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受刑者「痔なのに十分ちり紙もらえず」 岐阜刑務所側を告訴

 岐阜刑務所(岐阜市則松)で服役中の60代男性受刑者が、痔疾患なのに用便時にちり紙を十分に交付してもらえず屈辱的な扱いを受けたとして、刑務官9人を特別公務員暴行陵虐容疑で岐阜地検に刑事告訴した。袴田事件の再審請求や受刑者の人権問題に取り組む笹森学弁護士が、岐阜市内で記者会見し明らかにした。

 告訴状によると、この受刑者は今年3〜4月、刑務所の居房で用便中にちり紙30枚の交付を申し出たが、30分間ほど下半身を露出したまま待機させられた上、10枚しか渡されず、素手で排せつ物を処理せざるを得なくなったとされる。

 笹森弁護士は、「日ごろから刑務官に処遇改善を訴えていたため、反感を抱かれたとみられる」と指摘。受刑者は笹森弁護士との面会で、「血便が出たのにちり紙がもらえず手でふき、体がふるえるほどくやしかった」と訴えたという。

 岐阜刑務所によると、内部規則では1回の申し出につきちり紙10枚を交付すると決まっており、状況に応じて増やすこともあるという。岐阜刑務所は「今後の展開に関わるのでコメントは差し控える」としている。

(中日新聞)

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