2009年07月01日

私の原点 コミック版「サブマリン707」 その2

「サブマリン707」や「青の6号」以後、著者の小澤さとる自身が深く静かに潜航してしまい、たまに別分野(黄色い零戦、第3の波)とか読みきり短編707が出る程度でしたので、もう「サブマリン707」は読むことはないだろうと思っていたのですが、1990年代になりふたたび「サブマリン707」にめぐり合うことができました。
それが新作「サブマリン707F」と完全復刻版「サブマリン707」です。

P6280007.jpg P6280006.jpg
写真左:新作「サブマリン707F」、今でも珍しい左開き国際バージョン。写真右:完全復刻版「サブマリン707」

新作「サブマリン707F(フュージョン)」は、速水艦長や賢次たちは登場しますが、「サブマリン707」の世界からさらに数十年先の未来という設定のSF物になっています。小澤さとるは過去の「サブマリン707」と決別したかったのか、キャラは同じでもまったくストーリーのちがう新しいジャンルに挑戦したかったのでしょうか?
でも、大方の古い707ファンには受け入れられなかったようです。
(私の回りの707ファンで707Fを話題にする人がほとんどいない)

もうひとつの完全復刻版「サブマリン707」はサンデー連載当時の原稿を単行本化したものですが、「U結社編」のエピソードは新書版しか知らない私にとってはまったく別といっていいくらいのストーリーでした。また新書版ではなんとなくへんだなあと思った話は、完全復刻版ではちゃんと筋がつながっていることを知りました。
個人的には新書版よりも復刻版のほうが面白いと思います。
いまでも「U結社編」のエピソードは、アニメ化して欲しいくらいなんですがもう無理だろうなあ。

雑誌連載当時を完全復刻した本は「サブマリン707」が初めてではなかったでしょうか?マイナーな潜水艦マンガでも根強いファンが数多く存在したという証拠だと思います。編集者の熱い思いが感じられる本でした。

【広告】






posted by みきぱぱ at 22:36| 雨| Comment(10) | TrackBack(0) | 読書(ビデオ)感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久ぶりに“小沢さとる”で検索してみた。
“藤原カムイ『ROOTS』に描かれている「マンガ家樹形図」が凄い”
が驚き・・
http://d.hatena.ne.jp/m-kikuchi/20081222/1229931935

【5:少年向け(ストーリー、アクション性重視)】のTOPに小沢さとるの名が・・。

藤原カムイさんにとって小沢さとるの名はインパクトがあったんですね〜
Posted by YASU at 2009年07月03日 23:33
YASUさん、面白い記事を紹介していただきありがとうございます。

そのカテゴリーに”かわぐちかいじ”がないというのはなぜ?w

707はアニメーターにも多大な影響を与えましたよね。
Posted by みきぱぱ at 2009年07月04日 00:31
ああ、これ。 読みたいですね。 オークションだと揃いできれいなのは1万くらいします。

子供の頃にサンデーで読んだのが、秋田のコミックスでは書き直し・欠落でがっかりしてました。 それ以前に出てたハードカバーの単行本も持ってたのですが、いつのまにやら・・・

U結社の細かいエピソード、これが面白かったと思ってます。
Posted by minahaya at 2009年07月13日 23:33
minahayaさんコメントありがとうございます。

>オークションだと揃いできれいなのは1万くらいします。

そんなにするんですか!
是非復刻版を復刻して欲しいですね。w

>U結社の細かいエピソード、これが面白かったと思ってます。

私もそう思っています。ウルフが707に救助されてから脱出するまでのエピソードが特に好きです。
Posted by みきぱぱ at 2009年07月14日 07:28
亀レスです。
完全復刻版は完成度思い入れ最高でした。
私もこれで焼けぼっくいに火が、、で小沢先生、
みきぱぱさんYASUさんにお会いできたようなものです。

707Fは最初はう〜んと思って読んでいたのですが
段々これはこれで良いと思うようになりました。
まあストーリーがとぶのと戦闘編が別冊等々ありますが、
ジェット海流編のオチができたし。(海溝の下に〜はアレだったけど)
シロマ技術によるスーパー潜水艦707Fはこの時点での
小沢先生による未来の潜水艦を見せてもらえました。




Posted by NS60 at 2009年08月01日 15:48
NS60さんコメントありがとうございます。

>小沢先生、みきぱぱさんYASUさんにお会いできたようなものです。

私もそうですよ。(^^)
この本がなければ皆さんと出会うことはなかったし、水中ロボコンに携わることもなかったでしょう。

私の子供の頃は、707、クストーの海中探検、シービュー号などの海洋物にわくわくしたものですが、今の時代そういうものがまったくないのはさびしい限りです。
Posted by みきぱぱ at 2009年08月01日 16:29
クーラーのタイマーが切れたのか暑くて目が覚めました^^;

サブマリン707小沢さとるさん!
なんとも夢わくわくな私の脳みそのメモリーエリアです^^

毎号楽しみでした どうしてとっておかなかったのか、、残念です

それと、エムエム三太という航空機が出てくる漫画にも夢中でした

味方機が新型爆弾でやられるシーンは強烈に残ってます
いわゆるカルチャーショックだったんでしょうね

先日プラモを見ていてはたと気づきました
その機はウエストランドワイバーンだったのです

707&三太は、いろんな本屋さんで探してます
少々高くても青春をもう一度、、
タイムマシーンです^^  吉谷

※あ、復刻版の707のVTRにはがっかりしました^^;

Posted by 吉谷 at 2009年08月24日 03:44
吉谷さんコメントありがとうございます。
>エムエム三太
私は読んでいないのでストーリーがよくわかりませんが、小沢さとるのマンガに出てくるメカの描写は、シンプルな線だけど基本を押さえているからリアリティがあるんですよね。似顔絵みたいなもんでしょうか。

本は古本屋さんでも手に入りにくくなっているようですね。

私の知人で小沢さとるがよく食べに行っていたおそば屋さんのHPです。
「小沢さとるの席にようこそ」
http://www.takinoya.com/ozawa/ozawa.htm
Posted by みきぱぱ at 2009年08月24日 07:29
みきぱぱさん

今日ふらふらっと引き込まれるように古本屋に入りました、、

そしたら、何と!!!!!
サブマリン707と、青の6号と、

紫電改のタカに出逢ったんです!!!!!

すごいタイミングでした^^/

きっとみきぱぱさんのオーラにも助けられたんでしょうね^^

今夜ブログアップします、、

小沢さとるさんのHPも拝見 ありがとうございます!

嬉しい限りです 青春が蘇りました 体が震えていますよ^^;
吉谷
Posted by 吉谷 at 2009年08月24日 17:10
>すごいタイミングでした

何か運命的なものを感じます。(^^)
ブログ楽しみです。

東京方面へ来られることがあれば、瀧乃屋さんへご案内しますよ。
Posted by みきぱぱ at 2009年08月24日 20:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/122613952
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
この記事を気に入っていただけたなら、下のバナー↓をクリックしてください。m○m にほんブログ村 その他趣味ブログへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型・ラジコンへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 船・船舶へ