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福島第一原発 作業員挟まれ死亡8月8日 12時46分
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東京電力福島第一原子力発電所で、作業員が汚染水対策に使われる車両のタンクのふたに頭を挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。
8日午前6時半ごろ、福島第一原子力発電所の救急医療室から、作業員が機器に挟まれていると消防に通報がありました。
消防や東京電力によりますと、作業員は下請け会社に所属する52歳の男性で、大型のバキュームカーのタンクのふたに頭を挟まれ、救助されて広野町の病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
バキュームカーは汚染水対策として地下水の流入を防ぐため1号機から4号機までの建屋の周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」の建設に使われていて男性作業員は、このバキュームカーの清掃を熱中症を避けるため、早朝から行っていたということです。東京電力によりますと、現場は発電所構内の北側にある作業で出た土砂を保管する場所だということで、詳しい状況を調べています。
消防や東京電力によりますと、作業員は下請け会社に所属する52歳の男性で、大型のバキュームカーのタンクのふたに頭を挟まれ、救助されて広野町の病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
バキュームカーは汚染水対策として地下水の流入を防ぐため1号機から4号機までの建屋の周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」の建設に使われていて男性作業員は、このバキュームカーの清掃を熱中症を避けるため、早朝から行っていたということです。東京電力によりますと、現場は発電所構内の北側にある作業で出た土砂を保管する場所だということで、詳しい状況を調べています。
作業員増加で死傷者倍増
福島第一原発では昨年度、作業員の増加に伴って労災事故による死傷者が増え、東京電力はほとんどの作業を中断して大がかりな安全対策をとっていました。
福島第一原発では、廃炉作業に当たる作業員の増加に伴って死亡したりけがをするなどした作業員が増加していて、昨年度は64人と前の年度から倍増しています。
このうち、ことし1月には、雨水をためるために設置した高さ10メートルのタンクを点検していた50代の男性が転落して死亡しました。この翌日には福島第二原発でも40代の男性が大型の器具に頭を挟まれて死亡し、東京電力は、福島第一原発で行われていたほとんどの作業を2週間にわたって中断して安全対策を進めてきました。
こうした状況について、東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は、ことし6月、工程表を見直した際の記者会見で「迅速さを重視したことが問題を招いていた」と述べ、作業員の安全を優先しながら廃炉を進める考えを示しました。特に、経験の浅い作業員が死傷者の大半を占めることから、東京電力は、近く新たな訓練施設を設けて改善をはかることにしていました。
福島第一原発では、廃炉作業に当たる作業員の増加に伴って死亡したりけがをするなどした作業員が増加していて、昨年度は64人と前の年度から倍増しています。
このうち、ことし1月には、雨水をためるために設置した高さ10メートルのタンクを点検していた50代の男性が転落して死亡しました。この翌日には福島第二原発でも40代の男性が大型の器具に頭を挟まれて死亡し、東京電力は、福島第一原発で行われていたほとんどの作業を2週間にわたって中断して安全対策を進めてきました。
こうした状況について、東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は、ことし6月、工程表を見直した際の記者会見で「迅速さを重視したことが問題を招いていた」と述べ、作業員の安全を優先しながら廃炉を進める考えを示しました。特に、経験の浅い作業員が死傷者の大半を占めることから、東京電力は、近く新たな訓練施設を設けて改善をはかることにしていました。