DJIが空撮ドローンPHANTOM 3シリーズの新製品 PHANTOM 3 Standard を発表しました。すでに発表済みのPHANTOM 3 Professional / Advanced よりも安価で、手に入れやすい初心者向け製品の位置付けです。
初心者向けをうたいつつ、3軸ジンバルや基本的な飛行機能は上位機種とほぼ同等。一体型のカメラは2.7K 30fpsまでの動画とRAWまたはJPG 12MP静止画が撮影でき、フルHDまでだった上位機種 Advancedを部分的には上回る部分もあります。
価格はひとつ上位のAdvancedより約3万円、最上位のProfessionalより約7万円安い10万8000円。
上位機種のProfessional や Advanced から省かれた部分は、屋内などを正確に安定して飛ぶためのビジョンポジショニングシステム(下向き超音波とカメラセンサ)、コントローラは下位のPHANTOM 2 Vision+ 付属品のアップデート版、通信可能距離が約2kmから短くなって約1kmなど。
統合されたカメラのレンズはFOV 94度、f/2.8。センサは1/2.3インチ有効12Mピクセル。撮影機能はRAW対応静止画が12Mピクセルまで、動画は2.7K 30fpsまで。Advancedは動画解像度がフルHDまでのため、下位のStandardが解像度では上回っていますが、一方でAdvancedはフルHD 60fpsまで対応します。
バッテリー一本での飛行時間は、Pro / Advanced の約23分から微妙に伸びて約25分。
機能を抑えて安くしただけでなく、空撮時の扱いやすさに配慮した機能も備えます。PoI (ポイント・オブ・インタレスト)はあらかじめ設定した被写体にカメラを向けつつ、周囲を旋回しながら撮影できる機能。フォローミーはユーザー(リモコン)を追従する機能。ウェイポイントナビゲーションはまずドローンを飛ばす経路とカメラ制御(パンやチルト)を設定しておき、簡単な操作でプログラムどおりに飛行と撮影ができる機能。途中で巻き戻しもできます。
こうしたインテリジェント機能は、近い時期に上位機種にもファームウェア更新で提供される予定です。
DJI Phantom 3 Standard の国内直売価格は10万8000円。Advanced は13万9800円、Professionalは17万5000円です。DJIオンラインストアでは5〜7日以内出荷のステータスですでに販売中。