定期的に通っていた、息子の発達専門の病院。
ちょっとしたことがあって、病院を変わりたいな~、なんて思うようになり。
ネットで検索、近くの小児科に問い合わせしてみた。
(そこは、診療科目に、「発達に関係する相談」が載っていたから。)
電話で息子の様子を説明すると、
それなら○○総合病院の、~~先生がいいよ。でも、紹介状がないと、ちょっと厳しいな~。
うーん、ひとまず、うちに診せに来なさい。
と言っていただき、息子を連れて、小さい小児科へ。
先生のお話は、私にとって、度肝を抜くものだった。
この子は、薬が必要な多動ではないね。
お母さん、もっと楽観的に構えて。
野菜とフルーツを食べない?
野菜は食べなくてもいいよ。
ドイツ人を見てごらん。
彼らは、ちょっと前まで、野菜といえば、ジャガイモとたまねぎしか手に入らなかったんだよ。
でも、180センチくらいあるでしょ。
私がオススメする野菜は、ジャガイモくらいだな。
カレーに入っているジャガイモを、たまに食べられたら、十分だよ。
フルーツなんて、もっと食べなくていいよ。
きっと、私が、生真面目タイプなのを見抜いて、わざと突拍子もない言い方をしてくださったのだろう。
肩の力を抜いて、もっと大切なことがあるよね、と、気づかせるために。
その大切なこと。
先生がおっしゃったことは、これ。
毎晩、寝かしつけるときに、今日1日の中の、褒めるべき点を、ひとつ褒める。
「○○は、いい子だね」じゃなく、もっと具体的に。
「今日はこれができたね、偉かったね。」
「今日はこれがガマンできたね、偉かったね。」
のように、ひとつ、具体的に、寝る前に褒める。
どんなに怒ってばかりの日も、1日を、褒め言葉で終わらせる。
1日1個褒めれば、子供は1年で365個、褒められることになる。
3年で1000個!
小学校に入ったら、6年間で、2000個!
これらが、どんなに、息子の財産になるか。
どんなに息子の心の栄養になるか。
お母さんがちゃんと見ていること、
お母さんが、この子を分かってあげていることを、伝えなさい。
それとね、絶対やっちゃダメなこと。
この子はプライドが高いから。
バカにしたり、けなしたら、ダメ。
プライドを傷つけたら、ダメだよ。
何か周りから言われることがあったら、
「私が生んだ子なんだから、いい子に決まっているじゃない!ぷいん!」くらいに思っていいんだよ。
子供を信じる、って、そういうこと。
辛いときは、病院でも、療育でも、どこでも、とにかく周りをどんどん頼る。
お母さんの心の救いを優先していいんだよ。
せっかく生きてるんだから、世の中捨てたモンじゃない、って思いながら、楽観的に生きるほうがいいでしょ?
ということで、多動の病院への紹介は、今回は見送ることとなった。
息子のおかげで、すばらしい出会いにたくさん恵まれて、私の人生は、とても豊かだなぁ・・・。
息子は、先生のターンが長いので、飽きて、先生の前に行って、おなかをペロンとまくっていた。
「早く聴診器をしてもらって、おうちに帰りたい」の意思表示と思われる。
寝る前、さっそく”褒めて1日を締める”を実践!
「長いお話だったのに、よくガマンして待てたね、えらいね。」
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