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【プロ野球】

石田 プロ初勝利 初のナゴヤドームで8イニング1失点

2015年8月7日 紙面から

プロ初勝利を挙げ中畑監督に祝福されるDeNAの石田(左)=ナゴヤドームで(池田まみ撮影)

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◇DeNA2−1中日

 中日は打線がふるわなかった。DeNAの新人左腕・石田に8イニング3安打1失点の好投を許し、プロ初勝利を献上した。先発・大野は踏ん張れなかった。同点の7回、筒香に決勝適時打を打たれ、10勝を前に4度足踏み。7敗目を喫した。借金は今季最多タイの15となった。

   ◇

 キヨシ軍団に孝行息子が出現した。ルーキー石田がプロ最長の8イニングを暴投による1失点の好投。山崎康につなぐ新人リレーでプロ初勝利を手にした左腕は「ここまで長かった。(ウイニングボールは)両親に贈りたい」と広島市内の実家から駆けつけた父・斉さん(53)と母・薫さん(48)に感謝した。

 広島工から進んだ法大では東京六大学リーグ通算19勝。大学で左肩を痛め、春季キャンプは2軍スタートだった。先月14日の巨人戦で初マウンドを踏み、自力で先発ローテの座を奪い取った。4度目の正直、でつかんだ白星だ。

 特別な日だった。原爆の日。8月6日の午前8時15分に手を合わせ、平和を祈る。石田家でも小さな頃から続く習慣だ。「今日も朝、ホテルで黙とうしました」。70年前に故郷を悪夢が襲った日が、プロ初勝利の記念日として残る。

 DeNAは4位に再浮上。5月以来の2カード連続勝ち越しだ。「石田に尽きるね。期待以上の投球。カッコイイね! もしかして、勝ち続けるんじゃないの? もしかしてパートII!」。中畑監督も上機嫌で帰路についた。 (井上学)

 

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