(パーカー)
きょうりゅうがいたころよりもずっと昔。
5億年というとほうもない時間をさかのぼった太古の時代カンブリア紀。
海の中では「生命のビッグバン」とよばれる出来事が起き多種多様な生物であふれていた。
これは不思議なみりょくに満ちたカンブリア紀の生物たちが持つ命の可能性を見つける物語である
(レポーター)「今朝生中けいしました式典も無事終わりこうせい間移民船の出港まで残り6時間となりました」。
ピカイア!
(レポーター)「1億人分の冷とう保ぞんされた生命とそれを管理するクルーたちが…」。
(ピカイア)ピカイア!
(レポーター)「長い長い星の旅へと出るのです」。
また出るんだね。
あ…。
2年ぶりの移民船なんでしょ?うん。
新しいこうせいけいに向かうみたいだね。
ヴィンスも行ってみたい?ああどうかな。
ぼくは地球のそばにいたいな。
それにぼくたちががんばればこの地球がまた生命のあふれる星にもどるかもしれないし。
なあピカイア。
ピカイア!そのためにも今度の調査はこの化石の本物ロスト・コードから情報を持ち帰らないとね。
アイフェリアね。
なんだかサボテンみたいな形してるわね。
あ…。
あ…あっおかえりなさい博士。
どうぞ中へ。
こちらが研究室です大統領。
(イルマ)化石のコレクション。
それに紙の本。
相変わらずのようね。
イルマ大統領?なんでこんな所に。
研究室のし察だよ。
こちらがハナ君にヴィンス君。
次元ダイバーの2人です。
(ハナヴィンス)は…はじめまして。
この2人がそうなのね。
ふん。
(ハナヴィンス)うっ…。
こんな子どもがかね。
失礼ねわたしたちもう14さいよ。
ぼくたちはちゃんとトレーニングを積んだ調査員です。
どんなミッションだってこなしてみせます!ふん。
それなら大人の調査員だっているだろうに。
ピカイア!あ…。
資料によると次元転送の容量をおさえるためにとうじょう者の体格を制限しているようです。
それだけではありません。
こうき心おうせいなヴィンス君冷静なハナ君だからこそロスト・コードから情報を持ち帰る調査にはぴったりだとわたしは考えています。
つまり責任は君が取るという事かね?もちろんです。
わかりました。
お二人の健とうをいのります。
(ハナヴィンス)あ…ありがとうございます。
うん…。
では外までお見送りいたしましょう。
(イルマ)お願いします。
(フレイザー)ふん!
(ドアが開く音)
(ドアがしまる音)
(ハナヴィンス)うん?あ…どうも。
ピカイア…。
あの…。
そのドア手で開けないと。
えっ?しゅ…手動?
(ドアが開く音)か…かい古主義なのね。
(ドアがしまる音)ああ…。
ああ…なんなの?あの人。
さあ。
変わった人だね。
ピカイア。
うん?あっ!わたしのアイス!とけちゃってる。
はあぁ〜ん。
アハハ。
ダイバーギアエントリー準備完りょう。
次元スキャンスタート。
スキャン開始します。
(モーリス)「8090100。
スキャンコンプリート」。
亜重力子ジェネレーター始動。
ジェネレーター始動。
ダイブプール荷電開始します。
ガイドビーム照しゃ。
次元ガイドはカンブリア紀。
カンブリア紀にセット。
ガイドビーム照しゃ。
(モーリス)ターゲットロック完りょう。
次元ダイブエントリー!
(ヴィンスハナ)エントリー!
(ヴィンスハナ)BMSエントリー完りょう!思ったより静かな所だね。
そう類の群生が森みたい。
あっ。
あっ来た来た!ピカイア!今回もよろしくねピカイア。
あっあれ見て!ピカイア?アノマロカリス。
(ピカイア)「ピカイア!」。
ピカイア〜。
ピカイア!ピカイア〜ピカイア〜。
だいじょうぶよ。
まだこっちに気づいてないから。
とりあえず森の中にかくれてロスト・コードをさがそう。
そうね。
ここなら見つからずに進めそうだね。
安心してピカイア!ピカイア?ピカイア!すっかりごきげんだ!こっちの体が小さくて助かったわね。
よしピカイア!ロスト・コードの場所はわかるかい?ピカイア!ピア…ア!ピカイア!エボリューション反応!追いましょヴィンス!2人とも安定してるな。
次元ダイブに慣れてきたかな?そのようですね。
ピカイア?ピカイア!あのおくだね。
待って!何かいるわ。
うんモーリス君あれは?
(モーリス)オレノイデス。
三葉虫の仲間でほ食性動物です。
オレノイデスか。
ほ食性って事はアノマロカリスみたいにおそってくるかもしれないわね。
でも動きものろそうだししげきしないように上から回りこんでみる!あっヴィンス!あっヴィンス!上!えっ?うわっうわぁ〜!
(ぶつかる音)うぉ〜!ヴィンス早く!うっ…。
はぁっ。
ふう助かった。
「ヴィンス…」。
ハナ?だいじょうぶ?ハナ!どこにいるの?ヴィンス…。
ハナ!ヴィンス!あ…。
そこどいてくれない?ピカイア〜。
ごめんよハナ。
別におこってないわよ。
それよりあれどうする?あ!オレノイデスが丸まってる!
(モーリス)それは防ぎょし勢と考えられているようです。
アノマロカリスにおどろいたのでしょう。
不用意に近寄らないよう注意してください。
え〜完全に道をふさがれちゃってるんだけど。
要はアノマロカリスに見つからなければいいのよね。
そうだけど…。
でもそんな事できるかなぁ。
ふん!あたしに任せなさいって!ジャーン!フフッ…どう?あぁ…。
ピカイア…。
こうやってゆっくりはっていけば周りにまぎれて気づかれないでしょ!そうかなぁ。
ピカイア…。
まあ見てなさいって!あ…。
ほんとに気づいてない!いけるよハナ!ピカイア!フフッほらね!ちょっと頭を使えばかん単よ!さてとあとはオレノイデスをしげきしないようにそ〜っと。
まずい。
もどってきた!ピカイア!
