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地中海渡った難民20万人超 過去最多に8月8日 0時10分
中東やアフリカから地中海を渡ってヨーロッパに向かった難民や移民は、ことしに入ってこれまでで20万人を超えて過去最多となり、この中では、ギリシャに逃れる難民などが最も多いことが分かりました。
これは、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所が、7日、スイスのジュネーブで行った記者会見で明らかにしました。
それによりますと、治安の悪化などを背景に中東やアフリカから地中海を渡ってヨーロッパに向かった難民や移民は、ことしに入って今月初旬までに22万4500人に上ったということです。
これは、去年1年間をすでに上回る結果で、これまでで最多だということです。
中でも、最も多かったのがギリシャに渡った12万4000人で、次いで、イタリアに向かった9万8000人だということです。
ギリシャに向かう難民などが急増している理由について、UNHCRは、「隣国のトルコには180万人ものシリア難民が逃れているが、ギリシャの島々には比較的安全に行くことができるからだ」としています。
ただ、UNHCRは、ギリシャを経由して経済的に豊かなドイツなどに向かうケースも見られるとして、EU=ヨーロッパ連合や各国に対し、難民などへの支援を強化するよう求めています。
それによりますと、治安の悪化などを背景に中東やアフリカから地中海を渡ってヨーロッパに向かった難民や移民は、ことしに入って今月初旬までに22万4500人に上ったということです。
これは、去年1年間をすでに上回る結果で、これまでで最多だということです。
中でも、最も多かったのがギリシャに渡った12万4000人で、次いで、イタリアに向かった9万8000人だということです。
ギリシャに向かう難民などが急増している理由について、UNHCRは、「隣国のトルコには180万人ものシリア難民が逃れているが、ギリシャの島々には比較的安全に行くことができるからだ」としています。
ただ、UNHCRは、ギリシャを経由して経済的に豊かなドイツなどに向かうケースも見られるとして、EU=ヨーロッパ連合や各国に対し、難民などへの支援を強化するよう求めています。
ギリシャ首相「対処できる能力超えている」
ギリシャに受け入れを求める難民などが急増していることについて、厳しい財政状況が続くギリシャのチプラス首相は、7日、関係閣僚を集めた会議で、「ギリシャは、今、危機に直面している。難民や移民の流入はわれわれが対処できる能力を超えている」と述べました。
そのうえで、「ヨーロッパ全体が本当に連帯できるかが問われている」と述べ、難民や移民の問題は、EU=ヨーロッパ連合が一丸となって対応すべきだと訴えました。
そのうえで、「ヨーロッパ全体が本当に連帯できるかが問われている」と述べ、難民や移民の問題は、EU=ヨーロッパ連合が一丸となって対応すべきだと訴えました。