大気や水にあふれるわたしたちの地球は地震や噴火がたえ間なく起こる生きている星だ。
のみこまれたらもうおしまい。
人や家をのみこむ火山の噴火。
林新太郎先生から噴火の仕組みを学んで命を守る方法を考えよう。
日本列島には噴火を続ける火山がたくさんある。
2013年小笠原諸島西之島で噴火が始まり島が大きくなり日本の国土が広がったと話題になった。
2000年の噴火以来火山から有毒なガスが出続けている。
島でくらす人々はガスマスクを手放せない生活が続いた。
鹿児島県桜島は多い時には年1,000回以上噴火する火山。
たえ間なく火山灰がふり注いでいる。
げんざい日本列島には活火山がなんと110もあるんだ。
火山の噴火から命を守るにはどうしたらいいんだろう?今回は秋田県の小学校5年生のみんなと噴火の仕組みを学ぶよ。
まず秋田県の火山こういう火山がありますがみなさん知ってますか?鳥海山秋田駒ヶ岳秋田焼山八幡平栗駒山十和田湖。
こんなにですね秋田県にはたくさん火山があります。
火山の近くにいて大じょう夫かな?はい。
大じょう夫。
林先生がマグマの写真を見せてくれた。
時々ドーンといってはですねマグマのしぶきが上がってここに何かちょっと赤いもの見えますよね。
こういうのが飛び出してくる。
これが噴火のはん人という事になりますね。
みなさんにお聞きしたいんですがマグマって聞いた事ありますよね?
(子どもたち)はい。
はいお願いします。
ドロドロしている。
ドロドロしている。
はい。
赤い。
赤く光ってますよね。
ものすごく熱い。
ものすごく熱い。
そうマグマとは…このマグマが地表にふき出す事を「噴火」というんだ。
でもどうして噴火が起きるのだろう?ここでマグマの爆発実験をしたいと思います。
おっ!代わりになるもの?そう。
代わりになるもの。
マグマの代わりに炭さん飲料を使って実験だ。
どんな噴火の様子が見られるかな?
(泡立つ音)おっ!あ〜おいしい炭さん水だ。
アハハハハ。
ソフトキャンデーをこの炭さん水の所にこうやってセットする。
(一同)321…。
(子どもたち)うわ〜!3mもふき出した。
ビンの中をよく見て下さい。
(子ども)すごい。
ソフトキャンデーを入れる事でいきおいよく泡がふき出ているね。
この泡が噴火と大きな関係があるんだ。
この中から泡が出てそれでふき出します。
という事はこの中にガスが入っているんですね。
全然見えませんが炭さんが溶け込んでいます。
でマグマも同じ。
マグマの中には泡のもととなる水蒸気が溶け込んでいる。
マグマが地中の「マグマだまり」にある時水蒸気は周りのあつ力で溶けたままだ。
そこに下から新しいマグマがやって来ると溶けていた水蒸気が泡になりマグマが上しょうする。
やがてマグマの中に泡がどんどんたまってついにはあふれてふき出してしまう。
これが噴火の仕組み。
たしかに炭さん飲料の実験と同じだ。
火山はすさまじいいきおいで噴火する。
噴火によってふき出たマグマは灰や石などいろんな形にすがたを変えて出てくるんだ。
噴火の時に飛び出してきた石を見せてくれたよ。
本物をお見せしたいと思います。
ふ通に石です。
何やこれ。
えっ軽!わ〜わ〜何これ?軽!軽いですね。
うんと軽いでしょ。
はい。
何で軽いか。
よく見るとあなが開いているね。
さっきの実験を思い出して下さい。
コーラの爆発の実験。
ビンの中では泡がたくさんできていた。
火山ガスがごちゃまぜになっている中でそれで空どうができた。
はい正かいです。
ごちゃまぜになっているというその表げんのしかたいいですね。
コーラのビンの中はコーラと泡がごちゃまぜになってました。
その泡のまんま固まって石になると「軽石」になります。
ですからこの軽石があるって事は…爆発的な噴火はさまざまなひ害をもたらす。
それはふき出た物しつに重さの違いがあるからなんだ。
重さの違いによってふき出し方がどう変わるのか実験で見てみよう。
ふき出た物しつが軽い場合と重い場合に分けて比べてみるよ。
まずは軽い場合から。
(子どもたち)うお〜。
本物そっくりでしょ。
ふんえんのような軽いものは上に広がる。
空高くのぼると広いはん囲で火山灰などのえいきょうが出るんだ。
鹿児島県桜島の火山灰が風に乗って東北仙台まで飛んだ事もあるんだよ。
たっぷり入れよう。
今度は重い場合を見てみよう。
来たかな。
(子どもたち)来た〜!あ〜ヤバイヤバイヤバイ!危ない危ない危ない。
すごい広がり方でしょ。
みなさん上に上がるのと横に広がるのどっちの方が危ないと思いますか?
(子ども)横に広がる方。
こんな感じでですねブワーッといくんです。
ふき出た物しつが軽い場合と違って重い場合は山のしゃ面にそって横に広がっている。
重い物しつがふき出た時特に注意しなければならないのが「火砕流」だ。
火砕流とはマグマのしぶきが固まったものと火山ガスがまざりもうスピードでしゃ面を流れてくるげん象だ。
1991年長崎県雲仙普賢岳で火砕流が発生。
43人が命を落とした。
こちらは火砕流が通ったあと。
森の木々や建物などを一しゅんのうちになぎたおし焼きつくしてしまった。
あの中ですね温度はどのくらいだと思いますか?
(子ども)メチャ熱い。
メチャ熱い。
はいメチャ熱いです。
数百度あります。
(子どもたち)え〜っ!じゃあスピードはどのくらいあると思います?100km。
あっ100kmくらい。
まあ大体自動車より速いと思ってもらった方がいいかなと思います。
自動車より速いって事は?火砕流とみなさん競争したらどうなりますか?負けます。
負けますよね。
だれだって負けますよね。
火砕流が来そうな時には…火砕流が起きてからでは逃げきれない。
噴火が起こる前に安全な場所にひなんする事が大切だ。
ひなんする時に役立つのが「ハザードマップ」だ。
ハザードマップとはひ害を予そくしてきけんなはん囲を記したもの。
だから安全にひなんできる場所の目安が分かるんだ。
日ごろからどうすれば自分の命を守れるか考えておこう。
今日の防災ポイント。
日本は火山大国です。
自分が住む町の近くに火山がある場合か去に火砕流を起こしている山だったら要注意です。
か去にどんな噴火が起こったのかインターネットなどで調べてみましょう。
そしてもし火山が噴火した場合できるだけ素早く遠くに逃げましょう。
2015/08/07(金) 15:45〜15:55
NHKEテレ1大阪
学ぼうBOSAI 地球の声を聞こう「噴火のしくみを学ぼう」[解][字]
自然災害の起こるしくみを正しく理解し、命を守る行動へつなげていく新しい「防災」番組。今回は火山を研究する林信太郎先生に、火山噴火が起こるしくみを学ぶ。
詳細情報
番組内容
今回のテーマは火山の「噴火」。日本列島には火山がたくさんあり、活火山の数は110にのぼる。噴火の際におきる火砕流(かさいりゅう)などは、人や家をも飲み込み、大きな災害につながる。噴火から命を守るためにどうしたらいいのか。火山を研究している秋田大学の林信太郎先生といっしょに、噴火のしくみを学び、命を守る方法を考える。
出演者
【出演】秋田大学教授…林信太郎,【語り】DJ.ナイク
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:29467(0x731B)