(ハナの鼻歌)ハナ!あぶない!うん?う…うわぁ〜!いやぁ〜!ハナ!ピカイア!はぁ…。
さ…作戦失敗…。
ピカイア〜。
うっ…。
ああどうやったらあの向こうへ行けるんだろう?そうね…。
(ピカイア)ピカイア〜。
わたしは…なんでも教えちゃいます。
はいじゃあ質問ある人?
(エルフィン一同)はい!はいはい…。
オレノイデスじゃまです。
防ぎょし勢です。
変です!オレノイデスも生き残るために必死だったんです。
ああパーカー博士に聞いてみよう。
(エルフィン一同)です!これはオレノイデスの化石。
そしてこちらはオレノイデスの仲間です。
これらは三葉虫という生物に属しています。
三葉虫の体は外骨格とよばれる石灰質でできたかたいからにおおわれていました。
かたいからの大きな役わりは自分をねらうほ食者から身を守るという事です。
食べる食べられるのはげしい争いの中で三葉虫はその体をどんどん進化させていったのです。
そういえばオレノイデスがアノマロカリスにおそわれていたです。
そう!おそわれて身を守っていたです。
オレノイデスはアノマロカリスをはじめとするほ食者におそわれていた。
その証こがあるです。
もといあるんだ。
カナダで発見されたオレノイデスの化石だ。
よく見るとほらここが欠けている。
(エルフィンのメンバー)ほんとだ。
もしかして?
(モーリス)実はこれオレノイデスをねらった生物がかみついたあとだと考えられている。
ほ食者に食べられそうになったんだ。
…です?いたそうです。
(モーリス)かみあとがあるオレノイデスの化石はほかにも複数見つかっている。
(エルフィンのメンバー)きびしいかん境で生きていたんです。
(モーリス)こうした中身を守るために三葉虫の仲間は体を進化させていった。
それではカンブリア紀の三葉虫の仲間をいくつか見てみよう。
(エルフィンのメンバー)うわ〜いろんなのがいるです。
かっこいいです〜。
(モーリス)キンガスピス。
2本のトゲはせなか側からのこうげきから身を守るものだと言われている。
(エルフィンのメンバー)これは丸まったすがたです?
(モーリス)そう。
パラネフォレネルスは防ぎょし勢をとった時にトゲがつき出る形になっているんだ。
(エルフィンのメンバー)こっちはトゲトゲです!
(モーリス)トゲトゲデス…ではなくてザカントイデス。
トゲはせなか側にもついていて全身トゲトゲだったそうだ。
(エルフィンのメンバー)やっぱりトゲトゲです!生き残るための進化いろ〜んな試行さくごがあったんです!食べられる方の防ぎょ能力が高くなればもちろん食べる方も進化してこうげき能力を高めざるをえません。
生き残りをかけて食べる側食べられる側のそう方が競い合うようにして進化し多様化していったのです。
別の言い方をすればこの生ぞん競争がカンブリアばく発の引き金になったとも考える事ができるのです。
なんかわたしも進化したくなってきたです。
わたしもです!何になりたいです?モーリスになるです。
良いです!ではすなの中にいるび生物をえり分ける地味な作業を1か月やってください。
(エルフィン一同)え〜無理です!じゃ次回の予習よろしくです。
(エルフィン一同)がんばりモーリス!
(パーカー)
きょうりゅうがいたころよりもずっと昔。
5億年というとほうもない時間をさかのぼった太古の時代カンブリア紀。
海の中では「生命のビッグバン」とよばれる出来事が起き多種多様な生物であふれていた。
これは不思議なみりょくに満ちたカンブリア紀の生物たちが持つ命の可能性を見つける物語である
あっヴィンス!上!えっ?うわっうわぁ〜!
(ぶつかる音)あぁ…助かった。
あ!オレノイデスが丸まってる!
(モーリス)それは防ぎょし勢と考えられているようです。
アノマロカリスにおどろいたのでしょう。
不用意に近寄らないよう注意してください。
あたしに任せなさいって!ジャーン!フフッ…どう?フフッほらね!ちょっと頭を使えばかん単よ!さてとあとはオレノイデスをしげきしないようにそ〜っと。
まずい。
もどってきた!ピカイア!
(ハナの鼻歌)ハナ!あぶない!うん?う…うわぁ〜!いやぁ〜!ハナ!ピカイア!はぁ…。
ああどうやったらあの向こうへ行けるんだろう?そうね…。
(ピカイア)ピカイア〜。
上もダメ。
前もダメ。
あと残ってるのは…う〜ん。
「博士!」。
なんだね?ヴィンス君。
あなをほれるバイオミメティクスありませんか?例えばモグラとかミミズとか。
え〜何それ?わたしいやよ。
モグラやミミズなんて。
それにあながうまったりしてあぶなくない?そっか。
そうかん単にはいかないなぁ。
ピカイア〜。
「実はぴったりのものがある」。
(ハナヴィンス)えっ?フナクイムシだ。
フナクイムシ?ちょっとフナクイムシって虫よね?気持ち悪い生き物のバイオミメティクスはもうごめんなんですけど。
フナクイムシは虫ではありません。
貝の仲間です。
貝?貝くらいならまあ…。
うん?
