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【大リーグ】

マー 仲間に感謝の8勝目 1点差降板後に9点の大量援護

2015年8月6日 紙面から

◇ヤンキース13−3レッドソックス

 田中、チームメートに感謝の8勝目−。大リーグは4日、各地で行われ、ヤンキースの田中将大投手(26)はニューヨークでのレッドソックス戦に先発して6イニング0/3を5安打3失点で8勝目(4敗)を挙げた。試合は13−3で圧勝した。ジャイアンツの青木宣親外野手(33)はブレーブス戦に1番左翼で出場し、3号本塁打を放って5打数1安打1打点。チームは8−3で逆転勝ちした。マーリンズのイチロー外野手(41)はメッツ戦に途中出場して1打数1安打で、チームは1−5で敗れた。

 2点リードの7回。先頭のサンドバルを1−2と追い込んだ8球目、三振を狙った真っすぐが真ん中に入り、右翼席中段へと運ばれると、田中はマウンド上で厳しい表情を浮かべた。昨季を上回る今季16本目の被弾。相性の悪い6番ナポリを前に交代を告げられると、主審から受け取った新しいボールを目いっぱいグラブにたたきつけた背番号19は「厳しいところに投げるっていうのが真ん中に入った。自分の技術不足」と猛省した。

 ただ、この日は序盤から直球が切れ、2回にはこの日最速となる95マイル(約153キロ)も計測。低めへの制球もさえわたり、4回まで1安打投球と抑え込み「最近の中では、ボール自体は手応えを感じて投げてました」と納得の表情だ。終盤には味方打線の大量援護を受けて今季8勝目を手に入れ、「チームが勝つことが一番。チームが勝って、自分が反省できるっていうのはこれ以上ないこと。チームメートに感謝したい」。後味の悪い降板にも、このときばかりは表情を緩めた。

 チームは3年ぶりのプレーオフ進出に向けて地区2位ブルージェイズに5・5ゲーム差をつけるが、この日の試合前には右肘の張りで故障者リスト入りしたピネダの復帰が9月にずれ込むことになると、キャッシュマンGMが発表。エースとしてさらなる期待がかかる田中は「こんな投球内容じゃ、ここ一番は任されない。夏場以降、去年は(けがで)投げられてないわけですから、(8月、9月の)イメージを膨らませながら投げていかないといけない」と勝負の終盤戦に向けて、気を引き締めることを忘れなかった。 (ニューヨーク穐村賢)

 

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