京都地検の女8 2015.08.04


(迫田勝代)金返せ!絶対に取り返したる!クソッタレ!金返せ!うちの大事な300万やもう!うちは絶対に許さへん!金返せ!絶対取り返したる!うわ…またわめいてはるで。
今度はなんやろ?
(風間隆介)俺とした事がえらいおばちゃんに引っかかっちゃってさぁ。
明美ちゃん慰めてよ。
パーッと豪遊ってどう?
(鶴丸あや)休日の昼下がりに親子でワイン。
ああこれで章ちゃんがいてくれたら家族水入らずでもう言う事ないんだけどな〜。
(鶴丸りん)うん…。
ちょっと元気出しなさいよ。
何?悩みって。
学校でなんかあった?ううん全然問題なし。
っていうかよくもなく悪くもなくって感じかな。
だからかな…思うの。
私がなりたかった教師像って本当に今の私でいいのかなって。
贅沢な悩みねぇ。
人は誰でもなりたい自分になれるわけじゃないわ。
大切なのは目標を持ち続ける事。
うん…。
人は誰でもないものねだり。
隣の芝生は青く見える。
大切なのはまず自分の足元を見つめる事。
そこに必ず泉あり。
それって成増さんのお父さんがこの前言ってた。
あっばれた?フフッ。
じゃあまずは美味しいワインを飲んで大いに悩みましょう。
乾杯。
(りん)乾杯。
ああ…どないしよう!ああ…ああ…。
あっそや。
うちの金や。
どこや?うちのへそくりどこや?
(勝代)うちやない!うちやない言うてるやろ!うちはなんもやってへん!話は署の方で聞く!来い!
(平林雅彦)いいから…!
(勝代)放して!放してやー!
(平林)落ち着いて!
(池内弘二)で風間隆介さんと電話で話してたら急に切れたんですね?
(金井明美)そう。
で気になって吹っ飛んできたらあの人が…。
どこや?どこや?うちの…うちのへそくりどこや?あんたもグルやろ!金返せ!
(平林)ちょっともういい加減にしなさい!はいはいちゃんと話を聞きますからね。
落ち着いて落ち着いて。
行きましょう。
(成増清剛)すげえおばちゃんだな。
京都地検の誰かさんといい勝負だなあれ。
迫田勝代さんあなたは自称コンサルタント会社社長風間隆介さんより耳寄りな出資話があると持ちかけられ300万円を出資。
その後それが詐欺行為であるとわかり…。
ああ〜もう何遍も同じ事…。
うちはやってへん!そんな事よりうちの金取り返してよ!やっとの思いでへそくった300万!あれがなかったらうちは生きていかれへんの!
(川喜多夏帆)聞きしに勝る…ですね。
(井森幸三郎)シッ!被害者の風間さんですが…。
風間は被害者やない加害者や。
それにな詐欺師に「さん」なんか付ける事あらへん。
あんたらがそんなんやからな詐欺師がのさばんのや。
風間さんは殺害された被害者です。
あんな男殺されて当然や!女の敵や!人の金湯水のように使うてたそうやないか。
うちは絶対に許さへん。
あなたはこの数日金返せとストーカーのように風間さんをつけ回していたようですが…。
だからうちはやってへん!行ったら死んでたんや!しかし凶器の包丁はあなたのものですよね?それは前の日…。
(勝代)詐欺師!
(風間)どうしたんですか?わっわっわっ…!ああーっ!ああーっ!ああーっ!
(勝代の声)あいつに取り上げられたんや。
しかし警察はあなたが凶器を準備していたとして殺意があり計画的な犯行と見なしています。
あっ検事さん頼みがあるんや。
なんでしょう?
