迷子猫捜索は、我が家での経験と、今までお手伝いした経験上
音、匂い、目撃談(ポスター貼り、ポスティング)です。
そして初動捜査が肝心です。
距離もあるし土地勘もないし、帰巣本能をあてにせず、とにかく動いてください。
犬より耳のいい猫ですから音でアピールします。
叫んだり悲壮感を漂わせては逆効果なので、普段通りに呼びます。
同居猫がいれば、録音し声を流したり。
好きな音(缶詰カンカンやカリカリの袋など)をわざとらしく立てて歩く。
見つけた際は走り寄ったり、ガバッと行くと逃げますので、腰をおろしてゆっくりと。
匂いはマタタビ、使用済みトイレ砂などを道しるべに点々と撒きます。
ペットボトルにお風呂の残り湯をいれ、飼い主の匂いも点々と撒きます。
不明地点を中心に普段と同じ置き餌も。
捜索時、洗濯ネット大に煮干しやマタタビ、カリカリをいれて回しながら捜索します。
匂いを出すのと同時に、発見時はそのままinして保護ネットにできます。
ボランティアさんから捕獲機の貸し出しなどができれば設置を。(悪用を防ぐため土地所有者に許可してもらったところや自宅敷地内へ“迷子猫捜索”のメモを貼って置く)
見つかる場所や隠れる場所は
植え込みの中、側溝、車の下、車庫、物置の中や下、エアコン室外機の裏、縁の下、家と家の隙間、などが多く、雨風を避けられる所です。
捜索時間は昼夜問わず。
普段の猫の活動時間帯や、近隣餌やりさんの時間、いつもの晩御飯の時間など。
夜なら懐中電灯で目が光ります。
だいたい動く距離は(期間や性格、手術有無、近隣ノラちゃんの気質、などにもよりますが)半径50m~100mが多いです。
直線距離でですので、人間には遠回りです。
地図に二重の円を書いてみてください。
稀に餌場を求めて大幅に動きますが、期間が長くても基本はそんなに動きませんし、日の浅いうちは声の聞こえる範囲が大半です。
期間は早い子は即日、長い子は数ヶ月から年単位と言う子もいました。
猫テレパシーで通じるので、諦めない事です。
公共機関(保健所、交番、万が一の清掃局)にはマメに連絡を。
近隣の動物病院にも連絡を入れ、ポスターを貼らせてもらってください。
放浪しているのを見た近所の方が病院に連れて来た所を先生が気付いてビンゴだった、
ということもありましたし、動物好きな方は気に留めてくださいます。
この子は引っ越しの途中遠方で迷子になり、飼い主さんが七ヶ月間通って探しまくった場所で保護、です。
長期間動いていていなかったということだし、ポスター効果です。
皆さんそうですが、ここは何度も見た場所!というところで見付かる事が多々あります。
あとはネットの迷子掲示板の投稿や、捜索サイトの立ち上げなど。
同時に保護猫サイトもチェックを。
Twitter、Facebook、mixiなどで告知と拡散。
くるねこ大和さんのブログに載せてもらったりも。
近隣の御宅には聞き込みとポスティングを。
エサ場、ノラちゃんポイントの聞き出しや、物置やガレージのチェックなどのお願いです。
ポスターは印刷後A4ビニール(ホームセンターなどにあります)に、
雨が入らないよう口を下にして入れ、目立つように赤のガムテープなどで貼るのがオススメです。
ポスティングは自力でやるのもイイですが、業者さんに頼むと楽です。
印刷も自宅でやるより、自分でデータだけ作成し、ネットで大量注文した方が安上がりです。
新聞屋さんいはく、1000枚だと周知徹底には至らないとの事。
2000~3000枚を印刷しポスティングしている経験者さんが多いです。
そのまま新聞屋さんに持ち込みして折り込みチラシでもイイし、
ポスティング業者さんにエリア指定をして責めるのもいいです。
A4コート90kgと言うコースがオススメ
http://www.iro-dori.net/
データから頼む場合
http://necotex.net/
『発見に繋がる情報をくださった方には薄謝を~』、と入れると情報量が増えます。
また、『物置や車庫、室外機の周りなど猫の隠れそうな場所を一度見ていただけると助かります』、の言葉も効果的です。
以前知らずに物置に閉じ込められていた子もいましたので。
自分での捜索時間が取れない場合、信用度の高い業者を選び、ペット探偵にお願いすると言う事もできます。
そして神頼みですが皆さん効果があったのが
百人一首と、ご飯皿裏返しです。
猫返し おまじない
などの検索で色々出てきます。
http://oak.zero.ad.jp/mochahime/kaitai/knowledge1.htm
事故に遇わず、ご飯さえあれば生きています。
一番辛いのは猫本人です。
とにかく諦めず、動く事です。
早く無事保護できますように!