朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の実妹、朴槿令(パク・クンリョン)氏が、先月末に続き、日本のインターネット動画配信サイト「ニコニコ動画」とのインタビューで「韓国は元慰安婦の女性たちをほったらかしにして、ただ日本をたたくニュースばかり流しており、申し訳なく思っている」と語った。ニコニコ動画は日本のいわゆる「ネット右翼」が多く視聴する動画配信サイトで、過去には極右派の小説家、百田直樹氏の発言を集中的に取り上げたこともある。
ニコニコ動画が今月4日に公開した朴槿令氏とのインタビューは、1時間57分にわたって行われた。日本人の司会者が日本語で尋ね、画面には登場しないスタッフがその質問を同時通訳し、槿令氏が韓国語で答えるという形になっている。
槿令氏はインタビューで「政界で出てくる話ばかりが主にメディアで取り上げられるため、あのようなニュースばかりになる」とし「大部分の韓国国民は私と同じ考えを持っているということを理解し、韓国をもっと好きになってくれることを望んでいる」と述べた。
また、(韓国では「日王」と呼ぶ)天皇を「天皇陛下」と呼び「天皇陛下はすでに謝罪されているのに、また謝罪しろというのは、国として恥ずかしいことだ」と主張した。A級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社に日本の首相が参拝することに韓国人が反発することも「内政干渉」だとし「子孫が親や先祖を崇拝しないということがどうしてできようか。まさかとは思うが、安倍(晋三)首相が『これからまた戦争を起こす』との考えを持って靖国神社を参拝していると思っているのではないか。そんな人たちはおかしいと思う」と語った。
さらに槿令氏は「私もヨン様(ペ・ヨンジュン)のファンだが、日本のファンたちがヨン様に熱狂する(ケースの)ように、韓国が日本で一方的に恩恵を被るのではなく、韓国にも日本の歌手たちが来て、韓国のファンたちの見ている前でコンサートを行い、そういった形で文化交流をしていくことを切に願っている」と述べた。
槿令氏はこの日、インタビューの最中、韓日関係について話す中で、文殊菩薩と東洋の精神に言及し「私の父(朴正煕〈パク・チョンヒ〉元大統領)はいつも『時代的な使命』について話していたが、それはまさに宗教や国家、民族を超えたものだ」と述べたほか、昭和天皇と今上天皇を混同するなど、事実関係が正確でない発言もした。