(勝代)お父ちゃんとマキにミニトマトのぬか漬け早う出して食べるように言うてほしいねん。
は?2人の大好物なんや。
うちが漬けたミニトマトのぬか漬け。
ミニトマトのぬか漬け…。
うん。
いやぁすさまじかったですねぇ。
わあ暑い!でもあの人を騙すって風間隆介すごい詐欺師ですよね。
人の弱みにつけ込むろくでなしだ。
井森事務官も気をつけた方が。
わたくしは大丈夫。
いやみんな大丈夫だって言ってても引っかかってるんですから。
振り込め詐欺だって最近また増えてるらしいし…。
しつこい。
わたくしに限ってそんな輩に騙されるわけがない。
え〜?ミニトマトのぬか漬け…。
いや普通ぬか漬けってさナスかキュウリよね?私はナスが大好きです。
ミニトマトのぬか漬けって珍しいわね。
(井森)川喜多次の被疑者を。
(夏帆)はい。
もう11時半!井森さん少し早いけどお昼にしましょう。
(井森)検事のご指示とあらば仕方ありません。
では次の被疑者は1時間後きっかりに呼んでおきます。
川喜多すっごい美味しいランチのお店見つけたけど行く?行く!行きます!やった!デザートのわらび餅がすごい美味しいの〜。
仕事始めは12時半。
1分も遅れないように。
あの…検事ランチの方はどうなっているんでしょう?その前にひと仕事。
(チャイム)
(迫田マキ)「誰?」京都地検の鶴丸と言います。
(マキ)ミニトマトのぬか漬け?ええ。
早く出して食べてほしいってお母さんとっても気になさってて。
あの女おかしいんやないの?あいつのせいで学校にも行かれへんのに。
これね。
はい?事件の日の朝迫田勝代は丹精込めて育てたミニトマトを収獲した。
あった。
で夕食の時家族に食べさせたいとぬか漬けにした。
そんな人が人殺しをするなんて思えない。
いや…あの迫田勝代ですよ。
カーッとなったら何をするか…。
あーあーあー…。
かき混ぜないとすぐカビちゃうのよねこれが。
ちょっとちょっと…。
はい。
うわっ…。
よっよっ…。
はあ…。
ねえちょっとなんかお皿出してお皿。
はい。
まあまあこんなになっちゃって…。
(夏帆)強烈なにおいですね。
ぬか床は生き物だからね。
こうやってかき混ぜて空気を入れてやらないとね。
朝晩2回。
(夏帆)ええっ1日2回もですか!こんなん大嫌いや。
うちぬかみそなんか絶対にかき混ぜへん。
あの女みたいになりとうない!あーあ…。
あ…。
うわっうわっ!ああ〜もったいない!これ高いんですよ。
香水?あの女鏡台の奥に隠してた。
うちには節約節約ってうるさいのに自分はこんな高いもん買うてずるい!だからって捨てなくても…。
だったら持ってけば?そんなん見とうないわ!じゃあ…。
ああいいにおい。
(夏帆)ここですね。
(店長)迫田さんとっとと引き揚げてんか。
奥さんがあんな事件起こしたのによう居座れるもんや。
早よ帰って。
あの人ですね迫田勝代の旦那。
(迫田耕一)うちの会社もリストラで大変なんや。
俺もこんな事させられて…。
それやのに勝代ときたらとんでもない事しくさって!奥様が詐欺に遭ってた事はご存じなかったんですか?知るか!うちには寝に帰るだけ。
最近は飯も外食ばっかりや。
あっミニトマトのぬか漬け大好物だって奥様が…。
はあ?そんなもん食うかいな。
昔ちょっとうまい言うたらあればっかり出しやがって…。
もううんざりなんや!ちょっとあの…これお宅にあったんですけどこの香水奥様のですよね?はあ?あいつが香水なんかつけるわけないやろ!感じ悪っ…。
事件の日迫田勝代さんを見かけたんですか?ええそれはものすごい形相で。
ほんま人殺しでもしそうな勢いやったわ。
(女性)そういえばひと月くらい前思いがけないとこで見かけたんですよ。
どこです?
