この時間は午後6時15分まで字幕放送をお送りします。
全国の皆さん、こんばんは。
newsevery.です。
私の後ろには、今も無言で、戦争と原爆の悲惨さを伝え続けている原爆ドームがあります。
きょうは、原爆投下から70年となる、広島からお伝えしています。
夕方になっても、厳しい暑さは続いています。
手元の寒暖計ですが、36.5度。
まだ36度以上の猛暑となっています。
そんな暑さが続く中、平和記念公園を訪れ、祈りをささげる人たちの姿は、この時間になっても、途絶えることがありません。
人類初の原子爆弾によって、壊滅的な被害を受けた広島は、この70年、核の脅威を語り継ぎ、二度と同じような悲劇が、地球上で起こることがないよう、平和を求めるメッセージを発信し続けてきました。
きょう、70年の節目を迎えた広島。
夜が明けきらぬうちから、祈りの一日は始まりました。
70年たとうが、10年であろうが、どうしても原爆っていうのはよくないですよ。
もう至る所にしんどる、けがして、横たわっとるとかいうんで、すごい光景じゃったですよね。
70年たちましたけど、今でも忘れられない?
忘れられない。
時々、夢に見て、うなされますわね。
戦争っていうことが起こらんように、それだけを思って、ちょっと今、手を合わせた感じですね。
慰霊碑には、静かに手を合わせる人々の姿が絶えませんでした。
70年前のきょう、人類初の原子爆弾が、広島に投下。
町は一瞬にして壊滅し、その年のうちに、およそ14万人が亡くなったとされています。
あの日と同じ晴れわたった空となったきょう。
式典の開始までは40分ほどあるんですが、私の後ろにあります献花台には、もうすでに長蛇の列が出来ています。
この列の中には、若い人たちも多く見受けられます。
その一方で、被爆者の平均年齢は、ことし初めて80歳以上に。
高齢化により、薄れゆく、原爆の記憶。
ぴかーっと光って、何かものすごい光線だなと思って、何秒か、考える暇があったんですよ。
そのときに、ばーんと私が、3メートルぐらい飛ばされたと思いますよ。
同級生はもう、9人中、私1人が生き残ったんです。
あとはみんな、黒焦げになって死にました。
私も黒焦げになりましたけどね。
これはもう、私は一生、忘れることはできないですね。
私が孫に、孫が次の世代にというふうに、伝えていけばね、私が主人から聞いたことやら、私の父親から聞いた話を、孫に伝えていきたいなと思っております。
私たちは幸せですよね。
よけいに亡くなった者のことを思うとね。
午前8時から行われた平和記念式典には、5万5000人が参列。
原爆死没者は29万7600人余りになりました。
海外からは、100か国にも上る代表らも出席。
そして。
原爆が投下された午前8時15分。
黙とう。
広島のさまざまな場所で、祈りがささげられました。
そして、毎年8月6日、広島市長が世界に向けて発信する、平和宣言。
広島をまどうてくれ!これは、ふるさとや家族、そして、身も心も元どおりにしてほしいという、被爆者の悲痛な叫びです。
松井市長は、広島を元どおりにしてくれという意味の広島弁を使い、70年に及ぶ心身への後遺症や、差別、偏見に苦しむ被爆者の思いを代弁しました。
原爆投下から2年後の1947年から始まった平和宣言。
始まりは、初めての公選市長である、浜井信三市長によるものでした。
当時は、米軍などの占領下にあったため、自由な発言が許されず、原爆ということばを使えば、逮捕されるおそれがあったといいます。
原案を書いたのは、市職員の村上敏夫さん。
そのときの様子を、長女は。
平和宣言の中に、原子爆弾ということばを織り込むためには、やっぱり自分は命を懸けようと。
村上さんは、遺書まで書いて、命懸けで、原爆批判と平和への思いを書き込んだといいます。
そして、きょう行われた、松井市長による平和宣言。
母親が被爆者という、初めての被爆二世の市長は、被爆者から募集した体験談を盛り込みました。
当時12歳の男性は、戦争は大人も子どもも同じ悲惨を味わう。
思いやり、いたわり、他人や自分を愛することが、平和の原点だと強調します。