(モーリス)「これがフナクイムシです」。
うぅ…いやだ!気持ち悪い!まあまあそう言わずに。
なかなかおもしろい生物なんだよ。
(モーリス)フナクイムシは貝がら部分で木にあなをほり石灰質のまくを張りながらあなの壁をほ強して進む生物です。
そしてそのバイオミメティクスから生まれたのがシールドマシンだ。
「シールドマシンはトンネル工事にはなくてはならない機械だ。
前のカッター部分で地面をけずってあなをほり壁をつくりながら進んでいくんだよ」。
すごい!それをぼくたちに次元転送してください!「ぼくたちって何よ?ヴィンスだけでやってよ!」。
今回のバイオミメティクスは2人の力が必要なんだ。
モーリス君フナクイムシモードを次元インストールだ!うけたまわりました。
次元インストール!インストール。
ピカイア!あれ?思ったより悪くないかも。
かっこいいです博士!あなをほって進路を決めるたん当と壁をほ強するたん当とで分業させてある。
たのんだぞ。
2人とも。
(ハナヴィンス)わかりました。
ハナ!合体だよ。
えっどうすればいいの?こうするんだ!え…ええっ!こ…こう?うん?うわっちょっと!ピカイア!すごい!ほんとにシールドマシンみたいだ。
「あのさヴィンス…」。
わたしなぜか後ろ向きなんですけど…。
ピカイア!すぐに慣れるよ。
壁のほ強よろしくね!えっうわぁ〜!ピカイア行くよ!ピカイア!すごいや!どんどんほっていけるよ。
ヴィンスちょっとずつ進んでよね。
壁つくるのたいへんなんだから。
わかってるわかってる。
ピカイア〜!ねえヴィンスほんとにこっちで合ってるの?「だいじょうぶさ。
まっすぐ進んでるはずだし」。
なんか不安…。
(しょうげき音)よっと!ほ〜ら着いた!あれ?ここどこなの?ごめん。
方向がずれちゃったのかも。
もう!だから言ったじゃない!ピカイア!ピカイア!ピカイア!
(ハナヴィンス)うわ…うわぁ〜!
(ぶつかる音)あぁ…。
はぁ〜。
今度はまちがわないぞ!だいじょうぶ?着いた!…あれ?全然ちがう!よし次こそ!どうだ!あれ?はぁ…。
まっすぐ!まっすぐ!でやっ!ちゃんとやってよ!ちょっと!わざと?もう!ふぅ〜。
もうわたしがナビゲートするわ。
お…お願いします。
2,000まい?ううん2,020まい?う〜ん2,030まいかな?何やってるの?きょりを測ってるの。
きょり?「考えがあるわ」。
おっ…。
わたしの言うとおりにヴィンスはちょっとずつ進んで。
いい?ちょっとずつよ。
うっ…はい!はいストップ!この壁1まいの長さをだいたいBMSと同じ長さにつくっていくの。
これを数えていけばきょりがわり出せるでしょ?なるほど!さすがハナ!「あとは方向だけ見失わないようにゆっくり進んでね」。
「わかった!」。
じゃあいくよ!OK!い〜ち…。
ピカイア〜!
(フレイザー)なるほど。
これがパーカーのバイオミメティクス・スーツか。
(ウェンディ)はい。
バイオスーツ解せきモジュールから送られてきた次元シミュレーションです。
予算のむだづかいだな。
まったくです。
2,031ストップ!ヴィンス上がって!ここでいいの?うんきっとだいじょうぶ!よしわかった!
(しょうげき音)ピカイア!ピア…。
ピカイア!これがロスト・コードのアイフェリア!ドンピシャだったね!
(モーリス)708090100。
ロスト・コードより情報のちゅう出を確にん。
はぁ。
ミッション・コンプリートだ。
ヴィンス君ハナ君すばらしいコンビネーションだったぞ!「それではエグジットしよう」。
(ヴィンスハナ)はい。
エグジットスタート!ピカイア!
(フレイザー)やはり地球とう結計画を発動するしかないようだな。
(ウェンディ)はい準備は整っております。
回想ふん。
それなら大人の調査員だっているだろうに。
本当は君も行きたいんだろう?あっ…博士。
いえわたしは…。
できればわたしも自分でカンブリアの世界を見てみたい。
だが科学が進歩したとしてもできる事に限界はある。
かれらをサポートするのもりっぱな仕事だよ。
モーリス君。
(モーリス)はい。
うわ〜おいしそうなケーキ!アハハハ調査成功のごほうびだよ。
わたしから選んでいいの?もちろん!やった〜!ぼくの分もあげるよ。
ハナががんばってくれたおかげでロスト・コードを見つけられたんだ。
…って聞いてないよね?ピカイア!ねえハナ…。
ちゃんと聞いてたわよ。
遠りょなくいただきま〜す!そうじゃなくて…。
うん?ぼくたち幸せだよね。
何よ?急に。
カンブリアの海に行って今はもういなくなった生物の本物にふれられてよかったなぁって。
そうね。
わたしもそう思う。
ピカイア!わたしは…なんでも教えちゃいます。
はいじゃあ質問ある人?
(エルフィン一同)はい!はいはい…。
なんなの?あれ。
あなをほるのと壁をつくるのが合体って。
フナクイムシなのに似てないし。
そもそもシールドマシンって何?そんなに知りたいなら特別にあの人に聞いてみましょ。
これはわたしのお気に入りの化石。
およそ5,000万年前の木です。
興味深いのは木そのものではなくそこかしこにほられたトンネルのようなあなです。
(エルフィンのメンバー)えっトンネル?あっこのみぞみたいなのがトンネル?細長〜い。
木にトンネルをあける生き物それがフナクイムシです。
(モーリス)フナクイムシは細長い体をした貝の仲間。
先たんに小さな貝がらがついているのがわかるかな?
(エルフィンのメンバー)これ貝がらなのね。
(モーリス)フナクイムシは木を食べるんだ。
海に流れてきた木材や木のふねにあなをほる。
そのほり方がおもしろい。
貝がらがおろし金のようになっていて木をけずっていく。
そして体の表面からは石灰質の分泌液を出しあなを固めてほり進むんだ。
(エルフィンのメンバー)それであながつぶれないのね。
(モーリス)これをまねしたのがシールドマシン。
左の部分のカッターが回転する事で土をけずる。
(エルフィンのメンバー)フナクイムシの貝がらの役目ね。
(モーリス)ほり方を見てみよう。
先たんにあるカッターが回転しながら土をけずり1時間で2mほどほり進む。
ほったトンネルの壁は後方でほ強する。
コンクリートの壁をはめこんでいくんだ。
これでトンネルがくずれるのを防ぐ。
こちらが実際の作業。
あ〜ほんとだ。
壁をはめこんでる。
こうしてシールドマシンが通ったあとには…。
トンネルが出来上がってる!すっご〜い!きょ大なシールドマシンが小さなフナクイムシをまねてつくられたというのは実におどろきですね。
フナクイムシのトンネルのほり方をまねてシールドマシンを考え出した人がいます。
19世紀イギリスのブルネルです。
(モーリス)これがブルネルのシールドマシン。
四角いわくに作業員が入り土をほる。
トンネルの壁はレンガでほ強した。
(エルフィンのメンバー)たいへん!
