インドネシア副大統領、安倍首相に戦争被害者への謝罪呼びかけ

2015年08月06日



シンガポールメディアの聯合早報網は5日、インドネシアのユスフ・カラ副大統領が4日、日本の安倍晋三首相に対して、第2次大戦の被害者に謝罪するよう呼びかけたと報じた。

中央社の報道によると、副大統領は4日、「日本―東南アジア国家協会メディアフォーラム」の出席者らと会った後、「安倍首相が戦争の被害国に謝罪できればいいと思う」と語った。日本軍は戦時中、オランダ領だったインドネシアを占領し、軍政を敷いた。

副大統領は先ごろも、「日本が大戦の被害者に謝罪するのか、それとも遺憾を表明するだけなのか、それを決めるのは安倍首相だ」と発言しており、「安倍首相が被害者に謝罪することができれば、戦時中に日本から被害を受けた人々の感情はずいぶんと改善される」、との考えだという。

インドネシアの資料では日本軍による占領当時、現地の女性たちが慰安婦として強制徴用されたと指摘されている。先ごろ上映されたインドネシアの独立を描く映画の中でも、現地の女性が日本軍の慰安婦として強制徴用されるという描写があり、物議を醸した。

(編集翻訳 恩田有紀)