米Googleが2013年にテストを始めた「Google Glass」は、今年1月にテストユーザーへの販売プログラムが中止となるなど、そのままプロジェクト縮小方針になるとの見方もあった。しかしエリック・シュミット会長が3月に「Google Glassは死んでいない」と宣言したように、ここ数カ月でみごとな復活を遂げつつあるようだ。
Wall Street Journalやre/codeなど複数の海外メディアが先週末から相次いで伝えたところによれば、Googleはヘルスケア、製造、エネルギー業界などの企業に対し、ひそかに新型Glassのテスト提供を始めているという。
うわさをまとめると、新型Glassは初代の眼鏡型より小型化し、他のメガネに取り付けるクリップオンタイプになる。水平・垂直に調節できる小型プリズムによって、映像や情報を眼鏡のレンズに投影するそうだ。また米Engadgetによると、Atomプロセッサの搭載で従来モデルから処理速度も向上し、無線やバッテリーの性能も強化されているという。
詳細なスペックや価格は明らかになっていないが、従来モデル(1500ドル)を下回る価格で「早ければ今年中に発売されるかもしれない」という見方もある。ただし、今回の情報は製造業など企業向けのモデルのみで、一般ユーザー向けの製品展開については依然として不明な部分が多いようだ。
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