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広島「原爆の日」で平和記念式典
8月6日 8時46分

広島「原爆の日」で平和記念式典
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人類史上初めて核兵器の惨禍に見舞われた広島は、原爆投下から70年となる「原爆の日」を迎えました。広島市で行われた平和記念式典で松井一実市長は核兵器を「絶対悪だ」としたうえで、「核兵器禁止条約」の交渉開始に向けた流れを加速させるため全力で取り組む決意を表明しました。
式典は広島市の平和公園で午前8時から行われ、海外から過去最多となる100か国の代表を含む、およそ5万5000人が参列しました。
式典では、この1年間に亡くなった人や新たに死亡が確認された人、5359人の名前が書き加えられた29万7684人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められました。そして、原爆が投下された午前8時15分に参列者全員で黙とうし、原爆で亡くなった人たちを追悼しました。
このあと、広島市の松井市長が「平和宣言」を読み上げました。松井市長は「私たちの故郷には温かい家族の暮らし、地域の絆、子どもたちが遊ぶ川辺などがありました。そのすべてが一発の原子爆弾で破壊されました」と述べました。
そのうえで「『非人道の極み』、『絶対悪』である核兵器の廃絶を目指さなければなりません。核兵器廃絶と核兵器禁止条約の交渉開始に向けた世界的な流れを加速させるために、強い決意を持って全力で取り組みます」と誓いのことばを述べました。
さらに「武力に依存しない幅広い安全保障の仕組みを創り出していかなければなりません。日本国憲法の平和主義が示す真の平和への道筋を世界へ広めることが求められます」と呼びかけました。
このあと安倍総理大臣があいさつし「わが国としては、核兵器国と非核兵器国、双方の協力を引き続き求めつつ、『核兵器のない世界』の実現に向けて、一層の努力を積み重ねていく決意です。この決意を表明するため、ことし秋の国連総会では新たな核兵器廃絶決議案を提出します」と述べました。
原爆投下から70年となった被爆地・ヒロシマは原爆の犠牲者を追悼するとともに、国の内外に平和な世界の実現に向けたヒロシマの誓いを発信する節目の日を迎えています。

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