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【プロ野球】

ソフトバンク サヨナラM38点灯 最短Vは28日

2015年8月6日 紙面から

ソフトバンク−日本ハム 11回裏1死二塁、サヨナラ打を放ちナインと抱き合って喜ぶ本多=ヤフオクドームで(式町要撮影)

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◇ソフトバンク4−3日本ハム

 プロ野球のパ・リーグは5日、首位のソフトバンクに優勝へのマジックナンバー「38」が初めて点灯した。2位の日本ハムに勝って10・5ゲーム差とし、ソフトバンク以外の5球団に自力優勝の可能性がなくなった。残り50試合のソフトバンクは日本ハムとの11試合に全敗しても、38勝を挙げれば99勝41敗3分けで勝率は7割7厘。日本ハムが残り47試合に全勝しても100勝42敗1分けの勝率7割4厘となり、ソフトバンクを上回れない。最短優勝は28日。過去パ・リーグの最短Vは東京五輪の開催で開幕を早めた1964年の南海と1995年のオリックスの9月19日。セは1990年の巨人の9月8日。

     ◇

 パ・リーグの短い夏。ソフトバンクにマジック38が点灯し、秋風が吹き始めた。連覇へのカウントダウンをスタートさせたのは、本多だった。

 3−3で迎えた延長11回1死一塁。細川の代打で本多がコールされると大きな歓声が湧き起こった。その声援を背に本多の打球は右中間に落ち、二走中村晃がサヨナラのホームを踏んだ。

 「正直、緊張していて(最後のシーンを)覚えていないんです。頭の中が真っ白で。僕が決めよう、との意識はありましたが、何が何だか分からなくて…」。一塁ベース付近でナインに駆け寄られ、右手を高々と突き上げたのも思い出せない。10年目のベテラン選手は、それほど興奮していた。

 今季はここまでけがに苦しんだ。4月12日の日本ハム戦(熊本)で右足首を捻挫。長く戦列を離れた。この間に、若手選手が伸び、二塁の定位置争いは激化したが、自らのバットであらためて存在感を発揮した。

 「すごいね。言葉にならないね。相手の決め球(フォークボール)を捉えたんだから。あの集中力は並じゃない」。工藤監督も絶賛するしかない。勝負どころで切り札を残していたソフトバンクの強さでもある。

 今季最長の7連勝で、7度目のサヨナラ勝ち。貯金32で2位の日本ハムに10・5ゲーム差。1989年の福岡移転後、リーグ優勝6度を誇るが、8月5日でのマジック点灯は最速。数字上では最短で8月中に優勝が決まる。現実的ではないにしろ、それほど工藤ホークスは強い。 (森本博樹)

 

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