朴大統領が京元線復旧起工式に出席 北に対話呼びかけ

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は5日、北部の江原道鉄原郡で行われた鉄道路線・京元線(ソウル―北朝鮮南東部・元山)南側区間の復旧工事起工式のあいさつで、「北は韓国の誠意を信頼し勇気を出して南北和合の道に賛同してほしい」と呼びかけた。

 京元線は1914年8月に開通。京城(現ソウル)・竜山駅―元山駅間の223.7キロを運行し、物資の輸送を担っていたが、45年の南北分断により路線も分断され、朝鮮戦争で南北が接する区間の路線が破壊された。

 朴大統領は「京元線を再びつなげることは、朝鮮半島の痛みを癒して復元し統一と希望の未来を歩む出発点になる」と強調した。

 また、同線からロシアを経て欧州まで続く「ユーラシア鉄道網」の建設が、韓国経済の飛躍と民族史の大転換につながるとした。

 さらに、朝鮮戦争の激戦地だった非武装地帯(DMZ)は南北分断後、人の手が届かず自然がそのまま残されているとしながら、歴史と文化、生命と平和が共存する世界的な空間に造成する意向を示した。

 韓国は2012年11月、京元線の新炭里駅(京畿道漣川郡)から白馬高地駅(鉄原郡)までの5.6キロ区間をまず復旧させた。

 今回は白馬高地駅から軍事境界線までの11.7キロ区間の復旧工事を確定し、まずは白馬高地駅から月井里駅(鉄原郡)までの9.3キロ区間の工事を行う。実質的な工事は10月以降に着手する。

 DMZにある月井里駅から軍事境界線までの2.4キロ区間については、北朝鮮との合意の上で工事を進める計画だ。

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