ビルからビルへと飛び移る男。埼玉県で4時間半にわたり、28歳の男が、警察からビル伝いに逃走を続け、現場は、一時騒然となった。
ビルとビルのわずかな隙間。
ベランダの手すりを素足でまたぎ、別のビルに飛び移る男。
その前方には、男を捕らえようと手を伸ばす、5、6人の捜査員の姿があった。
手ぶりを交え、捜査員と言葉を交わす男。
次の瞬間、男は確保された。
住居侵入の現行犯で逮捕された大畑慎司容疑者(28)。
およそ4時間半にわたり、ビル伝いに逃走を続けていた。
その様子を目撃した男性は、「ベランダ越しに、サルみたいに、手だけでよじ登ったら、動いちゃったんですよね。ベランダからベランダ、ビルからビルに。いやもう、とにかく必死でしたよ。だって、落ちたら死んじゃうわけだから」と話した。
地上からの写真には、マンション4階のベランダを乗り越え、隣のマンションの壁に手を伸ばす、大畑容疑者が写っている。
午前11時半ごろ、埼玉・草加市の大畑容疑者の自宅マンションに、京都府警の捜査員が、詐欺の疑いで家宅捜索に入ろうとしたところ、大畑容疑者は、ベランダ伝いに逃走。
隣のマンションのベランダに潜むなど、逃亡を続けた。
写真を撮影した人は、「救急車もいたし、マットとかもなんか、いっぱい準備してたから、飛び降りても、そういうの見たくないっていうか、怖いなっていうのはあったんですけど」、「最後に、多分、観念したんだと思うんですけど、もう、お巡りさんいっぱいいる所に、自分から降りてった」などと話した。
およそ4時間半に及ぶ逃走の末、逮捕された大畑容疑者。
最後は、なぜか上半身裸で、警察に連行されていった。