(テーマ音楽)
青い海に降り注ぐ日ざし。
沖縄本島の西100キロに浮かぶ久米島です。
人口はおよそ8,200人
島を彩るのは美しい砂浜。
久米島は古くから琉球で最も美しい球美の島とたたえられてきました
島の周囲はサンゴの海。
色とりどりの魚たちを育んでいます
久米島の海を代表する魚の一つです
アカネハナゴイのあでやかな姿も
島の近くを黒潮が流れているためマグロやカマスなどの回遊魚もやって来ます
球美の島の美しい海は豊かな恵みをもたらしてきたのです
訪れたのは7月上旬。
島は夏本番を迎えていました
およそ40人が漁を営む真泊港です
市場ですね。
あっいろんなお魚が。
あっ赤い魚がいる。
隣は虹色だ〜南の島ですねやっぱり。
ハタの仲間やブダイなど南国らしい鮮やかな魚が並びます
うわ〜見てあの…すごく大きい。
いや大きいな〜。
重さ30キロほどのキハダマグロです
私と同じぐらいありそうすごい。
この時期島にはクロマグロやキハダなどマグロの仲間が多く揚がります。
水揚げされたばかりのマグロは漁師たちにとっても大きな楽しみです
これ昨日ね孫と約束して。
持ってくるってね。
お孫さんと?そうそうそう。
一緒に食べるのよ家で。
おしょうゆをつけて。
いただきま〜す。
とれたてをごちそうになりました
あっおいしいですね。
すごくおいしい。
釣れたてはおいしいですよ。
ね〜っ。
港で目につくのは若い漁師の姿
久米島では30代以下の若い人たちが毎年10人前後新たに漁師になっているのです
こんにちは。
これから漁ですか?はい。
潜るの?潜りですね。
何が釣れるんですか?ブダイ。
島で生まれ育った佐久川さん。
高校卒業後飲食店などでアルバイトをしていましたが幼い頃から憧れだった海人を目指し去年から海に出ています
小さい頃から釣りはしてたから。
一応いろいろとやってきたんだけどやっぱね海が好きだったんでまた海に戻ってくるっていうか。
佐久川さんには海の師匠がいます
海人になって30年以上のベテランです
実家が漁師ではなかった佐久川さん。
家族ぐるみのつきあいだった宮城さんのもとで海人としての基礎を学んでいます
今取り組んでいるのは素潜り漁。
久米島で海人を志す若者が最初に覚える漁です
この魚は射ってとれるかなっ。
行くよ!おい。
この日の漁場は港からおよそ10分の浅瀬です
モリなどで獲物を狙う素潜り漁。
この漁をする中で潮の流れや海底の地形魚の習性などを学んでいきます
魚に気付かれないためには泳ぎにも注意が必要です
魚の群れに近づいてゆきますが…逃げられてしまいました
様子を見ていた宮城さん。
佐久川さんに声をかけます
宮城さんは岩などをつかみ足ひれをほとんど動かす事なく魚に近づきます
素早くしとめました
佐久川さん足ひれを動かさず進もうとしますがなかなかうまくいきません
結局この日の獲物は2匹だけでした
漁のあとは宮城さんの自宅へ
漁に出た日は師匠の家で食事をする事になっているのです
はいよ乾杯!お疲れお疲れ。
久米島では若い海人が一人前になるまで師匠が弟子の面倒を見るのが習わしです
宮城さん自身若い頃は先輩の海人に10年以上世話になっていたと言います
いつも来たら「お前ら御飯食べたか?早く。
御飯食べてから仕事行こうよ」って。
なあタケル。
なっ。
自分の子供みたいだからそういうやつらは。
タケル今日疲れた?もう疲れたよ。
食事中の話題は漁の事ばかりです
でももう治幸は完璧か?割れ目に留まってたからこれはもう突いたなって思ったけど急にバッて逃げたからつついたわけさ。
で外れてすぐ。
宮城さんはもっと貪欲に漁に臨むようアドバイスしました
そのくらいやらんとうまくならんよ。
漁師は甘くない。
あんたチャラチャラしてるから。
チャラチャラしてないでしょ。
してるでしょね〜。
久米島の海人たちをつなぐ絆。
その象徴とも言えるのが島の暮らしを支えるマグロ漁です
(リールを巻く音)
漁をするのは沖合に設けられた「パヤオ」と呼ばれる浮き魚礁の周りです。
パヤオには小魚が集まります。
それを目当てにやって来るマグロを釣り上げるのです。
パヤオの周りでは海人同士の情報交換が盛んに行われます
向こうにいるど。
漁師の半数がマグロ漁で生計を立てている久米島。
島で本格的にマグロ漁が始まったのは30年近く前の事です
当時久米島の漁業はブダイなどサンゴの海の魚が中心。
県外に出荷できる大型の魚はとれず思うような水揚げはありませんでした。
そこで注目したのが時折網に掛かっていたマグロ。
海人たちは目撃情報を持ち寄り資金も出し合ってパヤオを設置したのです
大切に守り続けるパヤオの海
豊かな恵みを分かち合います
この日宮城さんと共に漁の準備をする佐久川さんの姿がありました
支えてくれる師匠のため一日も早く一人前になりたいと考えています
佐久川さん宮城さんに注意された足ひれの動きを意識して潜ります
ブダイの仲間を見つけました
岩をつかみながらゆっくり前進
見事射止めました
うまくいきました今のは。
潜ってく時足ひれ使わなかったんですよ。
おもりの重さだけで。
あとは石つかんで近づいてって。
全く逃げないもんだから。
はい!はい。
今日は負けた。
あ〜まあまあ。
宮城さんの教えを胸にこれからも海人修業にいそしみます
安高さんは先生?海のお父さんっていうかそんな感じですかね。
超えたい。
とりあえずもう何も言われなくなれるぐらいね魚をとってね。
これがいつも。
それぐらいになりたいかな。
島の絆に育まれて。
受け継いでゆく恵みの海です
(テーマ音楽)
(テーマ音楽)2015/08/08(土) 05:15〜05:40
NHK総合1・神戸
小さな旅「海人(うみんちゅ)の心つないで〜沖縄県 久米島〜」[字]
沖縄県久米島。島の人たちは素潜りなどの技術を受け継ぎ、漁業で暮らしを立てる。海人を目指す若者や、惜しみなくアドバイスする先輩漁師。海と生きる人たちに出会う旅。
詳細情報
番組内容
沖縄県久米島。琉球列島の中で最も美しい「球美(くみ)の島」と呼ばれてきました。島の周囲にはサンゴの海の熱帯魚から黒潮が育むマグロ類まで、さまざまな魚が暮らす海が広がります。島の人たちは素潜りや一本釣りなどの技術を代々受け継ぎながら、漁業で暮らしを立ててきました。海人を目指して修行を続ける若者や、生活の面倒も見ながら、惜しみなくアドバイスを送る先輩漁師など、海とともに生きる人たちに出会う旅。
出演者
【語り】山田敦子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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