すてきにハンドメイド▽奈良の緑あふれる庭から 大人かわいい♪すっきりチュニック 2015.08.06


トローリ溶けたチーズがコクを加えます。
「すてきにハンドメイド」。
今日はスタジオを飛び出して全国から習いたい人がやってくるという洋裁教室にやってきました。
今回ご紹介するのは大人の女性にも似合う夏にお薦めのチュニックなんですが緑あふれるお庭を眺めながら洋服が作れるという事なのでとても楽しみです。

(テーマ音楽)今回のアトリエは奈良市の西部。
静かな住宅街の一角にあります。
こんにちは。
こんにちは。
阪西さんですか?阪西です。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
この方が…全国から生徒さんがやってくる洋裁教室を開いています。
まず生徒さんに人気だという阪西さんが16年かけて作り上げた庭を見せてもらいました。
阪西さんホントにすてきなお庭で。
どうもありがとうございます。
ここからねこう見ると坂みたいになってるじゃないですか。
その上にこう木が何本も茂ってて木漏れ日がすごく気持ち良くて。
最初からこんな感じじゃなかったですよね。
いえいえもうとんでもないです。
裏が営林署の森になってましてね。
すごい雑木の荒れ地だったんです。
あっそうなんですか。
それを木を切って家族総出で開墾したんです。
えっ開墾?開墾したんです。
楽しかったですけどね。
今やもうそういう趣味になって。
そうですね。
こんなお庭が見えるそして一番いい場所にこのアトリエがあるんですね。
いつもここで創作されているんですね。
そうです。
庭を見ながら創作してます。
いいですね。
季節を感じながらのねアトリエ。
今からあちらで早速。
ご案内頂けますか。
はいどうぞ。
お願いしま〜す。
すてきな庭が評判の阪西さんの教室ですが生徒さんの最大のお目当ては「1日で作品ができる」という事。
この日も仕上げた作品を着て生徒さんたちが記念撮影。
皆さんどういったところに引かれているのでしょうか。
作る楽しさを教えて頂いたんですね。
やっぱり1人ですとなかなか構えてしまってなかなかスムーズにいかないのでおっくうになっちゃうんですけどその日のうちにできるというのが何よりもうれしさですよね。
1日で洋服ができるという洋裁に対する敷居がすごく低くなってしかもこのすてきなアトリエとお庭とここのアトリエで洋裁がしたいっていうふうに思って人生の何というか幅が広がった気がします。
1日で作品が作れるという洋裁教室。
阪西さんは教室を開いているアトリエに工夫を施しています。
アトリエでは作品を1日で全部仕上げて帰るという事なんですけど何でそんなに早く作る事ができるんですか?いろいろ工夫がありまして洋裁教室をするのにおしゃれな洋裁教室にしたかったのでいろいろ収納の方法にもこだわっています。
例えば布などもこういうふうに見やすく並べています。
こうやって並べていてパッと取り出せるようになっている。
そうです。
さっきねこちらの方に私の後ろの方に瓶の中にボタンがワ〜と並べて置いてあってお店みたいでかわいいなって思ったんですけどあれもそうですよね。
そうですね。
どうせ並べるならかわいく雑貨屋さんのようにしたかったんです。
なるほどね。
他には何かありますか?ミシンをね一列にこう配置して動線を短くするように考えています。
例えばアイロンも振り返ったらすぐアイロンがかけられるように。
なるほど。
…しています。
ミシンをこうザ〜とやっててすぐこうアイロンかけてって。
そういう事。
コンパクトにパッパッパッと動けるんですね。
そうですね。
でもねアトリエの工夫だけでそんなに早くできるんですか?しつけやまち針を使わないでちょっと工業的な縫い方をします。
えっまち針もしつけも使わないんですか?しません。
それで縫えるんですか?百貨店などで販売するための子供服を作っていた頃たくさん作るために早く縫える方法をいろいろ工夫していたんですよ。
忙しい人でも1日でできるとなると挑戦できますよね。
大丈夫ですよ。
頑張ってみます。
頑張りましょう。
ではその1日でできる今回の作品ですが…。