(アンドリュー・パーカー)ロンドンにはブルネルが初めてくっさくに成功した地下トンネルが今も残っています。
テムズ川の下をくぐるテムズトンネル。
電車の路線として使われています。
このトンネルはわたしたちにバイオミメティクスの大きな可能性を示してくれているのです。
すご〜い!シールドマシンほしい!学校への近道ほっちゃうとか?わたし遊園地まで!そんなにしたら地球があなあきチーズのようになりますよ。
(エルフィン一同)そしたら全部食べる!はいはい。
次回の予習よろしく!
(エルフィン一同)がんばりモーリス!
(パーカー)
きょうりゅうがいたころよりもずっと昔。
5億年というとほうもない時間をさかのぼった太古の時代カンブリア紀。
海の中では「生命のビッグバン」とよばれる出来事が起き多種多様な生物であふれていた。
これは不思議なみりょくに満ちたカンブリア紀の生物たちが持つ命の可能性を見つける物語である
(ピカイア)ピュッファー。
ピャ。
ピカイア。
(ヴィンス)おはようピカイア。
ピューピアッ!ぼくたちカンブリア紀の海でこの化石の本物を見てきたんだね。
ピカイア。
ロスト・コードにあるDNAの情報やっと3つになったけれどあといくつ集めればいいんだろう?ピカイア。
これ。
なんだか覚えてる?ピカイア!そうディノミスクス。
お花みたいだったよね。
ピカイア。
(モーリス)お言葉ですがディノミスクスはどちらかといえば植物ではなく動物です。
動物だって。
ピカイア。
(ハナ)ねえモーリスサボテンの栄養ざい知らない?ソファー後ろいちばん左の引き戸の中です。
うん?あっあった!ありがとうモーリス!
(モーリス)どういたしまして。
サボテンどうかしたの?うんマニュアルにはそろそろお花をさかせるころだって書いてあったんだけどさかないのよね。
栄養不足なんじゃないかなと思って。
機械じゃないんだしかんたんにはいかないんじゃないの?そうなのかなぁ。
(モーリス)お言葉ですがそのサボテンはDNA情報を元に作り上げたぎじサボテンつまりにせ物です。
本物のように花がさくとはかぎりません。
それでもさくかもしれないじゃない。
つぼみだってあるんだし。
その可能性は限りなく低いです。
このカンブリア・プロジェクトのように。
失礼。
少し言葉がすぎました。
それでもさかせてみたい。
無理だとは思わないよハナ。
ぼくたちはここまで何度もむずかしい調査をやりとげてきたじゃない。
うん!これ覚えてる?ピャ!いやだ!アノマロカリスじゃない!わたし食べられそうになったのよ!ごめんちょっと生物の復習をしとこうかと思って。
う〜ん…ハナがおいしそうなにおいを出してたとか?ピカイアー。
えっ?わたしがくさいって言うの?
(モーリス)お言葉ですがBMSは無しゅうです。
それにあの時代の生物たちは何よりも目のほうが発達しておりました。
ほら!ああそうなんだ。
中でもアノマロカリスの目って特に高性能だったみたいなの。
あの目のおかげでカンブリア紀最強のほしょく者ってよばれてた事もあったんだって。
へえ〜。
目といえばこの生物も変よね。
オパビニアだね。
目が5つもあるなんてどう見えてるのかな?わたしたちとはのうの仕組みもちがうんだし理解できないんじゃない?そうだよなぁ。
オパビニアだけじゃなくてあぶなくなるとクルッと丸まるハルキゲニアやよろいみたいな体を丸めて防ぎょ態勢をとるオレノイデスイカみたいに後ろににげるネクトカリスもおかしな生物だったわね。
それならピカイアも!ピカイアって本物の?う〜ん見た感じなんだかじみじゃない?ピカイア!
(モーリス)そんな事はありません。
ピカイアはかつて人類とつながるせきさく動物ではないかと言われていた事もありました。
せきさく動物?モーリスくわしく教えてくれない?いいでしょう。
人間はせきつい動物という動物群に位置しナメクジウオなどのげんさく動物と合わせてせきさく動物門に分類されております。
せきついって事はせぼねの事だよね。
カンブリア紀ではせきさくってめずらしかったの?ええそのころの生物はほとんど持っていませんでした。
アノマロカリスやさんようちゅうのようながいこっ格の動物は体を外から支える作りに対しせきさく動物は体を支える仕組みが体の中にある作りになっています。
それによりその後の進化においてせきつい動物は体を大きくする事やすばやく動く事ができるようになったのです。
モーリスも本当に生物が好きなんだね。
大人をからかわないでください。
ありがとモーリス。
(モーリス)また何かあれば。
ピカイアがぼくたち人間の始まりだったかもしれないって。
ピカイア!でも別の場所でせきつい動物の魚の化石も見つかってるしそうじゃない可能性だってあるんでしょ?ピカイア…。
そもそもこっちのピカイアは人工的に作られたテスター・ピカイアだから本物とはちがうのよね。
ピカイア!これが人間の祖先だったらみんなこうなっちゃうのかしら?ちょっとびみょう。
まるでピカイア・モードって感じだね。
BMSじゃないんだから。
ピカイアー。
そういえばBMSってバイオミメティクス・スーツの略よね。
うん。
どうしてバイオミメティクス機能なんてつけたのかしら?かっこいいからだよ!だったらなんでわたしはヤモリとかにさせられたわけ?ヤモリモードすごいかっこよかったよ!ファンデルワールス力でかべに張りつくヤモリ水のていこうを極限まで減らしたサメトンネルのかべを作りながらあなをほるフナクイムシどれもかっこよかったな〜!ピカイアー。
わたし変なのはもういやよ。
そういうのはヴィンスがやってよね。
それは博士に相談してみないと。
そういえば博士今日見ないわね。
うん。
(イルマ)これはどういう事なの?プロフェッサー・パーカー。
