佃孝之ロッテHD社長も東彬氏支持を明確に
ロッテグループの経営権をめぐり創業者一族が対立している問題で、韓・日ロッテグループの経営トップが4日、創業者・辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の次男である辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)ロッテホールディングス(HD、本社・東京)副会長(韓国ロッテグループ会長)を支持するとそれぞれ表明した。
盧柄容(ノ・ビョンヨン)ロッテ物産社長ら韓国ロッテグループ系列37社の社長はこの日、ソウルで会議を行った後「ロッテを率いるリーダーとして、長年にわたり経営能力の検証を受け、成果を出してきた辛東彬会長が適任だ」とする声明を発表した。「ロッテグループは特定の個人や家族の専有物ではなく、顧客、株主、協力会社、18万人に上る社員と共に歩む企業だ」とも強調した。
韓・日ロッテグループの持ち株会社であるロッテHDの佃孝之社長も同日、東京で韓国メディアとの懇談会を開き、東彬氏支持を明確にした。
佃社長は、東彬氏の兄である辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)氏が1月にロッテHDの副会長を解任されたことについては「企業の原則に基づくもの」と述べた。経営実績を基に東主氏を退任させ、東彬氏を日本ロッテの代表に選任したとの説明だ。
一方、高齢の格浩氏の健康状態については「先月27日に面会したときは同じ質問を繰り返し、私が日本担当なのに韓国担当と間違えていた」と伝え、判断力が正常でないことをほのめかした。