昨夜から今日にかけて、「お問合せ」という件名のメールが5通ほど入ってきた。どれも知らない人からばかりだ。
 内容はほぼ同じ。2チャンネルに、僕を誹謗中傷するような書き込みがあったというお知らせだ。詳しく書くと、僕やS県議が関係している、市民団体主催による「全日本プロレスチャリティー弘前大会」を、暴〇団がらみだとして、頭から否定した書き込みだ。僕やS県議の自己満足興業だろう、とも書き込まれていたとのことだ。
 そして、5人とも、「こんな書き込みを看過してはいけない。名誉棄損で訴えろだの、通報しろ」だのとアドバイスを記して結んである。
 ある先輩が、2チャンネルなんてものは、便所の落書きのようなものだと言っていた。いちいち過敏に反応する必要はないだろう。身に疚しいことがないのだから、毅然として受け流していればいい。
 大体にして、匿名を隠れ蓑に、他人を誹謗するような輩の発言に何の信憑性も無い、ということを、普通に分別のある人間ならば、身に等しく認識しているものだと思う。
 しかし、敢えて、この場で明言すれば、市民の力によるプロレス大会の実現、ということだったから、僕は実行委員会に参加したのだ。暴〇団やプロの興行師が係っているとわかったら、その時点で、今からでも僕はすぐに手を引く。
 それに、自己満足興業なんて失礼な! 僕は興業を打ったくらいでは満足しない。リングに上がって、プロのレスラーに技の一つもかけることができれば、そりゃあ大満足だけど・・・、ってそんな意味じゃないのかな?
 それよりも不気味なのは、5人の方からの「お問合せ」だ。字句の差はあっても、どれも同じような文章の構成で、同じような内容になっている。そもそも、件名の「お問合せ」だって、同じ表記だ。僕のパソコンで「otoiawase」と入力して漢字変換をすれば、「お問い合わせ」が一番に出てくる。それを考えれば、同じ人が書いているか、何か雛型があるとしか思えない。
 だから、そういった情報を教えてくれたことに感謝はするし、僕らの立場を心配して下さっていることもよくわかるのであるが、それとは別に、何か別の作為も感じてしまうのである。
 実際、恐る恐る2チャンネルとやらを覗いてみた。出てた出てた。その後には、僕やS県議を擁護するような書き込みもあった。おそらく僕に「お問合せ」を送ってくれた中の一人なのだろう。その文面からも、僕らを応援して下さっていることは読み取れる。でも次から次へと同様のメールが送られてくるに至って、内心不安になってきたのも正直なところなのだ。
 そんな訳で、最初の一人にはメールで返信したが、あとの4人にも、又、これから先、同じ内容の「お問合せ」が送られてきても、一人一人にはお返事いたしませんので悪しからずと、このブログでお断りしておきたい。と、これが今日のテーマだ。
 インターネット社会は怖い。匿名の情報が飛び交っている。知らないところで自分のことが流布されている。善意も好意も悪意も、綯い交ぜになって目に飛び込んでくる。こんなものは、決して健全な世の中とは言えないんじゃないかと、アナログ人間の僕は、思わず愚痴りたくなる。