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 安倍晋三首相は20日、フジテレビの番組に出演し、内閣支持率が低下していることについて、「(安全保障関連法案は)残念ながら支持が低い。理解が進んでいないという中にあって、こういう厳しい結果になってるのかなと思う」と述べた。番組では、日本と米国を隣りあった家どうしに見立てた模型を使って、法案の内容を説明する場面もあった。

 首相は「支持率のために政治をやっているのではない。やるべきことはやっていきたい」と安保法案を今国会で成立させることに強い意欲を示した。「戦争法案と言われている。これはまったく逆。むしろ戦争を未然に防ぐための法制だ」などと説明した。

 維新の党との修正協議については、「できるだけ一致点を見いだす努力をしていく責任はお互いにあるのかなという気がする」と協議を続ける考えを示した。

 首相は今月上旬、自民党役員会で「テレビに出て法案を説明したいがオファー(要請)がない」と吐露。6日から自民党のインターネット番組に5回にわたり出演し、自身の考えを述べていた。(竹山栄太郎)