【クアラルンプール聯合ニュース】東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席するため、マレーシアを訪問している韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は5日、首都クアラルンプールで開かれた韓国・ASEAN外相会議に出席した。
尹氏は、北朝鮮の核・ミサイル活動は国連安全保障理事会の決議に違反しており、北朝鮮が非核化対話を拒否し、挑発的な行動を続けていると批判。ASEANが団結し、北朝鮮に対する強力なメッセージを発信する必要性を強調した。
外交部によると、ASEAN側は国連安保理決議や、2005年9月の6カ国協議共同声明を北朝鮮が順守する必要性などに言及したという。
政府当局者によると、年内発足予定のASEAN経済共同体について尹長官は歓迎の意を明らかにし、ASEAN側は共同体の発足の障害となる開発格差の解消のため、韓国に積極的な協力を求めた。双方はまた11月に開かれる韓・ASEAN首脳会議の成功に向け協力することを決めた。
尹長官は同会議に先立ち、インドネシアのルトノ外相と会談し、北朝鮮の挑発的行動に対するASEANの強力なメッセージを求めた。また韓・ASEANの関係強化のためインドネシアの積極的な協力を求めた。