(夏帆)フフフ…やっぱり美味しいですね。
検事いいんですか?こんな高いサンドイッチ。
それに時間も。
時間も予算もオーバーだけど成り行き上しょうがないわ。
でも…。
だって気になるでしょ。
迫田勝代嘘ついてる。
家族の大好物だって言ってたミニトマトのぬか漬け2人とも嫌いだって…。
はい。
それにあれだけ節約してる人がどうしてこんなとこにいたのか…。
それにこの高価な香水。
(従業員)お待たせ致しました。
フロアの責任者ですが。
覚えてます。
秋本様とここでご一緒されていた方だと。
秋本様?秋本梢様です。
常々会議室などをご利用頂いているアップレディという会社の社長さんです。
社長…。
ロスタイムに何分かければ気が済むんだ?あっ検事!昼食時間大幅にオーバーしてます!あっ本当。
急がなきゃ。
はい。
「人材育成から企業のバックアップに保育サポートまで働く女性を総合的に応援する会社」検事井森事務官がものすごく怒ってると思うんですけど…。
ふ〜ん。
ふ〜んって…。
こんな会社の社長がどうして迫田勝代と知り合いなのかしらね?さあ…。
(秋本梢)お待たせ致しました。
社長の秋本でございます。
(梢)確かに迫田さんとは1か月ほど前偶然会いました。
で私がよく利用してるホテルでお話を。
お二人のご関係は?中学3年の時私が東京から大阪に転校しましてその時のクラスメートっていうだけで…。
その時どんなお話を?あ…中学時代の思い出話とか近況など。
他愛もない話です。
その時迫田さんに変わった様子はありませんでしたか?特に感じませんでしたけど。
そうですか…。
でも中学校のお友達がこんな立派な会社の社長さんだなんて…。
女性のための新しい施設も建てられるんですね。
長年の夢がようやく実現出来る事になりまして。
どんな夢なんです?会社の垣根を越えて働く女性たちが集える拠点を作る事です。
あらいい香り。
香水?わあ〜女子力がアップする香りですね。
まあ…。
さすが社長って感じですね。
あんないいにおいの香水つけて。
でも迫田勝代の香水とは全然違うにおいだったわよね。
そりゃ香水は人によって違って当たり前じゃないですか。
迫田勝代のも上等ですけれどもあれはもっと高いんじゃ…。
わあ検事!帰庁時間もう4時間18分も過ぎてます!川喜多あんた最近顔まで井森さんに似てきたわよ。
ええーっ!!
(電話)
(夏帆)「検事の伝言をお伝えします」「定時を過ぎたので直接帰ります」「スケジュールの調整よろしくね〜」「私も検事のお許しを頂いたので失礼します!」ここで無駄に費やした6時間23分42秒損害賠償請求します。
(ホイッスル)
(ため息)んっ!なんやこれもう…。
まずい飯やなぁ。
(ため息)勝代に渡しといてください。
ぬか漬けの事お父ちゃんとマキに言うてくれた?ええ。
お宅へ伺ってミニトマト出してきました。
ええ〜?ついでにぬか床もしっかりかき混ぜてきましたよ。
せっかくのぬか床腐らせたらもったいないですもんね。
わたくしの貴重な時間を無駄にしてそんな事を…。
うちでもやってるんですぬか漬け。
娘が大好物で。
2人なんて言うてた?心配しとった?ああ〜言わんでええ言わんでええ…。
どうせ…。
家庭菜園のミニトマト見事でした。
野菜もぬか床も丹精込めてらっしゃるんですね。
うまい事言うて…。
フンその手には乗らんで。
アハッそんなつもりないわ。
あいつもそういう事言うたんや。
風間隆介?ああ。
スーパーで買い物した帰り…。
ああーっ!ああ〜!どこ見とんのこのボケ!ああごめんなさい。
大丈夫ですか?
(勝代)悪いなぁ。
いやこちらこそ。
本当にどうもすいませんでした。
いや本当悪いわぁ。
はい。
じゃあ急ぎますんで。
どうも。
どうも。
(勝代)社長…。
あのこれ…。
わざわざどうも。
いえいえ。
ぶつかった時あなたふわっとぬかみそのにおいがした。
え?懐かしかったなぁ。
亡くなったおふくろのぬか漬けを思い出しましてね。
そうですか。
(勝代の声)嬉しゅうなってぬか漬け届けたら…。
うまっ!
(笑い声)
(勝代の声)それから時々ぬか漬け届けてあげるようになって。
しばらくして…。
僕がコンサルタントしてる店が東京に出店する事になりまして。
へえ〜。
今出資者を募ってるんです。
ほんま?へえ〜。
この際あなたのぬか漬けを店の売りにしようと…。
へ?思ってまして。
絶対に評判になる。
(勝代の声)そんな話につい乗ってしもて…。
爪に火ぃともすようにしてためたへそくりの300万まんまと騙し取られてしもたんや。
その300万円ですが…。
残念ながら警察の調べによると風間隆介さんの資産はすでにゼロに近くほぼ戻る可能性はないと…。
困る!困るわそんなん!