実は私が着ているこのチュニックなんですけど。
わ〜すごいすてき。
上のラインで切り替えてるので幅広い年代の方にもすっきり似合うと思います。
何かすっきりしてますねすごく。
細く見えるというのが一番の重要課題なので。
アハハッそう。
ホントそうですね。
初心者の私にはどんな生地が向いてますかね。
こんな生地なんですけど無地と柄物を合わせたりとか。
柄合わせの必要がないので。
なるほどね。
総柄とかは使いやすいです。
う〜んなるほどなるほど。
この生地で作ったのがこれですね。
そうです。
あ〜じゃ是非。
奥野さんにお似合いかなと思って。
…ですか?はい。
是非これチャレンジしてみたいと思います。
頑張りましょう。
材料です。
2種類の布を組み合わせて作る場合はそれぞれご覧の寸法をご準備下さい。
各パーツの寸法はこちら。
Mサイズで表示しています。
型紙は縫い代をつけて用意します。
縫い代はそで口とすそは2センチそれ以外は1センチです。
型紙を作る時そで口とすそは縫い代を多めに取っておき実際に縫うように縫い代を折ります。
そしてはみ出した部分を切ります。
こうして型紙を作るときれいに縫える布が裁てます。
型紙ができたら布を裁断しましょう。
ではまず裁断のポイントをお願いします。
これは洋裁用の文鎮なんですけども洋裁用の文鎮で固定します。
大体3つくらいこんな感じで置いて頂いて。
まち針なし?なしです。
これ先生手芸用の文鎮ですよね。
これなかったらどうしたらいいですか?その場合は書道用の文鎮でも大丈夫です。
子供のものとか。
そうです。
おうちで使っているもので大丈夫ですね。
分かりました。
今回は型紙に縫い代がついているので型紙のとおりに裁断します。
裁断が終わるとこうなります。
えりぐり用のバイアス布は2枚合わせて70センチ以上になるよう切って下さい。
次に「ノッチ」という切り込み縫う時の目印をつけます。
場所はヨークと身ごろの中央それにそで山とそでの前側です。
縫い代に0.3センチほどはさみを入れます。
縫うのは肩とえりぐりからです。
肩の縫い代には縫う前に…では縫い方です。
まずは?ヨークの肩を縫い合わせます。
右左どちらでもいいので上から1センチのところを縫っていきます。
今出来上がり線が描いてないんですれけども…。
ミシンの針板って言うんですけどここに目盛りが書いてあるんですけどこの「10」のところに合わせると1センチという事です。
10ミリで1センチという。
最初縫い始めを固定しますね。
2〜3針いって返ししてそれで縫い終わりを指でしっかり押さえて布端きちっとそろえてここを目指して縫います。
それでまた返しミシンしてもらってまた戻ってそれで糸を切ってもらいます。
やっぱりまち針なしだと早いですよね。
そうですね。
まち針してて針を傷める事もありますのでね。
あっ抜き忘れって事ですね。
そうです。
縫い終わりましたら縫い代は割っておいて下さいね。
次はえりぐりですね。
えりぐりに使うバイアスの布は布端を縫いつないで1枚にします。
バイアス布をえりぐりと中表に置いて縫っていきます。
縫い始めは先ほどと同じ返し縫いをして下さい。
それから曲線なんですけどもまっすぐにしてその上にバイアスをこう乗せていく要領で1センチのところを少しずつ縫って。
またまっすぐにしてバイアスを乗せる。
こういう縫い方です。
曲線だけれども直線にできる量分ずつを…。
そうですね。
小分けにして縫えばいいですね。
これで端まで縫えました。
続いてはどうしましょうか。
余分なバイアスは切っておきますね。
次にカーブの縫い代に斜めに切り込みを入れていきます。
うん?斜めですか?斜めに入れていく方がより広がりやすいんです。
もう際まで切り込んで下さい。
大体1.5センチ間隔ぐらいで切っていきますね。
切り込みを入れたら縫い代をバイアス側に倒します。
続いてバイアスを裏側にして内向きになるように畳んでアイロンで押さえていきます。
そうしたら縫っていない方の肩を縫います。
アイロンで押さえたバイアス布を一度開いて縫って下さい。
縫ったら縫い代は割っておきます。
