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【サッカー】

柴崎がトップ下で先発へ 東アジアカップ 日本の危機救う

2015年8月5日 紙面から

ランニングの先頭を走る柴崎(右から2人目)=武漢市内のグラウンドで(宮崎厚志撮影)

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 【武漢(中国)宮崎厚志】韓国との東アジアカップ第2戦を5日に控えたサッカー日本代表は4日、当地のグラウンドで練習を行った。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は逆転負けを喫した北朝鮮との初戦からの大幅なメンバー変更を示唆。初戦はベンチスタートとなったMF柴崎岳(23)=鹿島=がトップ下で先発することが濃厚となった。次世代の司令塔が初の日韓戦で窮地のハリル・ジャパンを救う。

 ハリルホジッチ監督の言う「日本サッカーの危機」を、若き司令塔が救う。柴崎は7月に負った左足第5中足骨のけがを考慮され、初戦は後半10分からの途中出場となったが、直前のJリーグでは自身初の1試合2得点を記録するなど、状態は上々。「出る選手の特長を生かした攻め方をしたい」と攻撃の中心としてイメージを高めた。

 北朝鮮戦では指揮官が強調する縦に速い攻撃を愚直に続けたことでの息切れや、前線と後方での守備意識のチグハグさがあった。急造チームのもろさが出た形だが、中2日での修正へ、柴崎がまとめ役を買って出た。「この暑さでコンディションもまばらな状況。意思統一できる部分はあるし、しっかりと話し合ってチームの方向性を定めないといけない」と提言。選手同士の話し合いで解決していくと語った。

 柴崎にとっては、ようやく訪れた日韓戦の舞台だ。13年の前回大会ではメンバーに選出されながら体調不良で辞退。この大会で活躍したFWの柿谷、大迫、MF山口、DF森重らがブラジルW杯メンバー入りのチャンスをつかみ取った一方で、柴崎に再びチャンスは訪れなかった。今大会も欧州組を招集できないため、Jリーグ対Kリーグという図式になるが、その重さに変わりはない。

 ザック・ジャパンでは4度対戦して3勝(PK勝ち1回)1分け。ハリルホジッチ監督は常々前々体制をこき下ろしているだけに、負けるわけにはいかない。「目指す縦に速いサッカーが効果的なのは間違いない」と指揮官のサッカーを全面支持する司令塔が、その言葉をピッチで証明する。

 

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