個人がインターネット放送業者のウェブサイトを利用し、自ら撮影した動画を流す「インターネット個人放送」の多くで、違法な賭博や、暴力的またはみだらなシーンがあふれている。インターネット放送運営会社「アフリカTV」などで、個人放送を行っている人は数千人に達する。
インターネット放送でスター級として知られる男性は、自分が行っている放送の画面に、違法な賭博サイトのアドレスを掲載し「ここに1億ウォン(約1060万円)を賭ければ、明日には家1軒買える」とPRしている。オンラインゲーム関連の放送で有名な男性は、賭博サイトの宣伝をすれば、視聴者がその賭博サイトに賭けた金の2%を受け取れるようにすると持ち掛けられ、「アフリカTV」で賭博サイトのアドレスを掲載し、視聴者を誘惑している。
インターネット放送業者は、個人放送を行っている人が得る収益のうち一定の割合の額を手数料として受け取っている。このため、個人放送を行っている人が賭博の宣伝や、扇情的な内容の放送をしても、見て見ぬふりをするのが日常茶飯事だ。「アフリカTV」は、扇情的なシーンを放送した人に対し、放送を永久に停止する措置を下したが、後に「光復節(日本の植民地支配からの解放を記念する日。8月15日)の特赦」という名目で措置を解除した。
インターネット上には現在、約6000種類のネット新聞が乱立し、企業の弱点を暴いて名誉を傷つける行為を繰り返している。これに加えてネット放送も乱立し、よからぬ傾向に拍車を掛けている。ネット新聞は一定の要件を満たし、地方自治体に登録することが義務付けられているが、ネット放送はそのような基準すらない。政府はネット放送についても一定の基準を定め、登録を義務付けた上、要件に違反した場合は閉鎖するようにすべきだ。