サザエさん像壊される 福岡市・ももち海浜公園 早良署が器物損壊容疑で捜査
サザエさんがいない-。福岡市早良区のシーサイドももち海浜公園内に設置された漫画「サザエさん」の家族のシルエット像4体のうち、サザエさんの像が壊されていたことが分かった。足元から折られた像は修復が困難で、既に撤去されて作り直される予定。公園利用者や関係者からは戸惑いと怒りの声が上がった。
市海浜公園管理事務所によると、サザエさんの像はアルミ合金製で、カツオ君、ワカメちゃん、タラちゃんの像と向き合うように並んでいた。厚さ約5センチで、高さは約120センチ。事務所スタッフが7月14日午前7時ごろ、足元から折られて倒れているのを発見。被害届を受けた早良署は器物損壊容疑で調べている。像は4月末にも足元が曲げられていたという。
同事務所の岩下治巳所長(62)は「ひどいことで許せない。市民がやっていないと信じたい」と話した。
サザエさん像は、同区の西新-百道浜地区間の「サザエさん通り」(約1・6キロ)を紹介する総合案内板と併せ、3月に設置されたばかり。息子2人と海水浴に来ていた福岡市の主婦(30)は「誰が何のためにやったのか理解できない。タラちゃんがお母さんを捜しているようで寂しそう」と話した。
=2015/08/08 西日本新聞=