(夏帆)迫田さん落ち着いてください。
なんとかして!なんとかして!困るよ!なんとかして!困る!
(夏帆)落ち着いて。
この香水ですがあなたの家にありました。
あなたのものですよね?だったらなんやねん!?殺害された風間隆介さんの指から香水が検出されました。
刺された時犯人ともみ合って犯人がつけていた香水が彼の指についたと警察は見なしています。
その香水の銘柄がこれと同じである事がわかりました。
それからこれ…。
今朝ご主人から預かりました。
ああ…。
食事です。
(ため息)誰か…。
誰か!話があんねん!迫田勝代殺害自供したって本当!?
(池内)ええ手のひら返すみたいにあっさりと。
(平林)えらく神妙になって驚きました。
あれだけ強硬に否認してたのに急に自供するなんて…。
離婚届のせいかな?それとも…。
なんのせいだろうとねこれで一件落着。
ねえ私たちさなんか大事な事を見落としてない?ガイシャの手についた香水が迫田勝代のものだったって事以上に大事な事ありますかね?あるわよ!いい?彼女は事件当日騙し取られたお金を取り戻そうとあの事務所に怒鳴り込んで行ったの。
そんな時香水なんてつける?そんなのそいつの勝手だろ。
それにあれだけ節約してた彼女がどうしてあんな高価な香水を買ったのか。
あの香水には事件の謎を解くヒントが隠されてる。
これ主婦の勘!迫田勝代は全面自供してるんですよ。
そう。
今までの自供を急に翻してね。
警察は事件を一から全面的に洗い直して。
平林。
はい。
女の秘密の扉の開け方教えてあげる。
ついておいで!ええっ…ああっ!これの事?ああそうそうこれ。
どうもありがとう。
ちょっと失礼。
家計簿は女の全てを語る。
はい。
たくさん使われた日たくさん使われた日…。
2万1千円?ネオ・グラース2万1千円。
ピンポン!おお…。
これなんですけど。
1か月前…。
この方なんですけど。
ああこのお客様ならよく覚えてます。
あっそうだ。
えっと…。
このハンカチ忘れていかれたんですけど。
あちこちのお店で聞いてここの香水やないかって。
ええ。
うちのオリジナルネオ・グラースに間違いありません。
こちらです。
これ?はい。
はあ〜。
あっこれこれ。
これや。
これください。
迷わず買っていかれました。
そうですか…。
で迫田勝代ハンカチの事はなんて?ん?道でハンカチ拾ったらええにおいがした。
だから同じ香水が欲しくなったそうだ。
そんな事で彼女があんな高い香水買うわけないでしょ!?
(平林)池内さん。
ああ…。
風間に騙された被害者たちに当たって徹底的に調べ直してみたんですが新しい容疑者は出てきませんね。
やっぱり迫田勝代で決まりだな。

(ラジカセ)「しあわせは歩いてこない」「だから歩いてゆくんだね一日一歩」ねえねえねえどうしたの?麗子さん。
やたら張り切ってない?
(漆原さやか)あと1週間で3キロ痩せるんやて。
(柿野たまこ)だから私も特注のダイエットジュース届けてるんですよ。
(吉川香織)もうみんな巻き込まれて大変やで!