カンブリア・プロジェクトの追加予算になります。
3度にわたる調査の結果さらなるサンプルを集める必要が出てきたのです。
コロニーで使える予算と資げんは限られているのです。
市民の多くが賛成しているこうせい間移民計画のではなくカンブリア・プロジェクトのわり当てを増やすという判断がどういう事かあなたもわかっているでしょう。
大統領いや…イルマ。
ぼくたちはコロニーにくらす人びとを幸せに導こうとちかったじゃないか。
確かにこうせい間移民は今の人類の希望だ。
けれど地球再生は人類だけじゃない。
生物全ての希望でありぼくはこの地球が育んだ生物の持つ可能性に未来を預けてみたいんだ。
あなたは変わらないわね。
変わってたまるものか。
トラブルがあれば評議会からの風当たりは強まります。
そのリスクは全てあなたが負う事になるのですよ。
わかってる。
いや…わかっています大統領。
フレイザーにはわたしから言っておきましょう。
(ウェンディ)アノマロカリス。
(ウェンディ)以前よりも同期率が上がり運動性能も7%向上しました。
(フレイザー)ダメージ覚ごで次元コントローラーをつけていたころとはちがうという事だな。
(ウェンディ)はい。
多少のうへのストレスを感じますが問題ありません。
よし。
地球とう結計画をここに開始する。
(ウェンディ)わかりました。
ふぅ…。
また見てるの?うん。
ちょっと気になる事があってさ。
ほらここ。
このアノマロカリス目が3つあるよね?えっ?化石にならなかった新種とか?ヴィンスこれすごい発見じゃない!そうなのかなぁ…。
おや?何かあったのかい?博士これ見てください。
これはまさか次元コントローラー。
なんですか?それ。
次元プリンターを使った遠かくそう作モジュールの試作品だ。
人間が同期できるバイオスーツが開発されていこう研究は止まっていたはずなんだが。
えっ?そんなものいったいだれが?わからん。
(モーリス)わたしです。
かれらが気づきました。
はい…わかりました。
(電話を切る音)だれがあんなものを…。
だれであれぼくたちにできる事は変わらないよ。
そのとおりだ。
わたしは生物の可能性と君たちを信じている。
これからも今までどおり調査を続けてくれればいい。
(2人)はい!地球の未来のために。
ピュー…ピカイア。
わたしはパーカー博士の助手モーリス。
なんでも教えちゃいます。
じゃあ質問ある人?ちょっとモーリス。
うらでコソコソしてるし。
わたしの目はごまかせないわよ。
今日は目の話をしよう。
あ〜っごまかした!カンブリアばく発は目のたん生がきっかけで起きたという画期的な説を唱えたのがあのパーカー博士なんだ。
えっ?そんな人だったの?生物は最初から目を持っていたわけではありません。
実はカンブリア紀は本格的な目を持った生物が初めて登場した時代なのです。
最初に目を持ったのはさんようちゅうの仲間です。
目を持つ事で生物どうしの関係はげき的に変化しました。
(モーリス)最初に本格的な目を持ったさんようちゅうの一つ…
(モーリス)この部分が目だ。
生物は初めてものの形やおく行き色をとらえる事のできる目をかく得した。
かれらが見ていた世界は…。
うわ〜きれい!色も形もくっきり!でもふつうじゃんこれがすごい事なの?当然です。
それではもしカンブリア紀より前の生物が同じ風景を見たらどういうふうに見えただろう?ぼやぼや。
白黒だし。
そう。
原始的な目は明るさのちがいで何かが動いた事を感じるくらいだったんだ。
そして本格的な目を持った事は進化において非常に大きな出来事だった。
カンブリア紀の初期さんようちゅうははん栄をきわめます。
目を持った生物は効率よくえものをさがせるようになったのです。
その代表といえばアノマロカリス。
アノマロカリスは非常にすぐれた複眼を持っていた事が明らかになっています。
複眼というのはトンボのように小さなレンズがたくさん集まってできた目の事です。
アノマロカリスは周囲を360度見わたせるしやを持ちえものをさがしていたと考えられています。
食べる側が目を持てば食べられる側もおどろくべき進化をした。
オパビニアは5つの目で上からの敵を早く見つけてにげたと言われている。
かんしカメラみたい!ハルキゲニアのトゲトゲはこうげき用というよりは敵を威嚇するためだったとも言われている。
あのトゲトゲ見るからにいたそうだもんね。
(モーリス)敵を威嚇するためにキラキラかがやく体をかく得した生物も現れた。
(エルフィンのメンバー)食べられるほうも必死だったのね。
目のたん生によって生ぞん競争がはげしくなり生き物たちは生き残るために急速に進化しました。
つまり目のたん生がカンブリアばく発を引き起こしたとわたしは考えているんです。
みんなでモーリスを見つめたらモーリスが何かに進化するかも!きっとそうね。
やってみよう!せ〜の!じ〜っ。
どろん。
はっ!消えた!
(モーリス)周囲にとけこむぎたい化も進化の一つです。
じゃあ次回の予習よろしく。
(3人)がんばりモーリス!
(パーカー)
きょうりゅうがいたころよりもずっと昔。
5億年というとほうもない時間をさかのぼった太古の時代カンブリア紀。
海の中では「生命のビッグバン」とよばれる出来事が起き多種多様な生物であふれていた。
これは不思議なみりょくに満ちたカンブリア紀の生物たちが持つ命の可能性を見つける物語である
(ヴィンス)博士つりって知ってます?もちろん知ってるさ。
エサと糸を使って海や川の魚を取るものだろう?なかなかむずかしかったなあ。
えっ!やった事あるんですか?仮想体験でだがね。
あ…な〜んだ。
地球に魚がいたころはだれでも気軽にできたらしいんだが…。
いいなあ。
いつかやってみたいなあ。
(ハナ)モーリスサボテンをどうするの?
