ロッテグループは辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏が1948年に日本で設立したガムの会社、株式会社ロッテ(以下、社名は当時のもの)が始まりだ。67年に韓国に進出し、ロッテ製菓を設立した。65年の韓日国交正常化により、在日韓国人だった格浩氏が韓国で事業を行えるようになった。
ロッテは70年代、さまざまな企業を買収・設立し、韓国の流通・観光分野で急速に事業を拡大した。73年にロッテホテルを建てて観光産業に参入し、74年に七星韓美飲料を買収した後、ロッテ七星飲料と社名を変えて韓国トップの飲料メーカーに育て上げた。その後、ロッテサムガン、ロッテハム・牛乳、ロッテリアなどを経営する韓国最大手の食品企業に成長。ロッテ建設、湖南石油化学、ロッテ商事など、食品以外の産業に参入したのもこの時期だ。
グループは79年にロッテショッピングを設立し、デパート事業に本格的に参入した。ソウル市中区小公洞のロッテデパート本店が始まりだ。ソウル五輪が開催された88年には、メーンスタジアムのあったソウル・蚕室に当時としてはアジア最大規模だった複合施設、ロッテデパート蚕室店をオープン。翌年にテーマーパークのロッテワールドもオープンし、桑畑だった蚕室一帯を大規模商業エリアに一変させた。
格浩氏の次男、辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)氏が韓国ロッテグループの経営に責任を負う政策本部長に就任した2004年以降、グループは攻撃的な合併・買収(M&A)により事業を多角化させていく。ロッテ損害保険とロッテ酒類、ロッテホームショッピングなどを新たに経営するようになり、マレーシアの石油化学企業タイタン、韓国通信大手KTのレンタカー事業子会社KTレンタルなどを買収してグローバル市場にも進出した。この10年余りに買収した企業は35社に達する。
現在、ロッテグループが抱える系列会社は食品、流通、観光、石油化学、建設製造、金融、サービスという七つの事業分野で構成されている。