《五郎:いい感じの寂しさ。
なんだか長い旅の途中みたいだ。
おっあれは…》《この街ならではの店だ》《覗いてみるか》
(片岡)お!Aい!*8^O:!*
(片岡)悪い待たしたな。
いえさっき着いたばかりなんで。
いやぁそれにしても久しぶりだなぁ。
20年ぶりか?もうそんな経ちますか。
だけどお前全然変わってないよ。
そうですか?うんよし行くかすぐそこなんだよ歩いてすぐだから。
《20年間変わらない…。
それもそれでどうなんだろう…》
(片岡)五郎。
あっはい。
時間や社会にとらわれず幸福に空腹を満たすときつかの間彼は自分勝手になり自由になる。
誰にも邪魔されず気を遣わずものを食べるという孤高の行為。
この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の癒やしといえるのである
それにしても驚きましたよ。
何が?久しぶりに連絡来たかと思ったら「店をやるから手伝え」ですからね。
悪いな。
いやそれはいいんですけどそれにしても片岡先輩なんでここで独立しようとしたんですか?確か実家四国だったような。
俺お前に何にも話してなかったな。
何ですか?ほらあそこだよ。
あの中でやるんだ新しい店。
日本で初めて出来たブラジル人向けショッピングセンターっていうことで有名なんだここ。
へぇ。
(サンドラ)シンちゃん!サンドラ!紹介する俺のワイフサンドラだ。
(サンドラ)よろしくお願いします。
ふぅ〜。
悪かったな五郎。
酒も飲まないのに最後までつきあわせちゃってな。
いえ。
いらっしゃいませ。
マスターこれと同じもの。
はいかしこまりました。
《相変わらず強いなぁ。
それに全然乱れない》くどいようだがな五郎…。
男っていうものは仕事も遊びも中途半端がいちばんいかん。
これと決めたことはとことんやらなきゃ何事も成し得んぞ。
はい。
くどいようだがな…。
もうダ〜メ!行ってないの?行ったよ。
誰と?秘密!なんで?なんだ?あの男は…。
公衆の面前で女の子とチャラチャラしおって。
五郎…注意してくる。
先輩野暮なことはやめましょう。
五郎そうか?わかった。
くどいようだがな…。
今度一緒に行こう。
ほんとにいいの?じゃあ約束のチュー。
ダメ。
なんで?いいじゃん。
ダメ!大丈夫だよ。
もうダ〜メ!五郎!はい。
やはり我慢ならん!先輩!こら〜っ!!貴様〜人の前でチャラチャラしやがって〜!落ち着いてください!男っていうものは…。
先輩。
離せ!《そんな片岡先輩が何がどうして…》サンドラ…。
五郎。
五郎聞いてる?ああすみません。
エステサロンやるんですよね?そうそう。
施術用のベッドとひと通りの備品は発注済んでるんだけど。
あとは待合スペースなんだけどそこのトータルコーディネートを五郎にお願いしたいんだけど。
頼まれてくれるかな?お願いします。
もちろんです。
で料金も先輩価格でお願いします。
《そんな価格聞いたこともないが…》結婚祝い割引もつけときますよ。
よかった!でも結婚して15年だけどね。
ねっ!
(笑い声)いいやつだろほんとに。
・ちょっと待って。
・もしもしはい。
(片岡)どうもはい。
はいお世話になってます。
少々お待ちください。
すまん五郎。
ちょっと時間かかりそうなんだ。
ああじゃあその間この中ふらっとしてますよ。
もしもしはい。
〜《なんかいいな》〜《へえブラジルにも食べ放題あるのか…》《ほおこれがブラジル風か》
(片岡)五郎!いやすまん。
これから取り引き先んとこ行かなきゃなんなくなったんだよ。
ああそうですか。
この辺りを案内しがてら昼飯でもと思ってたんだけどな。
ああいいですよ。
気にしないでください。
いやそれじゃあ俺の気がすまん。
《こういうところは変わらないよな…。
ん?娘?》
(片岡)梨沙!
(梨沙)何?俺の娘。
《娘!?》友達の五郎。
《友達…》
(片岡)きのう話したろ。
パパの代わりにガイドしてくんないかな。
〜
(梨沙)じゃあ早速行きますか。
難しい年ごろなんだよ。
え?でも大丈夫。
いい子だから。
五郎!《ん?》行くよ!《10代の女の子に呼び捨て…。
いい子なんだよな?》《あまり言いたくないが今日は声を大にして言いたい。
最近の若い子は…》五郎って大泉町って初めて?ええ。
どうです?この街。
《どうって言われても…。
確かにここは群馬なんだけどブラジル…》いい街だと思うよ。
ですよね!《それにしても梨沙ちゃんは本当に片岡先輩とサンドラさんの娘なのかな…。
見えないよな…》見えませんか?パパとママの娘に。
《どうして思ってることがわかったんだ?》いやそんなことないけど…。
初めての人には絶対に1回は聞かれるんで。
パパって昔からあんな感じだったんですか?あんな感じって?いつでも誰にでもヘラヘラしてて情けない。
五郎こっち!
