稽古後に弓道を楽しむ(左から)白鵬、鶴竜、照ノ富士=石川県七尾市で
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大相撲の横綱白鵬(30)=宮城野、鶴竜(29)=井筒、大関照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=が7日、石川県七尾市であった七尾巡業の合間に弓道で対決した。
ぶつかり稽古で誉富士に胸を出した後、白鵬が向かったのは隣接する弓道場だった。同市弓道協会から指導を受け、的まで28メートルある近的に挑戦。照ノ富士、鶴竜も合流して初心者同士のガチンコ弓道バトルが始まった。
礼儀や心を重んじる弓道は大相撲にも通じる。角界の実力者たちだけに抜群の集中力と平常心ですぐに的近くへ矢を飛ばす。「いきなり遠くには飛ばない。素人としてはものすごい」と同協会のメンバーに言わしめたほど。約45分間、汗だくになりながら1人当たり50本以上も矢を放った。
的に3本あてた鶴竜が“優勝”。白鵬と照ノ富士は2本だった。普段見せない雄たけびを上げた鶴竜は「相撲じゃできないからね。的を狙っちゃダメ。少し上の方を狙うのがいい」とコツをつかんだ様子。アーチェリーを何度か経験している白鵬は「弓道は独特だよね」と言えば、照ノ富士も「思ってたよりよかった。当たったときが気持ちいい」とご満悦だった。土俵並みの火花散る対決を繰り広げた3人。稽古ともどもいい汗を流せたようだ。 (永井響太)
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