2015年8月7日11時58分
農林水産省は7日、2014年度の食料自給率(カロリーベース)は、39%だったと発表した。5年連続で同じ数字となった。政府は25年度に45%にする目標を掲げているが、ほど遠い状況だ。
食料自給率は、国民1人あたりに提供された食料のうち、国産が占める割合を示したもの。14年度は、天候がよく、小麦や大豆の生産量が増えたが、コメの消費減に伴って生産も減ったため、相殺された。
農産物の生産額でみた食料自給率は、64%と前年度から1ポイント下がった。コメの価格が下がったことや魚介類の輸入額が増えたことなどが響いた。政府は25年度に73%に引き上げることを目標にしている。
食料の輸入が止まった場合に、国内で国民1人あたり1日にどれだけの食料を提供できるかを示す新指標「食料自給力」も公表された。14年度は、イモを中心に生産した場合、2736キロカロリーを提供できるという。人が一日に必要なカロリー2146キロカロリーを3割弱上回る。農地の減少に伴い、前年度に比べて12キロカロリー減った。
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