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【プロ野球】

ソフトバンク、60勝一番乗り きょうにもVマジック点灯

2015年8月5日 紙面から

ソフトバンク−日本ハム 7回裏無死満塁、左前に2点適時打を放つ今宮。投手は大谷=ヤフオクドームで(三笘真理子撮影)

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◇ソフトバンク7−2日本ハム

 ソフトバンクが今季2度目の6連勝で両リーグ60勝に一番乗り。2−2で迎えた7回に今宮と柳田の2点適時打など一挙5点を勝ち越した。中田が7イニング2失点で7勝目。日本ハムの大谷は7回途中7失点と崩れて2敗目。

 強いソフトバンクが、日本ハム・大谷を落とした。「追い込まれる前に打つ。しっかりセンターへ」。打率2割そこそこの8番・今宮が難敵に2つ目の土を付ける立役者になった。

 1点を追う5回1死三塁。1ボールの後、152キロの直球をたたいた。「狙いは真っすぐ一本。絶対に前へ飛ばす」。この強い意志も加わった打撃だった。打球は右翼へ飛び、フェンスを直撃する同点三塁打に。「右翼を狙ったら、ファウルだったでしょう」。さらに、7回無死満塁でもボールが先行するカウントでスライダーを左前に運んだ。日ごろ追い求めている「上半身に頼らない打撃」を実践する力みのないスイングだった。

 4回までは、三振の山を築かされていた。1回1死一、二塁の先制機を連続三振で逃すと、2回と3回に2個ずつ、4回にはクリーンアップがいずれも三振に倒れ、打者14人で計9個。直球に押され、変化球に翻弄(ほんろう)された。だが今宮に火を付けられたかのように、7回は勝ち越し後にも安打が続いて大谷をKO。代わった石井にも柳田が適時打を浴びせた。大谷の失点は7。7回途中まで5点を奪った5月22日の対戦に続いてのKOだった。

 「(大谷に)怖さが芽生えてくれれば。2回続けての攻略はチームの自信になる」と工藤監督。昨季一度も点灯しなかったマジックが目前となり、60勝の大台には前年より8試合も早く到達した。総合力の高さを見せつけ、2位とのゲーム差は9・5。絵に描いたような、破竹の勢いだ。 (安部裕視)

 

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