(モーリス)これだけ待っても何も変化がない以上花のさく見こみもないかと。
すてるつもり!?待ってよ!ほら見て。
つぼみだってふくらんでるんだから。
先日から様子が変わっているとは思えませんが。
このまま世話を続けるのは時間と労力のむだになります。
むだになってもいいの!試せる事は全部試してみたいのよ。
こんな…こんな感じかな?アッハッハッハ。
みんなそろっているようだね。
さあ次元調査を始めるぞ。
あ…。
これなんの化石ですか?今回のロスト・コードであるハプロ…あ〜ハプロ…。
ハプロフレンティスです。
そのとおり!ハプロフレンティスだ。
ハ・プ・ロ・フ・レ・ン・ティ・ス。
むずかしい名前だね。
それもあるけど…なんだろどこかで見た事ある形してる。
あっピカイア!ピカイア?うん似てるかも!さて本当に実物が似てるかは見てのお楽しみだね。
ではミッションだ!カンブリア紀の地球でロスト・コードであるハプロフレンティスからDNAの情報を持ち帰ってくるんだ。
(2人)はい!ダイバーギアエントリー準備完りょう。
次元スキャンスタート。
スキャン開始します。
(モーリス)「90100スキャンコンプリート」。
亜重力子ジェネレーター始動。
ジェネレーター始動。
(モーリス)「ダイブプール荷電開始します」。
ガイドビーム照しゃ。
次元ガイドはカンブリア紀。
カンブリア紀にセット。
(モーリス)「ガイドビーム照しゃ」。
(モーリス)「ターゲットロック完りょう」。
次元ダイブエントリー!
(2人)エントリー!
(イルマ)がい要はわかりました。
計画どおり進めてもけっこうです。
(フレイザー)こうせい間通信システムも増強しましたのでより遠方までたん査のいきも広められます。
けっこうな事です。
ではこれにて失礼いたします。
フレイザー。
なんでしょう?大統領。
「地球とう結計画」というものを聞いていますか?なんですかな?それは。
そうですか。
よび止めてごめんなさい。
いえ…。
心の声単なる資げんわくせいへのノスタルジックな感情だけで無意味な計画を進めるわけにはいかん。
(着信音)なんだ?
(ウェンディ)「カンブリア・プロジェクトに動きがありました」。
おまえも準備を進めろ。
わたしもすぐに行く。
(ウェンディ)「りょう解」。
必ずとう結させなくては…。
(2人)BMSエントリー完りょう!ピカイア!一面真っ白だ!図かんで見た雪っていうのに似てるわね。
ピカイア!見てハナ!何かいっぱいいる…。
これは…。
それがハプロフレンティスだよ。
これがですか?ピカイアとは…全然似てないよ。
ピカイア…。
ねえピカイアそれがロスト・コードだったりはしない?ピカイア?ピカイア…。
これだけたくさんいたらさがすのもたいへんそうだね。
手分けして集めましょ。
ピカイア!ピアー。
ほいっほいっ。
(鼻歌)ヴィンスどっちが多く拾うか競争ね!OK負けないよ!2人とも目的を忘れないようにな。
聞いていませんね…。
おっいっぱいいる!うわあっ!なんでこんな所にあなが!まったくヴィンスったら。
ちゃんと前見て歩いてな…あぁっ!ハハハッ!ほらハナだって!ピカイアー。
もう!だれが落としあななんかほったの!?えっ?え〜!ピアー!な…なんだこいつ!た…食べてる!博士…。
それはオットイアだ。
どろやすなの中にひそみえものを手当たりしだいさがして飲みこむほしょく者です。
(モーリス)「最大6つのハプロフレンティスをほしょくしたオットイアの化石も見つかっています」。
6つも!?すごい食いしんぼう。
スイーツを目の前にしたハナみたいだ。
わたしそんなに食いしんぼうじゃないし!フンッ!アハハ…ごめん。
ん?でもよく食べるって事は…。
(ヴィンスハナ)まさか…。
早くさがさないとロスト・コードのハプロフレンティスも食べられちゃうって事よ!たいへんだ!ピカイア!
(フレイザー)準備はできたようだな。
(ウェンディ)はい。
これより作戦に入ります。
目標は科学ちょうの調査隊。
あとはわかっているな?もちろんです。
見つからないなあ…ロスト・コード。
ピア?ピカイア!あっ?お先に!あっずるい!へへ〜大はばリードっと。
…うん?ピカイア!あぶない!あっ!だいじょうぶ?うんありがとう。
でもこんな大きなあななんで…。
ピカイア〜!うわ〜!きゃ〜っ!ハナだいじょうぶ?うん。
今のって…。
2人とも無事かね?はい。
ぼくもハナもだいじょうぶです。
博士今のもオットイアなんですか?大きさに差はあるがそれもオットイアでまちがいないだろう。
未来に残された化石などは数千万分の1の確率で残された証こでしかない。
「そのようにきょ大なものがいてもおかしくはないのだ」。
(モーリス)「気をつけてください。
その大きさであればあなたたちもかんたんにほしょくされてしまうでしょう」。
ほしょくされるって…。
ここからはなれたほうがよさそうだね。
ピカイア。
エボリューション反応だ。
え〜っ!?ピカイアもしかしてオットイアを指してるの?ピカイア…。
やっぱりもう食べられちゃったんじゃ…。
でもそれならもう反応はしないはずよ。
となるとどこかすぐ近くにロスト・コードがあるんだ。
ピカイア。
近づいて確にんするしかないって事ね。
そういう事。
目標ほそくしました。
アノマロカリス!うっ…。
どうする?どうするったって…。
わたしはパーカー博士の助手モーリス。
なんでも教えちゃいます。
じゃあ質問ある人。
(エルフィン一同)は〜い!オットイアってグネグネしてなんかびみょう。
それに食べすぎ!ヴィンスたちまで手当たりしだいじゃない。
ほんとにあんな食いしんぼうだったの?当然です。
それは化石からわかるんです。
オットイアは海底にあなをほってそこにひそみえものが来るのを待ち構えていた。
えさをとる時は口をつき出してすなをさぐり手ごたえがあれば手当たりしだいに飲みこんでいたそうだ。
またハプロフレンティスを食べる時はいつも同じ向きで丸のみしていた事が化石からわかっている。
(エルフィンのメンバー)化石からそんな事までわかるんだ。
(モーリス)これがオットイアの化石。
左側が口で右側がお尻。
実はこの中にハプロフレンティスがいるのだがさてどこにいるだろうか?
(エルフィンのメンバー)え〜ハプロフレンティスが!?化石の中にいるの?あっもしかしてこれ?
