氏は「頼むから オウンゴールは やめてくれ」と五七五で答えた。(小野甲太郎)
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