大統領府の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官の発表によると、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は4日、保健福祉部(省に相当)の次期長官に、医師である盆唐ソウル大学病院のチョン・ジンヨプ教授(60)の任命を内定した。また、大統領府の雇用福祉担当首席秘書官に与党セヌリ党の金賢淑(キム・ヒョンスク)議員(49)を任命した。朴大統領がこのような人事を行ったのは、文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官と大統領府の崔元永(チェ・ウォンヨン)雇用福祉担当首席秘書官を更迭するのに伴うもので、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染が事実上収束したのを受け、事態の収拾を図るため、これまで見合わせてきた人事を断行したものと考えられる。
チョン・ジンヨプ氏はソウル市出身で、ソウル大学医学部と同大学院を卒業し、これまでに盆唐ソウル大学病院の院長や大韓病院協会の企画担当理事を務めた。金賢淑氏は韓国徴税研究院の研究員や、崇実大学経済学科教授などを務めた、税金や年金分野の専門家だ。また第19代国会(任期2012年4月-16年4月)の議員に比例代表で当選し、セヌリ党の院内代表などを務めた。
このほか、朴大統領は夏休み中にまとめた任期後半の国政運営に関する構想を、6日に対国民談話を通じて発表することとした。朴大統領はその際、若者の雇用創出に向けた労働改革をはじめ、4大構造改革や経済の活性化にまい進していく意向を表明すると予想されている。