(モーリス)正解。
(エルフィンのメンバー)オットイアに食べられてそのまま化石になったのね。
(モーリス)そのとおり。
さらに右側にも1ぴき。
(エルフィンのメンバー)2つ目きた〜!食いしんぼうだなあもう。
(モーリス)ハプロフレンティスの殻は石かい質で出来ていたため消化されずに残ったらしい。
(エルフィンのメンバー)それでこんなにはっきりと見えるのね。
(モーリス)ちなみにもう1ぴきいるんですけどね。
(エルフィン一同)え〜っ?
(エルフィンのメンバー)もう1ぴきどこ?あっもしかしてこのお尻の所?
(モーリス)正解。
ハプロフレンティスがまさにオットイアの体内からはいせつされようとしている。
(エルフィンのメンバー)つまり生き物の営みがわかるっていう化石なのね。
(エルフィンのメンバー)いい事言う!
(モーリス)ハプロフレンティスの体長は2〜6mm。
とがった円すい形の殻におおわれていた。
ハプロフレンティスは実はオットイア以外の生物の体内からも発見されている。
(エルフィンのメンバー)ほかの生物にも食べられていたって事ね。
オットイアが食べたハプロフレンティスはほかの生き物の化石からも発見されています。
このシドネイアもハプロフレンティスを食べていた事が化石からわかっています。
(モーリス)シドネイアはカンブリア紀を代表するほしょく動物の一つ。
化石からはハプロフレンティスだけでなくさんようちゅうなどの破へんが見つかっている。
かみくだいて食べていたらしい。
(エルフィンのメンバー)化石からいろんな事がわかるんだね。
化石は生き物のすがたをわたしたちに教えてくれるだけではありません。
その生き物が何を食べていたのか群れでくらしていたのかどうか。
地球上のどこに分布していたのかなど数多くの情報をあたえてくれます。
小さな化石の中に太古の生命のドラマがきざみこまれていると思うとわくわくしますね。
あっなんかおなかすいてきちゃった。
やっぱりオットイアみたいにしっかり食べるの大事だよね。
じゃあ何食べる?わたしケーキがいい!わたしおだんご!わたしアイス!あまいものばかり…。
太ったまま化石になっちゃいますよ。
(エルフィン一同)それやだ〜!じゃあ次回の予習よろしく。
(エルフィン一同)がんばりモーリス!
(パーカー)
きょうりゅうがいたころよりもずっと昔。
5億年というとほうもない時間をさかのぼった太古の時代カンブリア紀。
海の中では「生命のビッグバン」とよばれる出来事が起き多種多様な生物であふれていた。
これは不思議なみりょくに満ちたカンブリア紀の生物たちが持つ命の可能性を見つける物語である
(ピカイア)ピカイア〜!
(ヴィンス)うわっ!
(ハナ)きゃあ〜!ハナだいじょうぶ!?うん今のって…。
大きさに差はあるがそれもオットイアでまちがいないだろう。
(モーリス)「気をつけて下さい。
その大きさであればあなたたちもかんたんにほしょくされてしまうでしょう」。
ほしょくされるって…。
ここからはなれた方がよそさそうだね。
ピカイア!あエボリューション反応だ!え〜ピカイアもしかしてオットイアを指してるの?ピカイア!やっぱりもう食べられちゃったんじゃ…。
でもそれならもう反応はしないはずよ。
となると…どこかすぐ近くにロスト・コードがあるんだ。
ピカイア!近づいて確にんするしかないって事ね…。
そういう事。
(ウェンディ)目標ほそくしました。
アノマロカリス!く…。
どうする?どうするったって…。
あぶない!きゃあ!うっ…うわ〜!オットイアだけでも大変なのに…。
あっ!また来るわよヴィンス!あれもなんとかしないと!なんとかって…あいつまたしつこく追ってくるしなぁ…。
ん〜っ。
あっ!だったら…。
「博士!」。
何かアイデアがあるのかね?ヴィンス君。
ぼくのBMSにサメのバイオミメティクスを次元転送してください!サメの…?あっ!わかった!モーリス君サメモードを次元インストールだ。
うけたまわりました。
インストール。
次元インストールサメモード!わたしはどうするのよ!?ぼくがアノマロカリスを引き付ける!ハナはロスト・コードをさがして!えっ…そんな…。
あのオットイアをわたし一人でどうしろっていうのよ!だいじょうぶハナならできるよ!できるって言ったって…ロスト・コードをさがそうにもオットイアに近づいたら食べられちゃうだろうし…。
どうしたら…。
あれをかわして近づく?ヴィンスならともかくわたしじゃ無理。
まずは動きを止めないと…。
でもどうやって?しばるものとかないときびしいかも…。
ハナ君先ほどから何か独り言かね?ちょうどよかった。
博士ロープとかって次元転送できませんか?ロープか…すまないが物質を転送する事はできないんだ。
転送できるのは限られた生物の構成情報とBMSデータだけです。
そのデータをもとに次元プリンターで現地の有機物でBMSを作りさらにバイオミメティクスの機能を付加しているのです。
やっぱり無理なのね…。
「でロープを手に入れてどう使うつもりだったんだい?」。
グルグルまきにしてオットイアの動きを止めようと思ったんです。
ロープで動きを止める…?なるほど。
ハナ君それならピッタリのバイオミメティクスがある!「ほんとですか!?」。
ああ「クモ」だ!やった!だったらそれをくださ…ってクモ?クモって8本足のあの気持ち悪いクモですかぁ?ハナ君安心したまえ。
今回はキュートな自信作だ!わたしだまされない!「モーリス君クモモード次元インストールだ!」。
(モーリス)「うけたまわりました」。
こっちの意見むし。
次元インストール。
インストール。
ほんとだ!これならだいじょうぶそう!ん?クモ?きゃあ〜!てってててっ手に付いてる〜!う〜!ピカイア〜。
その左手のクモから糸が出せるぞ。
それを使いたまえ。
(モーリス)クモの糸は一定の太さがあれば鋼鉄をもしのぐ強度とやわらかさを同時に持ち合わせたタフなせんいなのです。
へぇ〜そそうなんだ。
それなら…。
うっ…。
もうやるわ。
やればいいんでしょ!おいでピカイア!ピカイア!しっかりねらいをつけて…。
えいっ!それっ!よしっ!