(ポルトガル語)いくら?払うよ。
大丈夫。
あとでパパにもらうから。
はいこれ。
チュロスです。
食べてみてください。
あぁありがとう。
《ふ〜んチュロス。
初めての食べ物だ…。
熱々ででかい》《キャラメルクリームとは恐れ入った。
バカうまじゃないか》《これ出来たてのせいでうまさが倍増している気がする》《熱い!甘い!熱くて甘いってなんか南米っぽいぞ》《こういう店結構好きなんだよな〜》初めての人はみんな珍しがるんですよね〜。
ちょっと見てきていいかな?どうぞ。
《海外のスーパーに行くと日本じゃお目にかかれないものが多くてテンションが上がる》《やっぱりこっちは肉がドーンだな…》《缶がどれもカラフルで陽気なんだよな》《へぇさとうきびジュースなんてのもあるのか。
買ってみよう》《こっちはパスタか。
ついつい買い過ぎてしまう。
つい変なモノ買ってあとで後悔するんだけど…。
それもまた楽しい》またいっぱい買ったね。
そうだね。
あ…。
ちょっと五郎!五郎!すみません。
どうかよろしくお願いします。
まぁ気持はわかるんですけどね。
こればっかりはなかなか。
いえ…あの…お願いします。
お願いしますよ。
あの店は俺と俺の家族の夢なんです。
だからほんとにお願いします。
《やっぱり何事も見かけじゃないと思うんだよね。
梨沙ちゃん》今日はほんとにありがとう。
あの!ななんていうか…あの…。
ありがとうございました。
パパとママのお店のことよろしくお願いします。
おじさん。
またね。
《なんだかなぁ…》《呼び捨てとおじさんはどっちが上なんだ?》《それにしても…腹が減った》《チュロスだけだもんな…》よし店を探そう。
《腹が減ってるからどこもうまそうに見えるけどやはりブラジルに来たらブラジルを食うべきだろう》《さっきのブラジリアンプラザのフードコートも悪くはないんだが…。
もう少し歩こう》あっ…。
《うわ〜。
これはまごうかたなくブラジル…》《でもちょっといかにもすぎるか?いやこのバカ正直デザインが南米という気もする。
よし何事も見かけじゃない。
とにかくこの荷物をおろしたい》いらっしゃいませ。
お一人様ですか?はい。
お好きな席へどうぞ。
《意外に落ち着いてるんだなぁ。
ランチタイムを過ぎてるからか》お決まりになったらお呼びくださいませ。
《本格的なブラジル料理って初めてかもしれない。
ふ〜んやっぱり基本は肉料理みたいだ。
結構メニュー多いんだな》《ブラジルの代表的な料理…。
フェイジョアーダ…。
聞いたことあるぞ》《お〜出たなシュラスコ。
ピカニャカッコイチボ。
ブラジルでは非常に人気が高い。
イチボって確かお尻の肉だっけ?》すみません。
はい。
お決まりになりましたか?え〜フェイジョアーダ・コンプレッタのセットと…。
それとエスペトン・デ・ピカニャを。
ミディアムでいいですか?はい。
え〜それからガラナアンタルチカお願いします。
はいかしこまりました。
こちらガラナになります。
こちらサラダバーのお皿です。
《お〜サラダバーがついてるのか。
なんか得した気分だ》よし。
《これくらいならひととおり盛っても大丈夫だな》《まぁ群馬の野菜だがな》いただきます。
《う〜んおいしいおいしい》《ライオンもシカをしとめたら最初に食べるのは草の詰まった胃袋だと聞いたことがある》《そうそうガラナってこうだったな》いらっしゃいませ。
《ここでは俺は日本から来た外国人なのか》フェイジョアーダ・コンプレッタです。
これ何ですか?こちらキャッサバイモの粉です。
フェイジョアーダとライスと一緒にいただきます。
へぇ。
これは?こちら野菜を酢に漬けたものです。
こちらもフェイジョアーダとライスと一緒に食べるとおいしいです。
ありがとうございます。
《賑やかになってきたぞ。
よしまずはこいつだ》《え!?何だ?これ。
ビーフシチューとも日本の煮込みとも違う》《おいおいメチャクチャうまいじゃないか》《ソーセージ》《くぅ〜!肉にこれほどまで味が染み込むものなのか。
フェイジョアーダびっくりだ》ピカニャです。
うわっ。
ピカニャです。
うわっ。
《うわぁひとりブラジルフェスタだ。
群馬サンバカーニバルだ》《なんだかお肉屋さんみたいだな》《こいつは噛み応え満点》《シュラスコって南米以外じゃありえないよな。
同じ串でも日本の串料理とはノリが違う。
口先だけでなく全身で食う感じだ》《う〜ん。
