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【大リーグ】

上原メジャー通算85セーブ 斎藤超え 日本人単独2位

2015年8月7日 紙面から

◇レッドソックス2−1ヤンキース

 守護神・上原がメジャー通算85セーブ、日本投手歴代単独2位に−。大リーグは5日、各地で行われ、レッドソックスの上原浩治投手(40)はヤンキース戦で2−1の9回を1安打無得点に抑え、通算85セーブとなる24セーブ目(2勝4敗)をマークした。マーリンズのイチロー外野手(41)はメッツ戦に6番・右翼で出場し、9回に左前適時打を放って4打数1安打1打点。4試合連続安打とした。チームは6−8で敗れて3連敗。ジャイアンツの青木宣親外野手(33)はブレーブス戦に1番・左翼で4打数無安打。

   ◇

 敵地でのしびれる登板を切り抜けたその先に、輝かしい記録が待っていた。今季24セーブ目を挙げたレッドソックスの上原。これが、日本投手歴代2位に浮上する通算85セーブ目となった。

 1点リードの9回、3番ロドリゲスから始まるヤンキースの中軸打線に「全員一発のあるバッターだった。とにかく一発だけ(を気を付けて)と思いながら投げた」と細心の注意を払った。外角中心の配球となり安打と四球で2人の走者を許したものの、最後は代打マキャンを中飛に打ち取って試合を締めた。

 最近14度のセーブ機会で失敗はなし。歴代2位で並んでいた斎藤隆(現楽天)を超える85セーブ目を挙げると「先発が頑張ってくれたんで、終わってホッとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 外野近くのブルペンからマウンドに向かう際には、4万7000人を超えるヤ軍ファンから痛烈なヤジも浴びた。ただ、日米で幾多の修羅場をくぐり抜けてきた40歳は「僕もやっと英語が分かってきたなと思った」と動じることはなかった。

 試合前にはテレビ解説のために球場を訪れていた巨人時代の元同僚、松井秀喜・ヤンキースGM特別アドバイザー(41)とも談笑。自らが、石川県能美市にある松井秀喜ベースボールミュージアムを訪れた思い出話などを披露し、先輩との久しぶりの交流を楽しんだ。

 試合後は、松井さんとの再会について報道陣から質問がとぶと「誰? ゴジ?」といたずらっぽく笑ってみせ「ちょっとバタバタしましたけど、勝って(松井さんを)黙らせられて良かった」と充実の笑みで“先輩いじり”を続けた。 (ニューヨーク穐村賢)

 

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