安倍首相:新国立、ザハ氏案に決めたのは皆さん-民主議員に反論
2015/08/07 15:27 JST
(ブルームバーグ):安倍晋三首相は7日午前の衆院予算委員会で、小川淳也氏(民主)から新国立競技場問題を「政治利用している」と指摘され、費用が膨らんだザハ・ハディド氏の案を選定したのは野田佳彦政権下であり、政治利用しているのは質問者の方だと反論する一幕があった。
小川氏は質問で、安倍首相が7月17日にザハ氏案の「白紙撤回」を発表したのは「16日に安保法案を衆院で強行採決した。それに対する批判をかわして、競技場の問題を政治利用したのではないか」と発言。一部工事の契約を9日に済ませていたことも挙げ、安倍政権が真摯(しんし)な検討をしたとは思えない、と語った。世界では改築ではなく既存施設改修の例があるという建築家の指摘も紹介した。
これに対し、安倍首相は「なぜ、今までの国立競技場を壊して新しいものをつくる、そういう案を決めたのか。民主党政権時代に決めて、国際コンペを行って決めたのではないか」と指摘。ザハ氏案を撤回した経緯について「国際オリンピック委員会(IOC)との関係もある。その中でどんどんと工費が膨らんでくる設計だということが分かり、最終的にああいう決断をした」と説明した。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 広川高史 thirokawa@bloomberg.net
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更新日時: 2015/08/07 15:27 JSTニュース一覧
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