今、各国の為政者に求められているのは、人類愛と寛容をもとにした国民の幸福追求ではないでしょうか。
一方で、安倍総理が式典で行ったあいさつ。
70回目の原爆の日を迎えた広島。
5万5000人が参列した平和記念式典では、安倍総理のあいさつが行われました。
わが国としては、核兵器国と非核兵器国、双方の協力を引き続き求めつつ、核兵器のない世界の実現に向けて、一層の努力を積み重ねていく決意です。
また、安倍総理はことし秋の国連総会で、新たな核兵器廃絶決議案を提出する考えを表明。
一方で、歴代の総理大臣が言及してきた非核三原則の堅持については、触れませんでした。
これについて菅官房長官は、非核三原則という考え方には、全く揺るぎがないと話しています。
核兵器のない平和な世界は訪れるのでしょうか。
広島の祈りは続きます。
私の後ろには平和公園のそばを流れる元安川があります。
今でこそ穏やかな表情を見せていますが、70年前、全身に大やけどを負い、水を求める人たちが次々と亡くなりました。
川は遺体で覆い尽くされたといいます。
その川で今、原爆の犠牲者を悼み、平和への願いを込めた灯篭流しが始まりました。
20年たってもあのときの思いを広島は忘れないでいます。
それは戦争や原爆を体験した人が、語り継いでくれたからにほかなりません。
私はけさ8時から行われた式典のあと、被爆者や戦争経験者に会いましたが、多くの人が今こそ自分の体験を語る、いや、語らなければならないと思っていらっしゃるということです。
いつか戦争の悲惨さ、原爆のむごさを語り継ぐ先頭ランナーは代わることになります。
そのときに私たちが語り継ぐ先頭ランナーになる準備ができているのか。
問いかけるときがきているのかもしれません。
広島では鎮魂の祈りが続いています。
以上、広島から中継でした。
ここからは東京のスタジオからお伝えします。
安倍総理大臣が来週14日の発表で調整している戦後70年談話。
その作成に向け、参考意見を求められ、議論を続けてきた有識者会議が、先ほど安倍総理に報告書を手渡しました。
焦点となっている侵略や植民地支配、おわびといった表現は、どのように扱われているのでしょうか。
安倍総理が来週発表する戦後70年談話。
それを前に、有識者会議の報告書が、先ほど安倍総理に手渡されました。
先の大戦からわれわれは何を学び、そしてどのような道のりを進んでいくのかということを、世界に向けて発信していく談話を作成をしていきたいと。
この会議は学者ら16人で構成され、7回にわたり議論を続けてきました。
安倍総理はこの報告書を参考に、談話を作成するとしており、焦点は過去の総理談話の表現をどの程度踏襲するかどうかです。
戦後50年の1995年、当時の村山総理は、先の戦争について植民地支配と侵略ということばを用い、心からのおわびを表明しました。
植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して、多大の損害と苦痛を与えました。
痛切な反省の意を表し、心からのおわびの気持ちを表明いたします。
ただ、安倍総理はこれまで、侵略など、歴史認識に関する発言を慎重に行ってきました。
専門家、歴史家に委ねるべきであってですね、私が政治家として神のごとくそれを判断することができない。
きょう提出された38ページの報告書では、こうした表現はどう扱われたのでしょうか。
まず侵略については、1931年に起きた満州事変以後、大陸への侵略を拡大と書かれていて、日本が中国大陸に侵略したと認めています。
一方、この侵略については、補足の形で、複数の委員より異議があったとし、その理由として、国際法上、侵略の定義が定まっていないことなどを挙げています。
明らかに歴史的に見て、侵略というのが現実に私どもはあったんじゃないかと、私自身は思っております。
また報告書では、特に1930年代後半から植民地支配が過酷化したと、植民地支配という文言も用いています。
そして日本国内の一部にある、先の戦争がアジア解放のためだったとの主張については、結果として独立は進んだが、正確ではないと指摘しました。
一方、焦点の一つ、おわびの扱いはこうです。