(桜井麗子)だってしょうがないじゃない。
雑誌のね読者モデル頼まれちゃって…。
お喋りしないで手足をしっかり動かしましょう。
(麗子)はーい!風間はなぜ迫田勝代に目をつけたのかしら…。
検事さん…うちがやったぁ言うてんねんからもうええやろ。
起訴でもなんでもして早うケリつけて。
300万円のへそくりの事なんですが…。
戻ってこん金の事なんかどうでもええわ!風間さんは事前にあなたのへそくりの事を知っていてわざと自転車にぶつかってきた…とは考えられませんか?あなた風間さんと出会う前に誰かにへそくりの事を話しませんでした?誰にも話してへん。
うちにはそんな大事な事話す相手なんかおらんわ。
章ちゃん水ナスの美味しいぬか漬け食べさせたいな…。
検事!お弁当買いに行ってこれ見つけました。
何?はい。
(梢)社長業って孤独でしてね大きな決断をする時ものすごく迷うんです。
そんな時誰か信用の出来る人がその決断は間違ってないって背中を押してくれたらってずっと思ってたんですが…。
フフ…やっと…巡り合えました。
もうすぐ結婚ですって。
いいなあ〜。
地位も財産もあってその上愛する人と結ばれるなんて…!成功した昔の友人かあ…。
ん?いや迫田勝代には隣の芝生が青く見えたんだろうな…。
ちょっと行ってくるわ。
あっ食べていいから。
ええっ!?検事がランチ食べないなんて…嵐の前触れ?雑誌拝見しました。
ご結婚だそうでおめでとうございます。
あの話はなくなりました。
え?今は仕事が一番大事な時なんです。
私は家庭を持つより達成したい仕事を優先する事に決めたんです。
でお話とは?ええあの…迫田勝代さんなんですけどあなたにへそくりの事話しませんでした?へそくり?ええ。
いいえ。
本当に?私たち高校は別でしたしそれほど親しかったわけではないんです。
ですから会った時の印象も…お互い昔から全然変わってないなっていうくらいで。
(鐘)
(成増清一)「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
(ため息)心に迷いがあるようだな。
どうしても気になるのよ。
迫田勝代。
へそくりの事誰かに喋ってるんじゃないかな。
まだこだわってんのかよ。
女ってね誰にも言えなかった秘密でも久しぶりに会った友達にポロッと喋っちゃったりなんかするものなのよ。
中学時代の友人の秋本梢に再会して喋っちゃったんじゃないかなって。
坊主の勘がひらめいた。
っていう事はだよその秋本って友人が風間に迫田勝代のへそくりの事を話したんだよ。
つまり秋本と風間は共犯で2人で迫田勝代を騙したって事じゃねえのか?さすが坊主の勘!でも聞き込みは池内さんに頼むから。
だって池内さんの聞き込みってもう名人の域?神技だもの〜。
それに引き換え…。
ちょっちょっちょっちょっちょっと待てよ。
な?ちょっと。
冗談はな顔だけにしろよ?俺はちょっと着替えてくるから。
ちょろいわ。
きれいな爪ネイルだねこれ。
何?あの…風間隆介が付き合っていた女性について聞きたいんだけど。
ひょっとして結婚ちらつかせたら一発で引っかかったっていうおばさんの事?あれはただの金づるだよ。
ちょっとその事ちょっと詳しく聞きたいんだけど。
大はずれってどういう事?秋本梢は風間とは共犯じゃないな。
それどころか詐欺に引っかかってた被害者って可能性が出てきた。
ああ〜…。
成増さん彼女の出来るだけ身近なスタッフに聞いてほしい事がある。
出来れば女性に。
このハンカチは誰の物でしょう。
知らん。
レシートによるとあなたがこの香水ネオ・グラースを購入したのはひと月前の7月25日。
あなたはその日お友達の秋本梢さんと久しぶりに再会しています。
このハンカチはその時秋本さんが落としたものじゃありませんか?さあ〜?彼女は最近香水を変えたそうです。
彼女の女性秘書がそう供述しています。
もしこのハンカチが秋本さんの物だとすれば彼女はつい最近までこの香水ネオ・グラースを使っていた事になります。
そんなん知らん。
秋本さんと会ってどんな話をしたんですか?別に。
ただ梢ちゃんすっかり変わっててびっくりした。
お互い昔と大違いやなあ言うて笑いおうただけ。
ただそれだけや。
お互い昔から全然変わってないなっていうくらいで。
はい。
(ため息)ん?どうしたんです?検事。
嘘は女のため息。
は?迫田勝代と秋本梢。
2人のうちのどちらか…いえ…2人ともが嘘をついている。
2人の間に何かがあるわ。
はあ〜主婦の勘がビンビン響く。
川喜多!はい!
(耳打ち)
(夏帆)ちょっちょっ…無理!無理!無理です!検事…!
(電話)うわ〜っとわたくしが!はい鶴丸です。
はい。
はいわかりました。
はあ…。
井森事務官あの〜高原部長がお呼びです。
至急部屋に来てくれとの事です。
部長がわたくしを?なんでしょうか?なんでしょうか…。
(井森)昇給だったりして。
じゃ…あとはよろしく!いえ…。

(ノック)はい。
(高原純之介)帰って来たか鶴丸検事。
高原部長。
井森君はカンカンだぞ!鶴丸検事!