肩を縫ったところは角張っているので少し切って整えておきます。
次はえりぐりにステッチをかけます。
先生これもまち針なしですね。
そうです。
その代わり手加減が重要なんです。
もう指がまち針代わりなので。
すご〜い。
これで1周縫えました。
わ〜ブラボー。
(笑い)ヨークができたら身ごろと縫い合わせます。
まずヨークと身ごろを中表に合わせます。
そしてノッチを入れた真ん中まで縫いそのあと残りを縫います。
2回に分ける事で縫いやすくなりますよ。
中間地点を持って縫います。
持ち方ですが親指を下にして。
挟むように?こういうふうに布を挟みます。
親指が下で上から挟む感じですね。
それで布端をそろえて一気に縫います。
まずは中間地点ぐらいまでいく。
また最後同じように親指を下にして押さえて。
これで縫えました。
では縫ってみます。
いきます。
先生何か目盛りをずっと見ているのね。
下の目盛りをずっと見るのって結構しんどいじゃないですか。
これはどこを見てたらいいですか?この押さえから出てる幅なんですけどもこれを最初にどのくらい出ているかいうのをちゃんと見てそこを一定にしながら縫うとまっすぐいけます。
なるほどね。
下の目盛りよりもこの幅を見てるといいかな。
確かに。
そうそう。
返しをして。
これでヨークと身ごろがつながりましたね。
そして上に倒し表からステッチをかけて押さえます。
まずアイロンで押さえなくてもいいですか?今日はアイロンなしできれいに縫う方法をお教えします。
手でしっかり布を広げて縫っていきます。
また止めて広げて。
止めて広げて。
これはどこを目安に縫ってますか?押さえのこの端と布端がここがず〜っとそろうように縫っていくとまっすぐに縫えます。
この要領で端まで縫って下さいね。
後ろ身ごろも同じように縫って下さい。
続いてそでをつけます。
そではヨークと身ごろにこのようにつけますがその時にコツがあるそうですよ。
次にカーブの大きいそでを縫う時のコツっていうのは何でしょうか?少しずつ縫うのはえりぐりと同じですがそで山と肩の線はずれると困るのでそんな時にあると便利なのはこの洋裁用のクリップです。
クリップ。
手芸店でも手に入るんですが手に入らない場合は洗濯ばさみでもOKです。
洗濯ばさみでもOK?どこのおうちにもありますね大体。
そうですね。
このようにとめて下さい。
そで山までこう持ってそれの半分くらいを目指して縫います。
またこれも1センチです。
そで山のところまで縫えたらクリップを縫い終わりにとめ直して端まで縫います。
先生すごい難なく縫っておられたんですけどこれ実際カーブそろえるのって難しいですよね布。
そうですね。
これコツは?だからここでちょっと布を引っ張って。
引っ張って布を合わせて。
これはちょっとそでを下に。
なるほどなるほど。
引っ張って。
真ん中辺りを指で押さえると。
ここまでまず縫います。
ここまで直線。
そこでクリップ外しましょうか。
最後までいったら返しして。
これでそでがつきました。
あ〜できた〜。
あんまり恐れずに…。
そうですね。
グッと直線にして布をきちっとそろえる。
そうです。
…といけますね。
縫えたら縫い代は2枚一緒にロックミシンをかけておきます。
後でそで側に倒しておいて下さい。
最後にそで下からわきを縫いそで口とすそを始末します。
まずそで下と身ごろのわきを合わせすそまで縫って下さい。
いよいよ仕上げですね。
そで口の始末です。
縫い代にジグザグミシンまたはロックミシンをかけて表に返しておきます。
そで口の縫い代を2センチに内側に折ります。
針板の2センチより少し内側に布を置いてロックミシンの上を縫っていきましょう。
この幅をね統一してね同じ幅に。
ここまできたらクルッと回してまた同じ幅に置いて。
これで1周縫えました。
これでそでが完成です。
すそも縫い代にジグザグミシンをかけてから縫い代2センチを裏に折りステッチでとめれば完成です。
縫い上がったものを実際に着てみましたけれどもホントに着やすい。
そうですね。
もう何か私だけのためにオーダーメードしたみたいにピッタリなんですけどこれどなたが着ても大丈夫なんですよね。