(しょうげき音)うわ〜!ハナだいじょうぶ!?ふぇ〜!これであの人たちの次元調査は失敗ね。
ウェンディエグジットします。
早くハナたちの所へもどらないと…。
これって…?回想博士!これ見てください。
これは…まさか次元コントローラー。
こいつにも…!「ヴィンスー!」。
た〜す〜け〜て〜!ピ〜カ〜イ〜ア〜!ふぇ〜!ハナ!こっちに手をのばして!こっちってどっち〜!今行くよ!ふぇ〜!
(ヴィンスハナ)うわっ!また来た!うわ〜!ハナ!ヴィンス!今度こそっ…。
ヴィンス早く〜!もう少し…。
(ヴィンスハナ)あっ!うお〜!やった!博士この糸切りはなせますか?「わかった」。
外れるなら初めから言ってよ〜。
今のうちにロスト・コードをさがそう!ええ!ピカイア!ロスト・コード!オットイアのあなに入ってたんだ!ピカイア!
(モーリス)ロスト・コードより情報のちゅう出を確にん。
(しょうげき音)
(ヴィンスハナ)あぁ…!あのオットイアってあんなに長かったんだ…。
太古のしんぴね…。
ん?次元コントローラー…。
スキャンデータを解せきした結果だが…。
次元コントローラーでまちがいないだろう。
発信げんをさぐってみよう。
それじゃあのアノマロカリスはあやつられていたんですか?だれかがわたしたちのじゃまをしてるって事?そういう事になるね。
これは…。
(イルマ)カンブリア・プロジェクトの中止要せい?はい。
すでに評議会の6わりの支持を得ております。
(イルマ)しかしまだあれは始まったばかり。
大きなトラブルがないかぎりこの要せいを通すのは時期しょう早ではないかしら。
そうですな。
確かにトラブルはない…ですね。
わたしは…なんでも教えちゃいます。
じゃあ質問ある人?
(エルフィン一同)はい!はい!ハナのピンチを救ったクモの糸。
すごかったね。
クモの糸ってあんなにじょうぶなんだね。
知らなかった。
当然です。
それではクモの糸のひみつを見てみよう。
クモの糸には大切な役わりがある。
巣を作ったりえものをとらえたり糸にぶら下がって体を支えたり。
(エルフィンのメンバー)よほどじょうぶでないとえものも取れないよね。
(モーリス)そう。
からまれたらひとたまりもない。
それだけクモの糸は強くてしなやかで消えにくい独特の性質を持っているんだ。
りっぱなクモの巣が出来ていますね。
こうしたクモの巣にそうぐうする事はよくありますよね。
クモの糸がもっと太くなればより強いものが出来ます。
直径1センチのクモの糸で巣を作る事ができたらなんとジェット機をキャッチできるんだそうです。
クモの糸は本当に強く切れにくいのです。
(モーリス)その強さのひみつは糸を作るタンパク質にあるんだ。
(エルフィンのメンバー)タンパク質?
(モーリス)クモの糸はフィブロインというせんい状のタンパク質で作られている。
フィブロインはかたい部分とやわらかい部分がならんだ構造をしている。
これが集まって糸になるとかたい部分はくっつき合ってよりがんじょうにやわらかい部分はからまり合ってよりのびちぢみしやすい性質を作るんだ。
(エルフィンのメンバー)複雑な作りなのね。
(モーリス)最近このフィブロインを人工的に作り出す研究が注目されている。
クモが持つフィブロイン遺伝子をび生物に入れそのび生物をばい養する事でフィブロインを作る事に成功した。
出来たフィブロインは粉状になっている。
これを糸にすれば人工のクモの糸になる。
(エルフィンのメンバー)きれい!
(モーリス)条件を同じにした場合なんと鋼鉄の4倍もの強さがある事が分かった。
(エルフィンのメンバー)きゃ〜なんという強さ。
(モーリス)糸だけではない。
その強さとしなやかさを生かしたぶつかってもケガをしない車地しんでも安心なビルじょうぶでしなやかな人工血管安全なうちゅう服など応用が期待されているんだ。
さらに人工のクモの糸で得に注目したいのはかん境にやさしい点です。
ナイロンなど人工せんいは石油から作られています。
でも石油はいつかなくなってしまう資げんですね。
一方で人工のクモの糸は石油にたよる事なくしょうらいにわたり作る事が可能です。
クモの糸のように生物が作り出す物質に学ぶ物作りも今後さらに注目されていくでしょう。
クモの糸で何か作りたいものってある?えっと〜。
なになに?運命の赤い糸!結ぶ相手がいるんですか?
(エルフィン一同)きゃ〜探さなきゃ!その前に次回の予習よろしく。
(エルフィン一同)がんばりモーリス!2015/08/08(土) 15:45〜17:00
NHKEテレ1大阪
ピカイア! #05〜#9[字]
5億年以上前のカンブリアの海で繰り広げられるヴィンスとハナの大冒険。太古の生物が続々登場。オレノイデス登場の第5話からオットイア登場の第9話まで一挙アンコール!
詳細情報
番組内容
未来の地球を救うためヴィンスとハナはピカイアとともに5億年以上前のカンブリアの海へ次元調査に向かった!オレノイデス登場の第5話、フナクイムシモードに変身の第6話、さらに謎が深まる第7話、オットイアとアノマロカリスの登場で大ピンチとなる第8話と第9話を連続アンコール放送。さらに続きは来週15日(土)午後4時からの放送だ!アプリ「コダモン」の番組連動クイズにも挑戦してみよう!正解すれば進化が加速するぞ
出演者
【声】田谷隼,諏訪彩花,水橋かおり,大川透,野島裕史,木下紗華,稲田徹,田中あいみ,辻美優,花房里枝,高橋美衣,【解説】イギリス自然史博物館教授…アンドリュー・パーカー
原作・脚本
【脚本】藤咲淳一,福留俊
監督・演出
【監督】冨安大貴,【演出】西田健一,オジング,中川航
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 幼児・小学生
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