(高原)彼を騙してまで大阪へ行ったからにはよほどの事があったんだろうな?はい。
しかしルールは破るためにあるわけではない。
君が主婦の勘で一定の成果を上げている事は認めるがルールを破れば処罰もやむを得ない。
そんな事はわかってるだろ。
でも私はなんとしても真実を明らかにしたいんです。
処罰は覚悟の上です。
あやちゃん…。
(ため息)いいところですねえ。
いよいよ着工ですか?ようやくここまでこぎつけました。
あなたがなぜこの女性フォーラム嵯峨の建設に一生懸命になるのか…ようやくその理由がわかりました。
あなた…中学3年の時に病気でお父様を亡くされた。
そのあと残されたお母様のご苦労は大変なものだった。
ずーっと専業主婦だったお母様を雇ってくれるところはどこにもなくて…。
追い詰められたお母様は自ら命を絶たれた。
ええ。
だから母のような境遇で働く女性たちの支えになりたいと。
それが…私の夢です。
それはあなたの夢だったんでしょうか?え?もちろんです。
(勝代)もう放して!もう!あーっもう!嫌や言うてるやろ〜!もう〜!ここをぜひ勝代さんに見てもらいたくて彼女風間さんの殺害を自供しました。
(勝代)もうなん…やめて!もうなんなの無理やり!あんたも無茶な事させるよなあ〜。
お二人の母校森ノ宮西中学に行ってきました。
そこで…これお借りしました。
お二人の夢読ませて頂きましたよ。
「働く女性を支援する仕事がしたい」この夢は勝代さんの。
「温かい家庭をつくること!」これは梢さんあなたの夢。
いつの間にか2人の夢は交差して逆になった。
(勝代)はあ?もうごちゃごちゃ言うてんととっとと起訴してんか!風間を殺したんはうちなんや!あなた犯人が誰だかわかってるんでしょう?風間さんを殺した犯人は自分と同じ香水をつけてた人。
ちゃう!うちの大事なへそくり盗られてしもてあいつが憎かったんや!だからあいつを殺したんや!確かに自供した時あなたは絶望してた。
でも心のどこかで頑張って頑張ってようやくここまでこぎつけた梢さんのいえ…2人の夢が実現してほしいっていう思いがあったんじゃないの?フンそんなもんあらへんわ。
うちが風間を殺したんや!
(梢)相変わらずおせっかいね!あの時と同じ。
母が自殺して…もう死ぬしかないと思ったあの時…。
(勝代)何してんの!
(梢)余計なおせっかいはやめて!
(たたく音)
(勝代)生きなあかん!あんたのお母ちゃんみたいな女の人でもちゃんと働ける会社2人で作ろう!
(梢の泣き声)
(梢)でもあのあと私はずっと一人ぼっちで…。
あの時死なせてくれたらって何度も思った。
今度だってそう。
あなたが余計なおせっかいするから私…。
何言うてんの?アホな事言うたらあかん!もういい!やめてちょうだい!自分の始末は…自分でつける。
梢ちゃん!風間隆介は私が…殺しました。
(勝代)梢ちゃん!梢ちゃん!なんで?なんで?あっああっ…。
(車のエンジン音)彼女も風間に騙され結婚をエサにかなりの金額を騙し取られていたようです。
それは…うちのせいや。
偶然会うた時うち梢ちゃんに嘘をついた。
(勝代)すごいなあ社長やなんて。
うわあ〜高そうな服やなあ。
それにこの指輪も!仕事のためよ。
フフ…。
あなたこそ幸せそうじゃない。
え?うんもう毎日毎日家族の世話で手いっぱいや。
うちの漬けたぬか漬けが大好きで毎日ぬか床をかき混ぜるのが大変なんや。
でもまあこのぬかみそくさい手が主婦の勲章ってとこやろか。
アハハ…。
(勝代の声)もうとっくに壊れてる家庭やのに世界一幸せやって嘘をついた。
近藤商事の田中様です。
あ…ちょっと失礼。
あっ…。

(勝代の声)ええにおいがした。
うちのぬかみそくさい手とちゃう。
今までかいだ事のないええにおいやった。
あなたは成功した梢さんと自分自身を重ねたかった。
だからあの香水を…。
でも今のあなたにとって大切なのは香水よりもぬか漬け。
家族のためのぬか漬け。
時々面倒になったりカビが生えたりくさい!って疎まれたり…。
でも美味しいって言ってくれる家族のために一日も欠かさず大切に守ってきた。
そんな家族への思いを風間に踏みにじられたのね。
フフ…。
うちの漬けたぬか漬け美味しい言うてくれる笑顔久しぶりに見てああ嬉しかったあ…。
ああ…。
だから…だから許せへんかった。
あの男がうちのぬか漬け利用したんや。
マキの進学の夢をお父ちゃんとの老後の生活を全部あいつがぶち壊しにしたんや!じゃへそくりは2人のための…。
せやから…せやから許せへんかったんよ!梢ちゃんが殺してなくても絶対にうちが間違いなく殺してたんや!だから…だからうちが殺したも同然なんや…。
あっ…うちが…うちが殺したんでだからええのに…!うちにはどうせどこも帰るとこもない…。
うちが殺したんでええのに…!
