元西鉄ライオンズ投手、西村貞朗さん死去 完全試合達成、黄金期支える
プロ野球、西鉄ライオンズの黄金期を支えた投手で完全試合も達成した西村貞朗(にしむら・さだあき)さんが3日午後、肝臓がんのため、福岡市内の病院で死去した。80歳。香川県出身。近親者のみで密葬を済ませた。
琴平高(香川)から1953年に西鉄入団。2年目の54年に22勝5敗の活躍でチームをリーグ初優勝へと導き、勝率8割1分5厘で最高勝率のタイトルを獲得、最優秀投手とベストナインに選出された。56年には新人だった稲尾和久さん(故人)と同じく21勝を挙げるなど、初の日本一に貢献した。
日本シリーズ3連覇を果たした58年には、7月19日の東映戦でプロ野球史上5人目の完全試合を達成。62年に引退するまで、プロ10年間の通算成績は82勝47敗だった。引退後は野球解説者などで活躍した。
=2015/08/07付 西日本新聞夕刊=