SoundEngine波形追跡グラフ縦軸の対数目盛軸化 提案元:Octo
■1.現状■
音声波形追跡グラフは入力した音声を時々刻々,瞬時値を描きます。
時間軸を適当幅に圧縮し山の頂を結んだ包絡線(・・・と言っていいですか?)は
ピーク値変化の軌跡といえましょうか。縦軸は等分目盛軸で
長さ:0〜50〜100% ⇒音圧:−∞〜−約6〜0〔dB〕 ・・・(01)
の関係にあります。
チャンネルはL,Rと2つです。波形はそれぞれ正側,負側を持っています。
簡単のため,以下,片チャンネルの片極のみで論じます。
■2.提案する追加機能■
(わかりやすさ性と簡略化を優先し,実現したかなのような断言形で記述します。)
●プロジェクト51●
縦軸は,オンデマンドで対数目盛ででも読める。たとえば
縦軸長さ:0〜25〜50〜75〜100〔%〕⇒
音圧:−∞(≒−96)〜−72〜−48〜−24〜0〔dB〕 ・・・(51)
●プロジェクト52● ・・・(52)
描く対象は2つのモード。このいずれか,もしくは両方を選択できる。 ・・・(52C)
Iモード(Instantaneous value):瞬時値をトレース。 ・・・(52I)
(適切な日本語が思いつかずすみません。)
Rモード(Root Mean Square Value)
:現行レベルメータの白いバー=−3dB線をトレースする。 ・・・(52R)
■3.蛇足な補足■
●音編集業界,エフェクターメーカ等の多くの解説書では,音量系加工の入力と出力の関係が
次のように説明されています。
横軸に加工前の,縦軸に加工後の,音圧が対数目盛軸 ・・・(03)
の,いわゆる両対数グラフが使用されます。
加工のない場合は傾きが1の直線。 ・・・(04)
音量調整 → 平行移動 ・・・(05)
音量圧縮 → 傾きを縮小,あるいは折れ線,曲線 ・・・(06)
音量拡大 → 傾きを拡大,あるいは折れ線,曲線 ・・・(07)
伝統ある表現技法で,わかりやすく助かります。もっともこれにエンベロープグラフ
=暗室で,猫の左側から彼にライトをあて,得られるシルエットような図)が絡まると
難しくなるのですが。
(03)〜(07)を駆使しエフェクトをかけ,結果を視る,そして聴くと
期待したイメージ,効果と異なるケースが多々発生します。(私だけではなかろうと思います。)
エフェクトの仕上がりイメージと,結果は,縦軸の目盛の採り方が異なるためと考えます。
エフェクトの演算効果を両対数グラフでイメージする。 ・・・(08)
結果として得られる波形音圧は等分目盛軸上に描かれる。・・・(09)
よって
(08)≠(09)
を来たすのでしょう。
●縦軸対数目盛軸化は,音圧の大きな領域,小さな領域も=0〔dB〕に
近い領域も遠い領域も単位〔dB〕値変化あたりの幅の変化が等しくなります。
音量の調整,制限,圧縮,また将来付加されると期待する拡大(エキスパンド)など
音圧系加工で増量,減量,圧縮幅,拡大幅など,所望のパラメータ値の割り出し
算定,算出,設定がやりやすく,わかりやすくなります。
●本機能追加は簡単ではなかろうと思いますが,すでにレベルメータにピーク値と
RMS値が時々刻々対数目盛軸上で稼動中でスイングされています。技術的な壁はナシと期待します。
●リリースされているソフトのうち,SoundEngineと同じもの,または親戚関係にある
カテゴリーを調べました。
@音楽系波形編集
A機械故障診断装置系
B音環境測定系
です。生波形グラフ縦軸に対数目盛軸を採用しているもの見つけること不可でした。
(調査したソフトの点数は40以上。)AとBは得られるデータは専ら診察,診断,観測用です。
加工の必要はありません。縦軸対数目盛軸化は,メーカーにとっても,ユーザーにとっても
アウト オブ ボーダとなるのは頷けます。
@の領域で見つからなかったのは意外です。誰も考え付かなかったのか,それとも大変な障害が
控えているのかもしれません。実現の暁には,業界に大きな話題性を呈し
ファン大増加も期待できると思います。
Fine
拝読ありがとうございました。
|