外国特許情報サービス「FOPISER(フォピサー)」を開始します~これまで照会できなかった国の特許情報を無料で検索、照会することが可能になります~
本件の概要
外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォピサー)」を本年8月7日より開始します。これにより、これまでJ-PlatPatでは照会できなかった国の特許情報を無料で検索し、日本語で照会することが可能になります。検索、照会可能な外国特許情報については、サービス開始後も順次拡大を図っていきます。
1.外国特許情報の提供について
我が国から海外への特許出願件数が、この10年で大きく増加していることからも分かるように、我が国企業の知的財産活動もグローバル化しており、外国の特許情報に対する関心が高まっています。そこで、我が国特許庁では、米欧中韓の五庁内のみならず、対象国を順次拡大し、海外の様々な外国庁と特許情報のデータ交換を行ってきました。
今般、我が国特許庁が受領した外国の特許情報を一般ユーザーに提供するべく、「外国特許情報サービス(英語名:Foreign Patent Information Service 略称: FOPISER(フォピサー))」を開始します。これにより、新たな外国の特許情報を迅速に提供することが可能となります。
本サービスは、既にJ-PlatPatで提供されている欧米等の諸外国(※)以外の特許情報への照会を、日本語のインターフェースを通じて無料で行うことを可能とするものです。また、分類情報や英語キーワードによる簡易検索機能や、日本語への機械翻訳機能を利用することが可能です。
(※ J-PlatPatでは、欧州、アメリカ、中国、韓国、イギリス、ドイツ、フランス、スイス、カナダの特許の情報、及びアメリカ、韓国の意匠の情報を提供しています。)
2.外国特許情報サービス「FOPISER(フォピサー)」の特徴
本サービスの主な特徴は以下のとおりです。
- ロシア・台湾・オーストラリアの特許・実用新案文献、及びロシア・台湾の意匠文献を蓄積し、日本語による使いやすいユーザーインターフェイスで文献番号を指定して、これらの文献を照会することができます。
- ロシア・台湾・オーストラリアの特許・実用新案文献については、分類情報、キーワード(英語)などを用いて簡易検索することも可能です。
- 機械翻訳により、日本語でこれらの文献を照会することができます。
- 本システムはクラウド上に構築することで、インターネットを介して一般ユーザーの方が容易に利用することができます。
- 文献を掲載した諸外国の知財制度等の関連情報へ容易にアクセスできるようにリンク集を掲載しました。
FOPISERはシステムを特許庁内部で企画、開発しているため、高度化、多様化するユーザーニーズに柔軟に対応することが可能です。また、照会可能な外国特許情報については、サービス開始後も順次拡大を図っていきます。(フィリピン、シンガポール等の特許情報の掲載を予定。)
3.外国特許情報サービス「FOPISER(フォピサー)」のホームページ
https://www.foreignsearch.jpo.go.jp/
※平成27年8月7日(金)午前9時より利用可能です。
※サービス提供時間は開庁日の9時から20時までです。
担当
総務部総務課情報技術統括室
公表日
平成27年8月6日(木)