粉の効果いまいちわかりづらいな。
でもフェイジョアーダかけご飯うまい。
深い》《こいつはいい。
メニューにはちりめんキャベツって書いてあったがなんだか大根の葉炒めみたいだ》《肉料理のなかにこういうやつがいると実にありがたい。
ホッとする。
地味なキミがいてよかった。
》《かつてブラジルに渡った多くの日本人もきっとこんな煮込みに元気づけられたんじゃないだろうか》《地球の裏側の味。
アットぐんま。
さてと…》《肉だ肉。
野生の本能が体の底から沸き起こってくるぞ。
噛み切るんじゃない食いちぎるんだ。
俺はまさに百獣の王。
ウォ〜ン!》〜あぁ。
《食った食った》
(メールの受信音)《片岡先輩もうあなたの幸せ顔にお腹いっぱいですよ。
ちょいとコパカバーナのヤシの下で昼寝したい気分だ。
一瞬ここがどこだか忘れるよ》あれ?駅どっちだっけ?あぁ…。
《日本へ帰らなきゃ》
原作者久住昌之が実際にお店訪問
大泉町で最初にできたブラジル料理店レストランブラジル。
久住さんはご覧の品々をオーダー。
名前だけではわかりませんが詳細は後ほど
飲み物をカイピリンニャ。
カイピリンニャおひとつですね。
またお酒頼んでしまいました。
こちらのお店。
売りはなんといってもこの肉汁たっぷりのシュラスコ。
五郎さんも堪能した
このボリュームなら大満足
こちらが本日の久住さんセレクション。
すべてお酒のおつまみに見えますが…。
まずはソーセージとタマネギを塩や独特のハーブで味付けした料理うんおいしい。
独特の香辛料だよね。
おいしい。
これいいなぁ。
タマネギと…。
おいしい。
続いてはちりめんキャベツをニンニクと塩こしょうなどで炒めたあっなんか
こちらはブラジルから輸入している茶色豆とベーコンを炒めてから更に煮たもの。
キャッサバイモを粉にしたファロッファ。
そしてトマトタマネギなどを酢漬けにしたピナグレッテソースをライスにかけていただきます
おいしい。
これすごくおいしい。
するとそこへ…
このお肉日本では珍しい部位のカットだそうで…
いただいてみます。
みちっとした感じ。
みっちりした感じ。
すごくおいしい。
早ければ11月にもメニューに登場するそう。
皆さんも足を運んでみてはいかがでしょう?
2015/08/08(土) 01:23〜02:10
テレビ大阪1
孤独のグルメ Season2[再]第四話「群馬県邑楽郡大泉町のブラジル料理」[字]
異色のグルメコミックを松重豊主演で実写化!輸入雑貨商の井之頭五郎は、仕事で訪れた町で食事をするのだが…。今回は「群馬県大泉町」。
詳細情報
出演者
松重豊(井之頭五郎役)
相島一之(片岡役)
鎌田楓子(梨沙役)
ジル(サンドラ役)
久住昌之
番組内容
五郎は先輩の片岡(相島一之)に呼ばれ、いい感じに寂れた郊外の駅前にいた。目の前にはポルトガル語の看板…まるでブラジル?その時片岡が現れた。明るいラテンのノリで、昔の堅物だった面影はない。妻のサンドラを紹介すると、二人でエステサロンを開くという。
番組概要
個人で輸入雑貨商を営む男・井之頭五郎(いのがしら ごろう)が、仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様子を淡々と描く異色のグルメドキュメンタリードラマ。原作は単行本・文庫本合わせて累計20万部を突破しているロング&ベストセラーコミック。登場する店は全て実在し、ドラマオリジナルの選定となる。ただ料理のうんちくを述べるのではなく、ひたすらに主人公の食事シーンと心理描写をつづり淡々とストーリーが流れていく。
原作脚本監督
【原作】
『孤独のグルメ』
作/久住昌之・画/谷口ジロー(扶桑社刊)
【脚本】田口佳宏
【監督】宝来忠昭
音楽
【音楽】The Screen Tones:久住昌之、フクムラサトシ、河野文彦、Shake、栗木健、戸田高弘
■オープニングテーマ「荒野のグルメ」
(作曲:久住昌之/フクムラサトシ)
■松重“五郎”豊のテーマ「Stay Alone」(作曲:久住昌之/フクムラサトシ)
■エンディングテーマ「五郎の12PM」
(作曲:久住昌之 歌:伝美)
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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