(勝代の嗚咽)
(梢)偶然会った時勝代さんとっても幸せそうだった。
うらやましかった。
へそくりの事は?
(梢)その時聞きました。
風間は近くで盗み聞きしてたみたいで。
騙されていた事には?
(梢)気がついてました。
だけど無理やり気がつかないふりを…。
(風間)ここが完成したら結婚しよう。
これからは2人で力を合わせて頑張ろう。
(梢の声)信じたかったんです私。
家庭を持って幸せになりたかった。
でも…。
(風間)俺とした事がとんでもないおばちゃんに引っかかっちゃってさ。
金?結婚ちらつかせたらいくらでも金出す色気づいたババアがいるから任せとけって。
(梢の声)許せなかった…。
(刺す音)
(風間)うっ!勝代ちゃん…変わってなかった…。
優しい…嘘つき…。
ただいま。
(ため息)ああ…。
そやなあ…。
いかんな。
(ため息)
(ドアの開く音)やっぱり入れ違いになってた。
(勝代)えっ?検事さんに言われたんよ。
迎えに行ってほしいって。
あの人が?全部聞いたよ。
アホやなあお前。
あんた…。
お母ちゃんおなかすいた。
早よご飯作って。
マキ…。
フフフフフ…。
うん。
そやなうん。
すぐに。

(勝代)あ…。
(耕一)それもあの検事さんが…。
世の中にはほんまおせっかいな人がおるもんやな。
ハハ…。
(勝代)うん!はい。
はい…はい。
(ぬか床をかき混ぜる音)
(高原)鶴丸検事!真犯人を自供させたのは成果だ。
…が今回のような規則違反は記録に残る事を忘れないように。
はい。
しかし…私もおふくろのぬか漬け食べたくなったよ。
フフ…。
私のぬか漬けでよろしければいつでもお持ちします。
成増さんほど花火の似合わない人っていうのも珍しいわよね。
相変わらず減らず口だねえ。
少しは感謝しろよ?はい。
そのとおりでございます。
急に気持ち悪いなおい。
なんかあったのかな?お父さんからメール来たんじゃない?わかりやすいな〜。
えっ何?何?いやなんでもないなんでもない。
あっなんでもあっお母さんお母さんじゃないおば様。
おば様ちょっと花火やったら?え〜?何?何よもう。
地味なやつほら。
ちょっと地味じゃないの?もう自分ばっかり大きいのやって。
ねえ!キャー!あっ俺も終わっちゃった。
きたきたきた!すごーい。
チューはいりんちゃんチュー。
チュー。
うわあ〜!
今日のあるき目ですは鍛え続けて60年
2015/08/04(火) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
京都地検の女8[再][字]

「ぬか漬女と香水女!!サギ師に心奪われて」

詳細情報
◇番組内容
名取裕子主演▽“主婦の勘”を武器に難事件に立ち向かう女性検事・鶴丸あやの活躍を描く検察ミステリー第8弾!心に響く深い人間ドラマを京都情緒たっぷりにお届けします!
◇出演者
名取裕子、寺島進 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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