川内原発:1号機冷却水ポンプ停止 振動計に不具合

毎日新聞 2015年08月07日 21時50分(最終更新 08月07日 23時41分)

 ◇九電 再稼働予定の工程に「現段階では影響ない」

 九州電力は7日、再稼働に向けた準備が進む川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で、3台ある1次冷却水ポンプのうち1台の振動計が異常値を示したため、ポンプを停止したと発表した。点検の結果、ポンプ本体に異常はなく、振動計に不具合があった。1号機は11日の再稼働を目指しているが、再稼働の工程に影響はないとしている。

 九電によると、ポンプは原子炉格納容器内にあり、振動計はポンプの軸の振動を測定する機器。7日午前10時22分に振動計の数値が通常より低いことを中央制御室の運転員が確認した。同日午後6時半からポンプを止めて点検し、振動計の一部部品を交換した。ポンプは4日、原子炉を冷やす1次冷却水の温度や圧力を上げるために本格的に動かし始めていた。

 九電は7月から1号機で発生するトラブルを軽い順にレベル0〜4の5段階に分け、工程に影響を与える可能性があるレベル2以上を公開すると決めた。今回のトラブルは初の公開で、レベル2に当たる。【浅川大樹、遠山和宏】

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