報告書では、村山談話やその後の小泉談話で示されたおわびなどが、2007年、中国から積極的に評価されたことを紹介。
一つの区切りと見なすこともできようとの解説も加えています。
ここからどういうメッセージをくみ取って出されるかは総理のご判断ですから。
安倍総理はこの報告書を参考に、どんな談話を発表するのでしょうか。
きょう午前、広島で今の考えを明らかにしました。
安倍内閣としては、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでおり、今後も引き継いでまいります。
戦後70年の談話は、それを前提として作成をいたします。
次の80年、90年、100年に向けて、日本はどのような国になることを目指すのかといった点について、世界に発信できるようなものを、英知を結集して考え、そして書き込んでいく考えであります。
韓国や中国などもその内容を注視する、戦後70年談話。
来週14日に発表する方向で調整されており、安倍総理は今後、最終的な文言の調整を行うことになります。
そしてきょう、岸田外務大臣と会談した中国の王毅外相は、談話の内容について、岸田大臣から説明はなかったと述べました。
その上で、日本が歴史問題でどのような動きを取るか見守っているとけん制しました。
鎌田さん。
報告書にあったような侵略だとか植民地主義だとか、あるいは反省、あるいはおわびみたいなものをちゃんと述べたうえで、安倍首相がずっとこの間、言おうとしている積極的な平和という前向きな平和を、安倍さんのことばで世界に発信してもらえたらいいなっていうふうに思う。
まずでも、現状認識が大事かなと、僕は思います。
男が捜査員に連れられて、自宅から出てきました。
新国立競技場の早期完成を求める方針です。
東京都の舛添知事は、政府が2020年4月に完成を目指している新国立競技場について、IOC関係者が完成時期の前倒しを求めていることを明らかにしました。
テストイベントやリハーサルに半年程度かかるためで、2020年1月の完成を求めているということです。
舛添知事は、近く開催される予定の関係閣僚会議で政府に求める方針です。
2年連続の引き上げ勧告です。
人事院の一宮総裁は安倍総理大臣に対し、今年度の国家公務員の給与を0.36%、ボーナスも0.1か月分引き上げるよう勧告しました。
またフレックスタイム制度を全面導入することや、育児や介護に当たる職員には、ほかの平日の勤務時間を増やす代わりに、土日に加えて平日にも休みを1日認めることなども勧告しました。
神奈川県三浦市で、シートにくるまれた女性の遺体が見つかった事件は、発生から1週間余りがたったきょう、急展開しました。
神奈川県警は、女性の知人でアメリカ国籍の男を逮捕しました。
中継です。
矢代さん。
男の身柄がある三崎警察署です。
男は調べに対し、私は何もしていない、弁護士と話をしないと言えないと話しているということです。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、アメリカ国籍のグレゴリー・グモ容疑者です。
この事件は先月29日、三浦市の小網代湾でシートでくるまれ、コンクリートのおもりがつけられた秋田谷まり子さんの遺体が見つかったものです。
神奈川県警は、グモ容疑者が事件の直前、秋田谷さんと一緒に車に乗り込む姿を捉えた防犯カメラの映像を確認しました。
さらにカメラに映っていた車を特定し、きょう、逮捕に踏み切りました。
警察の調べに対し、グモ容疑者は秋田谷さんの遺体を海に捨てていないと、容疑を否認しているということです。
警察は秋田谷さんの殺害についても、2015/08/06(木) 17:53〜18:15
読売テレビ1
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藤井貴彦、陣内貴美子が伝えます。わかりやすいニュースをいち早く…スポーツ芸能そしてお得な生活情報も▽番組テーマはミンナが生きやすく。
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