年齢選ばず本当にどなたが着てもすごくすっきりときれいに見えます。
このラインもすごくすっきりしてるんですけど後は作るのがホントに簡単で一番うれしいのはまち針をいっぱい刺さなくてよかった事。
1か所だけクリップでとめて。
今阪西さんが着てらっしゃるのもこれと同じですよね。
同じです。
ストライプ柄の縦が身ごろに横がヨークとそでになるように布を裁断するだけで縫い方は同じです。
そしてこちらなんですけれどもこれ生地は同じで形も同じなんですがちょっとそでのところが違いますよね。
ちょうどねそで山のところで半分につまんでボタンをつけてるだけなんですけどね。
それでちょっと絞っている感じになっているだけですね。
ちょっと女性らしい感じになります。
フェミニンになりますね急に。
更にアレンジした作品も作って下さったんですよね。
おそでを七分袖にしてそで口にカフスをつけています。
それでロールアップしたえりをつけて後ろで5センチ重ねています。
後ろ姿もかわいい感じですよね。
そうですね。
これだと夏の終わりから秋口までね着られそうですよね。
そうですね。
そしてもう1つ。
形は同じなんですけどもお花の柄の部分をすそとそで口に持ってきてます。
同じ形でも生地が違うと随分変わってきますね。
生地選びも洋服作りの楽しさの1つですね。
今日はホントにこんなすてきなアトリエで作品作りを体験させて頂いたんですけれども阪西さんがこのような暮らしにたどり着くまでにはどんなふうな経緯があったんですか?庭も大変でしたけどもやっているうちにすごく楽しくなってここに階段を作ろうとか小屋を建てようとか何かすごく楽しかったです。
もう夢中でやってきたって感じですね。
好きな洋裁のためにこのお庭やこのアトリエや好きな事がどんどん増えてきましたね。
そうですね。
好きなことを一つ一つ形にしていったらたくさんの人が集まってくれるアトリエになりました。
う〜んただね実際に好きなことを形にしていくって結構大変ですよね。
そうですよね。
でもまあやりたい事があればまず行動しましょう。
例えば好きな人のブログを見たり興味のある教室に通ってみたり何か1つ前に進む事を大事にしましょう。
う〜んなるほど。
自分からまずは一歩進もうと。
その一歩を進み続けたら先生みたいになったっていう事ですね。
どうでしょう。
今日はこんなすてきなアトリエですてきなお庭を見ながらこのチュニックを作らせて頂きましたけれども何かやっぱり一歩を踏み出したいなと私も思いました。
子育て中なんですけれども子育てが終わった時に今住んでいる家のあの部屋が空いたら私はこんな事がやりたいなって思いました。
是非今日ご覧の皆さんも何か夢への一歩が踏み出して頂けたらなと思います。
今日は阪西さんどうもありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。

(テーマ音楽)2015/08/06(木) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
すてきにハンドメイド▽奈良の緑あふれる庭から 大人かわいい♪すっきりチュニック[字]

8月は講師のアトリエへお出かけ!今回は奥野史子さんが奈良の服飾デザイナー・阪西紀子さんを訪問。森のような庭の中にあるアトリエで「チュニック」の作り方を習う。

詳細情報
番組内容
8月は、講師のアトリエへお出かけ!今回は、奥野史子さんが、奈良の服飾デザイナー・阪西紀子さんのアトリエを訪問して「チュニック」を作る。実は、阪西さんのもとへは、洋裁を習いたいという人が全国からやってくる。その理由は、アトリエが、森のような緑あふれる庭の中にあることと、「1日で完成する」という作り方。どんなお庭で、「1日で完成する」という秘けつとは?奥野史子さんが体験リポート。
出演者
【講師】服飾デザイナー…阪西紀子,【司会】奥野史子,【語り】杉浦圭子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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